taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

霧の金時山を歩く(箱根)9月15日

2024年09月16日 | その他地域
【通算1021回】
9月になっても猛暑日は続き、低山を歩こうという気にはなれない。日帰りで少しでも涼し気な感じがする西沢渓谷にしようか避暑地箱根の金時山にしようか迷ったが、早く帰宅できる金時山を選んだ。金時山に初めてtakeと登ったのは、take小学3年の25年前で今回が14回目だ。
これまで金時山は殆ど南足柄市の地蔵堂から歩いて箱根側に降りていた。頂上が混んでいるので、金時山と足柄峠の間にある丸鉢山付近のベンチで富士山を見ながら昼食を食べるのがパターンになっていた。
しかし今回は歩行時間を少しでも減らせればと思い仙石から矢倉沢経由の往復にした。仙石に着いたのは早かったが、多くのハイカーが金時山を目指していた。早朝に雨が降ったようで路面は濡れていた。
天気予報は曇りのち晴れだったが山には霧がかかり、霧中ハイキングだったが風が吹き歩くのには良いコンディションだ。
稜線にマツムシ草の花が咲いていた。一説によるとマツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが由来らしい。


最後の急な道をゆっくりと登り山頂についた。ご覧の通り山頂は賑わっていたが設置されているベンチに座っている人は稀だ。25年前に初めて登った時から同じルールだが、頂上に設置されているベンチと机は二つの茶店の所有物で、茶店の飲食をする人以外は使用できない。店の前には無断使用取締りの監視らしき女性も配置されていた。南足柄市から登るようになったのはこの為だったのだ。
そんなことは気にしないで、乾いた平な岩の上にシートを敷いて弁当箱を並べた。風が強くtakeがシートに座るまで、シートが飛ばないよう抑えるのが大変だった。カップスープとインスタントコーヒーを飲み終えたtakeはいつも嬉しそうだ。
距離は短くても昼食の後は麦茶儀式。金太郎神社方面への分岐点で一休みした。
下るにつれて霧が晴れて仙石原が見えてきた。また登る人も多くなってきて、通過待ち時間もかかった。

山道を終え、仙石の保養所前に着いた。辺りにはススキが穂を出し、彼岸花も咲いて秋の雰囲気だった。

バス停につくと雲が切れて内輪山の山々も見えてきた。今頃頂上にいる人は富士山を見ることができたかも知れないが、大した事でもないなと思った。
コースタイム
仙石バス停0810-矢倉沢峠0902-金時山1002~1032-矢倉沢峠1119~24-仙石バス停1150
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曇りのち雨の三頭山を歩く(奥多摩)8月25日

2024年08月26日 | その他地域
【通算1020回】
taketake山の会で徳本峠を歩いてから4週間が過ぎた。その間、身辺は慌ただしく時が過ぎ、気づけば8月最後の日曜日だった。猛暑が続く中、登山口の標高が1千mある三頭山を4月以来となる吉村さんと三人で歩くことにした。

武蔵五日市駅前にバス発時間の一時間前に到着し、バス停の最前列で都民の森行を待った。出発前には長い列になったが、半分はトレイルランニングの人たちだった。
都民の森バス停で身支度をしてから鞘口峠へと登った。天気は曇で森の中は霧がかかっていた。幽玄なブナやミズナラの森をtakeは黙々と歩き、その後を私と吉村さんはお互いの近況についておしゃべりをしながら歩いた。
いつもの見晴台休憩所のベンチにシートを敷いてお弁当箱を並べた。休憩している間に1グループがやってきただけで静かだった。
お弁当箱をザックに仕舞って、再び歩きだした。緩やかな南面の巻きを登り、三頭山西峰の頂上に着いた。
空いているベンチに座って麦茶儀式をして、記念撮影をしたらすぐ下山だ。南に少し行ったムシカリ峠から三頭大滝に続く沢通しの道を下った

沢を下り始めた頃から雨雲が空を覆い、周囲も暗くなってきた。足元も見えにくくなると同時に、木の葉を叩きつけるような音がして、激しい雨が降ってきた。幸い広葉樹林の大木の中だったので、takeに雨具の上下をゆっくり着せることはできた。
沢筋の下りはいつも慎重になるtakeだが、雨中とあってよりゆっくりと歩いていた。コースタイム30分の行程を一時間以上かけて歩いているうちに雨はあがり、周囲も明るくなってきた。
三頭大滝の広場に着き、takeはベンチに座ってスポドリを一気に飲んだ。ここからは木屑が敷き詰められた「セラピーロード」で、足取りも軽く都民の森バス停へと向かった。
コースタイム
都民の森バス停0912-鞘口峠0940-見晴小屋1035~1100-三頭山1140~45-大滝休憩所1255~1310-都民の森バス停1325
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5年ぶりの taketake山の会夏合宿で上高地を歩く(北アルプス)7月28日-30日

