昨日の幕張クリテリウムにて選手を引退させていただきました。突然のご報告になってしまい本当に申し訳ありませんでした。会場では引退を惜しんでくれる方がたくさんおり、とても嬉しかったです。
私は9歳から自転車競技生活を15年間送り、自転車には3歳からまたがっていました。人生初レースはマウテンバイクのレースでした。
初レースで大転倒し、本当に悔しかったのを今でも覚えています。
昔オートバイのレーサーだった父は、当時僕を自分の脚で頂点に立てるこの競技に自らの夢も乗せて全国各地のレースに連れていってくれていました。そんな当時練習嫌いな僕は父の思いも知らず嫌々自転車に乗っていることも多く、叱られることが多かったです。
この頃からマウンテンバイクの他に、かじる程度ですがBMX、ダウンヒルと行っていました。ある時からはロードレースにも参加するようになりました。
そして中学校に入り陸上部で幽霊部員として活動しながら毎週末何かしらの自転車レースに参加していました。この頃から高校での自転車競技部に入ることを目標に毎日を過ごしていました。
無事に高校に合格し、自転車競技部での活動が始まり、それによってロードレースとピスト競技を走るようになりました。高校1、2年では全く成績でも出ず悩んでいましたが、当時同じ高校自転車部唯一の同期のある選手は全国で活躍する凄い選手で畑は違えど負けたくない気持ちから必死に練習したのを覚えています。
3年になりインターハイでやっと活躍することができ、大学進学も決めることができました。今思えば僕を正しい道へ導き、厳しいながらも愛のある指導をして下さった当時の自転車部監督の中梶秀則監督には本当に感謝しています。
無事岐阜の大学に進学し、自転車部の寮で生活しながら大学生活を送り始めました。プロになりたいと心から思い始めたのは3年になってからで、その頃から成績もついてきていました。U23ナショナルチームにも所属し、ヨーロッパを拠点に様々なレースを走らせてもらいました。U23のツールドフランスと言われているツールドラブニールにも出場し世界のトップ選手と走れたことは本当に良い経験と共に身が引き締まったのを覚えています。U23の監督でもある浅田顕監督、本当にありがとうございました。そして当時の大学の監督、山崎好弘監督には厳しい鬼のような指導と練習に耐えながら生活してきたおかけで確実に今の僕があります。感謝しています。
そんなこんなで卒業が近づき、プロを志望していた僕は野寺監督率いるシマノレーシングチームに運良く入れさせていただけました。
シマノレーシングに所属してから1年目は凄く苦労した1年になりました。2年目に入り徐々に成績も出始め、2017年jproツアー前橋クリテリウムで初めて表彰台に乗ることができました。3年目はツアーオブタイランド第6ステージ2位に入り年々選手としてのレベルを上げる事が出来ていました。ですが元々世界で走りたいと思っていた僕は、シマノに入団した当初からある期限内で、ある目標に到達しなければ引退すると決めていました。今年その目標を達成することが出来なかったので、引退する事を決意しました。詳しい内容は控えさせて下さい。申し訳ありません。
思い返すともの凄く恵まれた環境だったと思います。楽しかった記憶しかありません。色んな事がありすぎて正直書ききれません。
そしてシマノレーシングに所属できた自分を誇りに思います。そしてスポンサー様、本当にありがとうございました。
お世話になった方が多すぎてお礼を言えていない方もたくさんいるのですが、この場を借りて感謝の気持ちを伝えておきます。これまで本当にありがとうございました。
長々とした拙い文章見ていただきありがとうございました。これでブログの投稿は最後になると思います。重ね重ねになりますが本当にありがとうございました。皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
秋田拓磨
