第7回すずかけ講座

2009-06-30 | 私のスタンス
 6月28日、第7回すずかけ公開講座を行いました。講師として三重総合高校校長の小畑先生をお招きして、『楠学の志高く -三重総合高校の誕生と発展-』という題でお話をしていただきました。
 三重総合高校は、豊後大野市内の3つの県立高校(三重高校、三重農業高校、緒方工業高校)と竹田市の1校(竹田商業高校)の4校を統合し、2006年に開校した県内初の総合選択制の新設校です。小畑校長はその準備を中心になって進めた後、初代校長を務めています。
 この日の講演では、制服のデザインや校歌の制作など準備段階での苦労話や、第1期生を送り出した今の心境、そして将来に期待することなどをお話しいただきました。

 三重総合高校のシンボルは楠(クスノキ)。新校舎の建設地に、三重農業高校時代に植えられていた楠の大木がたくさんあったことに由来するそうです。その木を伐採するときには心が傷んだとか。しかしそのうちの数本は今もなお校庭に残っています。
 小畑先生は、三重総合高校ではシンボルの楠のとおり「楠(クスノキ)学問」という考えを大切にして生徒たちを育てたいと話します。これは、楠が成長は遅いけれど確実に根を張って大木になることから、歩みは遅いけれど着実に成長して大成する学問という意味。総合高校の生徒たちもかくあって欲しいと話します。そういえば、私の母校・三重第一小学校の校庭の真ん中にも3本楠という大木があって、今も児童に親しまれています。
 しかし新設校が故の悩みも。特に伝統校には「実績で対抗するしかない。近い将来、伝統校をしのぐ高校になって欲しい。その礎を築くべくやってきた」と。
 そして「校長は、1校に4年は在職し、4年目に過去3年の評価を行って次の高校に移るべきでは」とも話しました。

 講演後、参加者した皆さんとの意見交換に移り、会場から「新設された三重総合高校のこの3年間の評価を学校なりにまとめて、地域の皆さんと一緒に三重総合高校の将来について考える機会を作るべきではないか」という意見が出ました。また「学校区が全県1区になったことをプラスに転じて、学生が県下から集まって来るような学校を作って欲しい」というエールも贈られました。

 私は豊後大野市内に1校になったこの高校を地域全体で盛り上げていくべきだと考えます。そのためには、県内で真っ先に再編が行われた豊後大野市にあって、三重総合高校のこの3年間の検証を市民と一緒に行うべきだと考えます。このことで地域に根ざし、地域に愛される学校づくりを進められると思います。

 最後に、今年中にもう一度、今度は新設校3年間の評価について意見交換していただくことをお願いして、第7回の講座を終わりました。

一般質問が始まりました

2009-06-23 | 県議会での一般質問と答弁
 一般質問が始まりました。
 今日、質問に立ったのは、近藤県議(自民)、酒井県議(県民ク)、田中県議(自民)、濱田県議(自民)の4人。
 それぞれの立場から多くの項目にわたっての質問でしたが、大分県の農業、農村の将来像をどのように描いていくのか、という部分では共通していたと思います。
 たとえば、山林に生える竹対策についてエコエネルギーや畜産の飼料として有効活用できないか、市町村合併後の周辺部の対策は今のままでいいのかなど。
 大分県の基幹産業の農林業を支える人材をどのように育成するのかについても議論が交わされました。特に、農業高校廃止後の農業教育について、県教委の見解が求められました。教育長は、農林水産部の研究員の人事交流や農業大学校との連携などを行っていると答弁しましたが、どうも対処療法的な気がしました。
 そして質問者から「県としてまず、大分県農業をどうするのか、大分県の農村の将来をどう考えるのか、そのうえで農業教育をどのように進めるのか。このことをしっかり方向づけることが必要ではないか」という指摘が。
 県下で一番の歴史を持っていた豊後大野市にあった県立三重農業高校が廃止され、それを発展的に引き継いだ三重総合高校の第1期生がこの3月に卒業しました。県立三重農業高校が廃止されたことは残念でしたが、今日の教育長の答弁で三重総合高校の卒業生の進路状況を聞くと「第1期生はがんばったなぁ」と率直に思いました。
 しかし、今日の一般質問の指摘にあったように大分県の将来像を考える時、大分県の農林業を支える人材の育成のため今後の農業教育は如何にあるべきかを、真剣に議論すべきだと思います。


第7回すずかけ公開講座のご案内

2009-06-19 | 私のスタンス
県教委が進めた高校再編で豊肥地区の4校が廃止されて三重総合高校が新設されました。今年3月には、第1期生が卒業しました。
 また先日行われた高校県総体で県道部女子、ソフトテニス、馬術、柔道女子、囲碁・将棋で優勝するなど好成績を収めました。生徒の皆さんも頑張っています。
 私は市内に1校になったこの県立高校を、市民で盛り上げていくべきだと思います。
 第7回目の今回の講座では、三重総合高校の今後と地域の支援のあり方などについて講師をお招きしてお話を伺い、参加する皆さんと一緒に考えたいと思います。
 興味のある方はどうぞお越しください。