2024年07月31日 | 北アルプス
【通算1018回】
   コロナ禍前はtaketake山の会(会員はtakeと私と配偶者の三人)夏合宿と称し毎年二~三泊で夏山を歩いていた。2019年に加賀白山に登ってから夏合宿は中断となった。その間、配偶者が体調を崩したり、親が介護状態になったりして、新型コロナが5類移行後の昨夏もtakeと二人で大菩薩峠を歩いただけだった。今年こそは夏合宿の再開と配偶者と二人で日帰りの高尾山に三回行って足慣らしをしたりした。行く場所は北アルプスでも山小屋泊りは諦め、上高地の西糸屋山荘さんに二泊して、徳本峠を往復することにした。
(7月28日)
新型車両のあずさ号に乗車して久々の松本駅。以前のイメージにそぐわない松本電鉄に乗って新島々、ここからバスで正午前に大正池バス停に着いた。大正池の湖畔にビニールシートを敷いてお弁当を食べた。
ビニールシートを畳んで出発。大正池から自然研究路を歩いて田代池、田代湿原と巡り、宿のチェックインの時間調整をしながら歩いた。
takeは久々に見る奥多摩とは違った風景がうれしいのか、機嫌よく湿原の木道を歩いた。
田代橋を渡って右岸を歩いたところにあるウェストン碑に寄ってみた。近くで眺めたのはおそらく私にとって最初だと思う。
河童橋が近づき人の通りが多くなるとtakeも「お泊り」「ホテル」を連呼しはじめる。14時少し前に西糸屋山荘さんに着き、部屋に案内していただいた。

(7月29日)
朝は雲一つない快晴だった。急ぐ行程でもないので、7時からの朝食をゆっくりと食べ、7時半に出発した。この時間に出発する登山者は少なく、河童橋の周辺は観光ハイカーが多かった。梓川左岸は通行禁止で、右岸の遊歩道をtakeのペースでゆっくりと歩いた。takeはとってもとってもよい気持ちという表情を見せた。
明神池はスルーして明神橋を渡り、明神館の前で休憩した。7年前涸沢岳に登った時、横尾の橋の欄干に日本猿が並んでいて、takeが嫌がるのを無理に通過したことがあったが、今回は一度も猿を見かけなかった。

白沢出合から徳本峠への道を進んだ。昭和初期、梓川沿いに車道ができるまでは、上高地に安曇から入るにはこの徳本峠を歩いて越えるしかなかった。レリーフのウェストンさんも芥川龍之介も皆この峠を歩いたとのことだ。
昔々は松本周辺の牛も夏になるとこの徳本峠を越えて、上高地から徳沢周辺に放牧していたということで、道はしっかりしているが、支沢を渡るところが、所々崩壊していた。
展望のない樹林の中は花を見つけては眺めていた。

高度が上がってくると穂高の山並みが見えてくるが、朝と違って雲が稜線を覆い、頂上が見えるのは明神岳になってしまった。
11時半頃、徳本峠に到着した。木陰のテント場にシートを敷いて昼食にした。昼食は定番の菓子パンにカップスープだ。峠には徳本小屋が営業している。大正十二年開業で築101年の建物だそうだ。以前に私が徳本峠に来たのは1978年夏で46年振りということになる。その時は島々集落から7時間ぐらいかけて登ってきた。あまり記憶はないが、その頃の小屋イメージとそんなに変わらないと思った。島々方面への道はテープが張られ通行止と記されていた。小屋の利用客は霞沢岳を登る人が多いようだった。

昼食を終え、ビニールシートをしまった後、小屋の少し上にある展望台でもう一度景色を眺めてから来た道を戻って下山した。朝の登りは涼しかったが、正午を過ぎ気温も上がってきた。
中休憩1回で明神館前に戻り、橋を渡って河童橋へと向かった。河童橋~明神橋間は観光ルートで、朝よりも観光客、特に外国人観光客が多く歩いていた。西糸屋山荘さんに着き、すぐお風呂に入りtakeはマスカットサイダー、私はビールを飲んでまったりとして過ごした。朝夕は窓を開けると寒いぐらいで、テレビで東京気温35℃と聞くと帰るのが嫌になるくらいの快適さだ。
(7月30日)
今日は帰京するだけなので朝食後もゆっくりと過ごした。バスターミナル9時30分予約のバスに乗り、5年降りのtaketake山の会夏合宿は目的外の検討もなく無事終了した。最後になりますが、食事場所等に特段のご配慮を下さった西糸屋山荘さんのスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。


