公共交通機関の早期復旧が必要です

2012-07-31 | 私のスタンス
 今日の地元紙に、今月初旬の大分県豪雨による公共土木施設の被害額についての記事が掲載されています。それによると県と市を合せて1927件、266億5500万円(7月27日現在。土木建築部所管の被害額で国直轄事業は含まない)に上っているとのことです。とにかく大きな災害でした。
私も被災直後から、地元豊後大野市、竹田市、日田市、中津市を歩いて、被災者の皆さんのご意見をいただき、その被害の大きさをしっかりと心に留めて、その対策を会派内で議論し、県知事をはじめ執行部への申入れも行ってきました。

 今回の被害で特に心配なのは、公共交通機関、JR豊肥線と路線バスの復旧についてです。被災後に行ってきた私の県政報告会でも、この点について触れ、早期復旧は、地域にとって大きな課題なので、地域住民としてそれぞれの立場で力を貸して欲しいと訴えています。
 JR九州のホームページを開くと、現地の状況に応じた正確かつ迅速な対応を実施し、早期復旧を図るために、8月1日に豊肥線復旧事務所を設置するとあります(7月30日付発表)。被害の状況は、立野駅(熊本県)から緒方駅(大分県)の68.1キロメートルの間で、線路内への土砂の流入54件、路盤の流出等61件、その他(倒木、冠水等)15件の合計130件。大きな被害で復旧も大変なことだと思いますが、この路線は大分市と熊本市を結ぶ路線であり、地域にとっては、高齢者や子どもたちの移動に必要不可欠な路線です。私も様々な機会を通じて早期復旧を求めていきます。
 また、今回の水害で、竹田支援学校が被災し、通学用のバスが水に浸かってしまいました。夏休みが終わって新学期を子どもたちが笑顔で迎えられるように、何とか復旧させたいと思います。
<写真は被災直後の第一大野川橋りょう(朝地駅・緒方駅間)>

福島の子どもたちの支援と生活支援法を考える学習会を開催

2012-07-08 | できごと
 今日は晴れ。抜けるような青空を見るのは本当に久しぶりです。今日みたいな晴れの日が続いて、一日も早く県西北部の水害被災地の復旧が進むことを願います。

 14時から大分市のコンパルホールで、『福島の子どもたちの支援と被爆者支援法を考える学習会』を県議6人と一緒に開催しました。開会直前まで、参加者数は何人くらいだろうか、ひょっとして10人未満かも、と仲間と心配していましたが、思ったよりも多くて50人超。正直、参加者の多さにびっくりしました。
 講師にお願いしたのは、福島原発震災情報連絡センター共同代表で新潟市議の中山均さん。お忙しいところ大分まで来ていただきました。
 中山さんには、放射線(能)についてのお話し、チェルノブイリ視察で改めて考えたこと、福島原発事故被災者の現在の状況、情報連絡センターがこれから行っていくことなどを講演の中で触れてもらいました。
 その中で、最近の放射能リスクの提示について、①国際的に合意された争う余地のない事実、②公的には認定されていないがかなり確からしいこと、③確かではないが疑う根拠のあるもの、④根拠の怪しいもの、以上の4つに分類して、「安全性を主張する側は①を主張し、危険性を指摘する側は①から④を混ぜて都合のいいところだけを取り出して強調しているのではないか」と指摘していましたが、最近、災害廃棄物の広域処理の問題で様々な意見を聞いてきた中で、私もこの指摘になるほどなぁと思いました。指摘を受けた視点で改めて議論を整理し、脱原発の議論をしていかなければならないと思います。
 またチェルノブイリ視察報告では、放射能による健康被害の問題に触れたうえで、それに加えて「生活の糧を奪われた人々の将来不安、それによる心理的ストレス。そしてストレスに起因する健康被害」について指摘されました。このことは、先日、福島市で被災者の方々と意見交換した際に「将来の見通しが立たないことの不安」について深刻なお話を伺いましたが、同じだと思いました。チェルノブイリで25年続き未だ解決されていないことが、日本でも起こっているという事実。早急に解決しなければならない課題です。
 最後に、情報連絡センターの今後に触れて、①先日、成立した被曝者生活支援法の充実・具体化を求めて行くこと、②避難・保養プロジェクトの拡大、③非汚染食品の提供の3つを柱に進めて行きたいと結びました。
 これらの3つについては、福島から距離的に遠い大分にいて具体的に取組むことができる課題です。
今日の学習会には、県内から多くの自治体議員も出席していただきました。地方議会の場で、連携して制度づくりを働きかけていかなければならないと思います。

馬術大会と全国しいたけ振興大会

2012-07-07 | できごと
 朝8時から、国民体育大会の九州ブロック大会馬術大会があって、市内の馬術場に。明け方、雷雨が激しく、途中には竜巻警報が出されるなど、天気が大荒れで馬の状態が心配でしたが、それほど影響はなかったみたいでよかったです。九州から集まった選手の人馬一体となった競技を見せてもらいました。大会は明日まで開催されます。お近くの方はぜひ応援においでください。馬術競技は見るだけでも楽しいですよ。