 □日 時  6月28日(日)15時から17時
 □場 所  すずかけ会館1階ホール
 □内 容  講演とディスカッション
『楠学の志高く  ―三重総合高校の誕生と発展― 』

県議会開会中

2009-06-18 | 県議会での一般質問と答弁
6月16日、第2回定例県議会が開会しました。
 議会日程は下記のとおりです。
<議会日程>
6月16日(火)本会議〔開会、議案上程、知事提案理由の説明〕
6月17日(水)~19日(金) 議案調査
6月23日(火)~25日(木) 本会議〔一般質問〕
6月26日(金) 常任委員会
7月1日(水) 本会議〔常任委員長報告、質疑、討論、採決、閉会〕
 今回、私(玉田)の一般質問はありませんが、同じ会派(県民クラブ)から23日に酒井喜親県議、24日に梶原九州男県議、25日に吉田忠智県議と江藤清志県議がそれぞれ一般質問に立ちます。

補正額は県民一人当たり2万余円
 今議会に提案された補正予算は240億8,053万6千円で、これに既決予算を加えると6,144億9,653万6千円となります。09年5月1日現在の県の人口が119万7,347人ですから、提案では補正による追加額が県民1人当たり2万111円で、予算総額が同51万3,215円となります。
 知事は冒頭の提案理由の説明で「国内の景気は、輸出や生産の下げ止まりなど、一部に明るさが見えてきたが、有効求人倍率が過去最低を記録するなど、全体としてなお厳しい状況にあるものと考えている。当初予算においても景気・雇用対策には力を入れたが、さらに対策が必要と判断し、大型の補正予算を編成した。今回の補正で、800人の新規雇用を創出する」と述べました。
 上程された主な事業は次のとおりです。

■安全・安心対策
▽路線バス増便等緊急対策事業 67,500千円/生活交通路線等の増便を図るとともに、交通バリアフリーを進めるため、ノンステップ及びリフト付きバスを整備する事業者に対し助成。
▽女性のがん予防推進事業 9,824千円/乳がん・子宮がんの早期発見、早期治療を促進するため啓発キャンペーンや無料検診等を実施。
▽輸入食品検査機器整備事業 40,000千円/食の安全を確保するため、衛生環境研究センターの残留農薬等検査機器を更新。

■子育て・教育環境整備
▽不妊治療費助成事業 19,785千円/不妊治療にかかる経済的負担を軽減するため、医療保険適用外の不妊治療費に対し助成。補正後総額68,608千円。
▽県立学校ICT環境整備事業 727,801千円/21世紀の学校にふさわしい教育環境の実現に向けて、授業用パソコンや校内LANの整備など全県立学校においてICT(情報コミュニケーション技術)化を推進。

■低炭素・グリーン社会構築
▽エコスクール推進事業 404,400千円/低炭素社会の実現と環境教育の推進を図るため、県立学校に太陽光発電設備を設置するとともに、すべての県立学校にアサガオ等の「緑のカーテン」を設置。
▽森林整備加速化・林業再生事業 886,000千円/低炭素社会の実現に向けて、森林吸収源対策を促進するため、間伐や作業道整備などに対し助成。

■産業の底力発揮
▽酪農担い手生産基盤強化支援事業 100,000千円/飼料価格高などにより経営環境が厳しくなっている酪農家の経営安定を図るため、乳量の多い高能力牛の導入経費に対し助成。
▽農林水産研究センター施設整備事業 598,362千円/もうかる農林水産業の実現に向けた生産者の取組を支援するため、農林水産研究センターの施設を改築。

 以上です。
 今議会もがんばります。

豊後大野の農産品からブランド商品を

2009-06-03 | 私のスタンス
 今日は総務企画委員会が豊後大野市大野町の「企業組合 村ネットワーク(村ネット)」の調査に来たので、私も地元ということで一緒にお話を聞かせていただきました。
 村ネットは、規格外で出荷できないなどの野菜を加工して業務用食材を製造したり、野菜を使ったスイーツやおにぎりなどを販売したりする事業を行っています。
 私自身、時々ここにお邪魔しているのですが、久しぶりに今日行きましたら、スタッフも増えていて、それも皆さん若いかたなので、すごくアクティブな会社になったなぁという印象でした。
 社長曰く「豊後大野市の農産物から、ブランド商品を生み出したい」。この施設で消費者に愛されるブランド商品がたくさん出ることを期待しています。