すずかけの森が完成しました

2008-05-08 | 私のスタンス
5月4日、10時からすずかけの森の開園式がありました。
私も同窓生の一人として出席させていただきました。

今年、3月1日に母校三重高校が106年の歴史に幕を閉じました。この三重高校のシンボルが「すずかけ(プラタナス)」でした。校庭には何本かのすずかけの大木がありました。何でも、木が硬いので鍬などの柄に使えるということで、昔に植えられたということです。
その内、2本のすずかけの大木が公園に移植され、公園が造成されました。
高校はなくなりましたが、同窓生の心の拠り所が「すずかけの森」として残ることになりました。
関係者の皆さんのご尽力に、心から感謝いたします。

この日は、公園内のグランドゴルフ場で、朝早くから多くの方が和気藹々とプレイしていました。また午後には、三重高校神楽部OBが神楽を披露しました。
同窓生だけでなく、地域の皆さんに愛される公園として続いていくことを願っています。




三重町しいたけ品評会にて

2008-05-06 | 私のスタンス
 第39回三重町しいたけ品評会が5月2日、多くの生産者の皆さんが出席して、三重町農村生活改善センターで開催されました。表彰された皆さんには、心からお祝い申し上げます。

 しいたけと言えば、最近、ハマったものがあります。
 豊後大野市朝地町の里の駅「ふれあい交差点」で販売されている「原木どんこ寿司」です。これは「きのこ料理全国コンクール」で最優秀賞(林野庁長官賞)を受賞したものですが、味も最高。しいたけの歯ごたえが絶妙で、不思議な食感です。繰り返しますが、ハマリました。
 一パック500円。肉厚のどんこを使っているし、同じ大きさのどんこを選別するなど手間がかかるので量産体制は多分無理でしょう。それで500円とは、採算が取れるのかな、と心配してしまいます。
 よくよく考えてみると、このことは日本一の乾しいたけという素材を使って、地域振興に結びつける一つの方向が見えてきます。地元の安心できる食材を使って、商品を作り、それを直販していく。身の丈に合った方法で少しずつ販路を伸ばしていく。こんな風にです。

 さて一方で、しいたけ生産の環境は年々厳しくなっていると言われています。生産者の高齢化も大きな課題ですが、最近の大きな課題は、地球温暖化。気象条件の変動が大きいので、生産者の従来の経験に基づく発生操作時期の決定が難しくなっているというのです。
 しかし年々厳しくなる環境の中で、品質日本一を維持し、豊後大野市の産業を盛り上げている生産者皆さんに心から感謝です。
 生産者の皆さんの声を聴くと、しいたけの品質を維持・確保していくためには、広く「豊かな森」づくりをどうやって進めていくか、それがカギだ、とおっしゃいます。
 大野郡森林組合長の生野照雄氏が、県きのこセンターの機関紙に寄稿している中で「『豊かな森づくり』。言葉では大変響きが良いのですが、山村に人が住み、仕事をする人達がいて初めて森づくりができるわけです」と述べています。私もそのとおりだと思います。
 このブログでも紹介したように、先日、傾山に登って来ましたが、山頂付近で原生林が立ち枯れている姿に愕然としました。途中、アケボノツツジが満開で、原生林の中に身をおく気持ちよさといったらなかったのですが、山頂付近では生態系が壊れつつあるのです。

 少子高齢化、過疎化が進む豊後大野地域では、山に関心を持たない若者、あるいは関心を持っていても体がついていかない高齢者が増えています。県は今年度を、小規模集落対策元年と位置づけて事業に取り組みますが、その議論に参加する人達は、机上の空論を述べるだけでなく、生活者の現場の状況を知って議論してもらいたいと思うのです。



傾山山開きにて

2008-05-05 | 私のスタンス
 ゴールデンウィークも明日で終わり。この1週間、皆さんはどう過ごしましたか?
初日の4月29日は、傾山(かたむきさん。1,602.2m)の山開きに行って来ました。1,600m程度と言っても、侮ることなかれです。とてもではないですが、ハイキング気分では登らせてくれない山です。
 さて、今年も地元三重町の冷水コースから山頂を目ざす予定でしたが、登山道に続く林道が途中で崩落しているということで、急遽、佐伯市宇目町からのコースを取って登りました。
 このコースも例にもれず、急坂の連続で、最近運動不足の私には結構きつかったのですが、それでも新緑まぶしい原生林に身を置く気持ちよさと、満開の淡いピンク色のアケボノツツジに迎えられての登山で、気持ち良く登りました。
 ところが山頂手前になって光景が一変。ブナの原生林、その大木がほとんど立ち枯れているのに愕然としました。数年前まで新緑がまぶしかったのですが‥‥。なぜでしょう。
 地球の温暖化の影響か、酸性雨の影響か、それとも他に何らかの原因があるのか。

 3月議会で県知事は「今年度を小規模集落(限界集落)対策元年と位置づけて、事業に取り組む」と述べ、県下の振興局単位に事業が着手されようとしています。限界集落の問題は、下流域に住む都市住民の生活環境にも無縁ではありません。限界集落への対策は、私たちの生活環境を守るためにも焦眉の急になっています。具体的には、私も3月議会でこの問題を一般質問で取り上げました。
 しかし早急に対策を取らなければならないのは、人が住んでいる限界集落地域だけではなかったのです。水を育んでいる山自体が壊滅的な状況になりつつあるのです。
 また一つ、改めて大きな課題を見つけました。