新専貨回想

平成の世を駈けたヤード系輸送の末裔

戦時型タム100の末裔

2013-08-18 12:27:37 | 山陽線/山陰線

 先日、友人と戦時型タム100を転用したタ3300形ユーロイド専用車の、一畑電鉄線内への運用の話題で盛り上がっていたと思ったら、その戦時型タム100の転用改造車の仲間であるタ3050形ホルマリン専用車がほぼ完全な姿で岩手に現存している事が最近確認されています。知らなかった…

http://ameblo.jp/morimori1976n/entry-11512217192.html

掲載されているブログでは「タム」3050とされていますが、形態的には紛れも無く「タ」3050です(引用先のブログは訂正済みです。有難う御座います)。どちらもホルマリン専用車なので紛らわしいですよね。タム100形濃硝酸専用車は軽合金を鉄道車輛へ本格的に採用した始祖であり、しかもそれを代表する戦時型の原形をほぼ完全に留めているということで、現存しているとすれば、鉄道車輛工業と鉄道貨物の歴史を語る上でも大変貴重な存在だと思います。私自身は宇部の戦後型しか見た事はありませんが、タム100形全体で見ても戦後型、転用改造車含めても他には現存しないと思われるので、然るべき所に収めて欲しいという気持ちはありますが。

因みに紛らわしい「タム」3050はこちらですね。数の割には非常に形態的バラエティがあるので、これは一例にすぎませんが。

(タム1253:1996年8月25日 山陽本線 宇部駅)
(タム3088:1996年8月6日 常磐線 荒川沖駅)