今月末で北の最後の運炭鉄道が消えると思ったら、今度は何やら、北海道新幹線の高速化のため、青函トンネルを新幹線専用化して、貨物を海上輸送に転換する案が再浮上しているみたいですね。一日10往復ほどの新幹線の所要時間を十数分縮めるために(そこまでしても飛行機より速くなる訳では無い。東北、北海道新幹線全てをリニアにしても無理。)、1日25往復の貨物列車に4-5時間の所要時間増大を強いることは果たして合理的判断なのでしょうか。まあ一つの「検討事案」に終わるとは思いますが...
貨物会社サイドから見た海上輸送化のメリットと言うと、危険品の通過制限が緩和される程度でしょうね。新専貨が消滅した今となっては、北海道曹達や苫小牧ケミカルのタンク車がまた本州で見れる、とはなりませんけど。
日本経済を動かしてるのは人ではなく会社なのであり、もっと物流は注目されるべきだと思うのですが。
昨今の物流危機を機会に、JR貨物の線路使用料やトラックドライバーの労働環境改善を含む、もうちょっと適正な物流コストについて社会的に意識する方向に進んでくれれば良いと思いますが、何故か自動運転トラックと外国人労働者の方ばかり期待されているのが何とも…