セイナルボンジン

時代を逆行する大きなお友達ブログ。宇宙戦艦ヤマトや東映特撮ほか。

ブレイブイン!

2013-10-27 20:04:38 | 特撮





『獣電戦隊キョウリュウジャー』ブレイブ28に顔出し出演した、
声優の水島裕を描いてみました。

すごく…サモ・ハンです…

怪しさ全開の熱演に爆笑。何にびっくりしたかって、
てっきり水島さんが声をアテてる幹部「アイガロン」の人間態だと思ってたら
「ちょっとキャラの濃い一般人」としてサラッと流されたことですよ。
この番組のブレイブは留まることを知らないね…!!


という訳で、毎週日曜のキョウリュウジャー、楽しく見ています。
 前作『ゴーバスターズ』のスタイリッシュな雰囲気が結構好きだったので、
「ブレイブにも程がある!」
などの謎ワードが連発される真逆の作風のキョウリュウジャー、
最初はあまり乗れなかったのですが。

3話あたりで、「おっ、なかなかブレイブだねぇ」
と うっかり日常会話でキョウリュウジャー用語を使ってしまうほどに、
すっかりクセになってしまいました。
三条陸の脚本は、相変わらずソツがないというか、ツボを押さえてきれいにまとめますね。
テンポよく面白おかしいことを繰り広げる「お約束」な感じが、
昭和戦隊のテイストに近くて好みです。

ちなみに、現在自分の中でベストの戦隊は
『電子戦隊デンジマン』と『特捜戦隊デカレンジャー』です。
今後『キョウリュウジャー』を含めてベスト3になるのかな?楽しみです。


ノワール映画特集(4)仁義

2013-10-12 16:40:47 | 映画





仁義
1970年 ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品

五年の刑期を終えて出所したコーレイは、看守からある宝石強盗の仕事を持ちかけられる。
脱走犯のヴォージェル、元警官で射撃の名手・ジャンセンと共に、
二千万フランの大仕事に挑む…というお話。
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フレンチ・ノワールの名作と呼ばれる一本。私が一番見たいと思っている
「サムライ」と同じ監督・主演(アラン・ドロン)と言うことでチャレンジしました。

いやもう、最近めっきり集中力が続かなくなってきて、2時間オーバーのDVDが
なかなか見られないんですよ。この映画も140分と長くて、ましてや
40年以上も前のサスペンスだから展開もまったりしてるし…
三回挫折(寝オチ)して、体調を整え、四回目でようやく鑑賞しました。


雰囲気に慣れるまで時間がかかりましたが、やだ、この映画かっこいい…///
余分な説明も、登場人物がグダグダ葛藤することもなく、
男たちがひたすらストイックに目的に突き進む姿が良いです。
救いもヘッタクレもないオチや、フランスの洗練された建物や風俗の描写、全体に色味を抑えた画面、
控えめながらピアノの旋律が印象に残るBGMもいい感じ。
キタノブルーをはじめ、現代の映画が影響を受けたであろう要素が垣間見えて、興味深いです。

自分が特に気に入った人物は、元警官のジャンセン(演:イヴ・モンタン)。

登場時はボロボロのアル中で幻覚に悩まされる小汚いオッサンなのですが、
一たびコーレイらの計画に加わって以降は、酒を断ち、ビシッと決めたダンディな姿で通します。
当初は手が震え、満足な射撃もできないのですが、陰でトレーニングを積み克服。
見事な腕前で仕事を終えた後は、 アル中の自分自身に打ち勝てたことが最高の報酬、とばかりに
「分け前はいらない」
なんて言っちゃうわけですよ。
コーレイらはそんな事情を全く知らず、あっけに取られるのがまたイイです。

彼らを追うマテイ警視、警視と因縁のあるヴォージェルのやり取りも、
短いシーンなのですがいろいろ深読みすると面白く、印象に残ります。

あとは、何といっても主演のアラン・ドロンの存在感が素晴らしい。
声優オタクの自分としては、「野沢那智が声をアテていた人」という認識しかなかったのですが。
20世紀最高の美男子といわれたのもうなずける、コーヒーを飲むしぐさ、
酒場で美女からバラを受け取る視線などなど、やや陰のあるところも含め、
とにかく登場シーン全てが絵になる美しさ。
映画自体は、極端に説明を省いた不親切極まりないお話だと思うのですが、
それでも何だか納得させられてしまうのは、ドロンの存在による所も大きいのではないでしょうか。

ドロンの若いときの映画は初めて見るはずなのに、何故かそんな気がしないので
よくよく考えたら、昔の少女漫画に出てくる二枚目は、大概ああいう顔をしているんですな。
日本人がドロンに影響されたのか、はたまた偶然なのかは知りませんが、
当時のドロンさんは、さぞかし人気があったことでしょう。

本作よりも上映時間が短く、内容がタイトにまとまっているであろうということで、
是非『サムライ』も見たいと思う今日この頃です。
DVD再販してくれないかなあ。