 9時30分にエイトピアで開催された2012年全国乾しいたけ振興大会に出席しました。オープニングステージには地元で活躍している和太鼓チームの「豊勇會」の皆さんが出演し<写真>、力強い和太鼓の音で観客を魅了しました。
 豊後大野市での全国乾しいたけ振興大会の開催は、5年前に引き続き2回目となります。
 今年は全国的にも厳しい気象条件でしたが、それでもたくさんの素晴らしい作品を生産者の皆さんに送り出して頂きました。やはりこれは生産者の情熱に尽きると思います。
 乾しいたけ生産を取り巻く環境は、厳しい状況にあります。加えて、昨年の福島原発事故による市場での厳しい評価、風評被害など被害が、生産者の知恵と技術では克服できない大きな課題が重くのしかかっています。
 だからこそ、この状況をしっかりと見据えて、しいたけ産業の振興を目ざして、関係者の力を集めなければならないと思います。
 振興大会のパネルディスカッションで、岩手県森林組合連合会会長が「被害は収束するどころが益々拡大している。出荷停止になっている地域では、採取したしいたけを処分さえもできない。そのまま家に持っている」という深刻な状況を報告した後、それでも「日本の素晴らしいしいたけを、被災地で復活させたい」とおっしゃっていました。被災地の生産者の強い思いが胸に響きました。
 豊後大野市と県椎茸組合では、被災地のしいたけ生産者の受入れ支援策を検討しているようです。ぜひ実現して欲しいと思いましたし、県議会内でも議論したいと思いました。
 今日は七夕。椎茸生産者が一堂に集い、交流を深める意義深い日になりました。

県政報告会を開催しました

2012-07-06 | できごと
 昨夜、地元で県政報告会を開催しました。30人ほどの方々に参加いただきました。
 私から主に、7月4日に閉会した第2回定例会結果と、6月13日から行った東日本大震災被災地視察結果を報告しました。
 この日は地元紙の朝刊に掲載された県議会総括の記者座談会で、「がれき処理 新たな説得材料は出ず」とか「席替え対立 内輪のいざこざ目立つ」とか厳しい見出しで取上げられていたので、特に「災害廃棄物の広域処理問題」について、一般質問や福祉保健生活環境委員会での議論を中心に説明しました。
 説明後の意見交換の中で、「東日本大震災以来、地震や津波に対する備えは計画されていると聞くが、原発の深刻事故に対する備えは計画されているのだろうか。されていなければ、早急に着手すべきではないか」というご意見をいただきました。第1回定例会の一般質問でこの件は指摘しましたが、その後について調査する必要があると思いました。

第2回定例会最終日

2012-07-04 | 県議会定例会
 昨日から続く大雨で大分県北部地方を中心に大変な被害が出ています。図らずも被害に遭った皆様に心からお見舞い申し上げます。
 今日は県議会最終日。本会議の冒頭、議長と知事から被災地の状況の報告と、被災者の皆さんにお見舞いの言葉がありました。また県議会も本日、「7.3災害対策協議会」(会長:志村議長)を設置しました。今後、議会として、被災地の皆さんの声をしっかりと受け止めて行きたいと思います。
 さて、10時20分に開会した本会議では、採決が行われました。その結果、執行部提出議案は全て可決(承認)。委員会参加の結果「不採択にすべきもの」として本会議に提案された継続請願「災害ガレキの受入れについて」、請願「災害廃棄物の広域処理について」は本会議でも不採択に。一方、委員会審査の結果「採択すべきもの」として本会議に提案された「昨今の厚生労働省におけるたばこ政策に反対する意見書の提出について」は本会議で不採択になりました。
 また議員提出議案のうち「義務教育費国庫負担制度堅持・教育予算拡充を求める意見書」、「東九州自動車道北九州~大分~宮崎間の平成25年度までの全線開通を求める意見書」、「円高下における林業・木材産業の支援強化を求める意見書」、「災害時多目的船の建造を求める意見書」、「『防災・減災ニューディール』による社会基盤再構築を求める意見書」、「再生可能エネルギーの導入促進に向けた環境整備を求める意見書」は全会一致で可決。「尖閣諸島の実効支配を推進するための法整備を求める意見書」は賛成多数で可決。「昨今の厚生労働省におけるたばこ政策に反対する意見書」は賛成少数で否決。今回出された請願「大原簿記学校の新設について」と、これまで継続して審査していた請願「高齢者の肺炎球菌ワクチンへの公費助成について」、「子宮頸がん予防ワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン接種の公費助成の継続について」、「大分県内の小中学校・幼稚園・保育園給食における放射能対策について」、「青少年の健全な育成に関する条例の改正強化について」、「障害者総合福祉法(仮称)の制定を求める意見書の提出について」はなお審査が必要として継続審査になりました。
 第3回定例会は9月4日開会。17日間の会期で開催される予定です。一般質問は11日から3日間行われます。