コースタイム
7/28 西糸屋山荘0730-明神館0835~45-徳本峠1135~1210-明神館1410~1420-西糸屋山荘1520












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何度でも日の出山(奥多摩)6月30日

2024年07月01日 | その他地域
【通算1018回】
年がら年中、日の出山を歩いているように思っているが、今回の前は昨年5月だったので一年振りということになる。日の出山をtakeと最初に歩いたのは小学2年の9月だった。それから26年、今回が89回目の日の出山となった。どうして日の出山かというと、登路の組み合わせでコースの長短が選びやすい。頂上に屋根付休憩所があるので雨の日も便利。頂上からの展望が良い等いろいろある。
今回は出発地が千メートル地点で、夏でも涼しい三頭山に行こうと思って電車に乗った。朝の奥多摩方面の天気は一日曇りだったが、立川駅あたりで調べると午後から小雨に変わっていた。不安定な天候を避けるため、行先を日の出山に変更し武蔵五日市行ではなく青梅行きの電車に乗り、家に登山計画の変更を連絡した。御嶽駅前からの清滝行バスは混んでいて、座席が満杯だったのでバスを降りようとしたら、若いカップルが席を譲って下さった。感謝。

清滝からのケーブルカーは次発に列の先頭に並んだ。駐車場で犬連れの団体が記念撮影をしていた。武蔵御嶽山神社は日本狼を崇拝する「お犬様信仰」が盛んで、公共交通機関としては珍しくゲージ無での犬の乗車を認めている。20匹ぐらいの犬が車両後部の専用スペースに乗り込んできた。takeはリードにしっかり繋がれている犬はそれほど怖がらないが、怪訝そうな顔をしていた。

犬と一緒に御嶽山の参道を歩く。花は紫陽花の最盛期だ。あとひと月ほどするとレンゲショウマ祭りのポスターが張られることになるのだろう。



曇り空の山道をtakeは黙々と歩く。最後の石段を越えると89回目の日の出山頂上だった。人は少なく屋根のあるベンチにお弁当箱を並べた。



日の出山からの下山は4コースある。小学生の頃よく歩いた上養沢バス停への道、一番短い「つるつる鉱泉」への道、今日はバスはお休みと宣言したら金毘羅尾根から武蔵五日市駅までだ。今日は午後からの雨を考慮して吉野へと下った。吉野は青梅行きのバスの便が多く交通の便が良い。
梅ノ木峠から吉野集落へと続く尾根の道は東側を巻いているが、日ノ出町と青梅市の境界調査をしているのか尾根上の道が整備されていて途中まで尾根上を歩いて、途中から巻き道に戻った。
今年の三月に青梅市の宮の平と日ノ出町の大久野を結ぶ「梅ケ谷トンネル」が開通し、沿線地域の孤立化が防止されるとのニュースを見て、梅ノ木峠の林道の下にトンネルの一般道ができたのかと思ったが、トンネルはもっと東側にあるようだった。

takeは晴れていれば青梅市街を見渡せる琴平神社でスポドリを飲んで、最後の一本を歩いた。小さなゴルフ場とキャンプ場(夏は暑いだろうな)のある下山口にでて梅公園を目指して機嫌よく歩いた。これからあと何年takeと山歩きをするか分からないが、最後は毎回毎回「日の出山」なるかもしれないし、それもまた良いと思っている。

吉野から都バスに乗り青梅駅に着いた頃、やや大粒の雨が降ってきた

コースタイム
御岳山ケーブル上0820-日の出山0925~53-梅ノ木峠1103-琴平神社1140-梅公園1220



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雨が降りそうな日は弘法山を歩く(丹沢) 6月2日

2024年06月06日 | 丹沢
take帰宅日の一週間前になると天気予報が気になる。5月後半はわりと安定していたが、6月2日は雨予報だった。雨の日コースの御岳山や三頭山も考えたが、雷注意報もでていたので、無難な秦野市郊外の弘法山を歩くことにした。この日は平穏だったが、翌日3日の関東地方は猛烈な雷雨に見舞われた。弘法山は今年2月25日にも小雨の中を歩いている。
家から駅まで雨の降る中を歩いて電車に乗った。小田急線で西方向に進んでいるうちに雨はやんだ。秦野駅で下車すると空は黒い雲がかかり、予報では8時ぐらいから小雨となっていた。
駅の構内でtakeに雨具の上下とロングスパッツを装着し、レインハットを被って出発した。
恒例の秦野名水を飲んで市街地を歩いた。そのうち薄日が差してきたので雨具の上着を脱いでザックに仕舞った。
浄水施設近くの登山口から山道に入り、浅間山、権現山に登り平坦地が続く馬場道に出た。ここは昔、草競馬を行ったところと言われている。春の桜並木が有名だが、この季節は道の両側に紫陽花が大きな花を咲かせていた。


馬場道から整備された歩道を登ると弘法山で鐘楼と伝説の井戸水がある。
前回は小雨だったのでお堂の軒下を借りて昼食にしたが、今回はまだ雨が降りそうになかったので、ベンチにビニールシートを敷いてお弁当箱を並べた。写真は食後のインスタントコーヒーを飲んでいるところだ。
お弁当箱をザックに仕舞って我妻山を目指した。善波峠分岐の先で麦茶儀式を行い、我妻山でスポドリを飲んだ。我妻山からの下りは滑りやすかったので慎重に歩いて下山口にでた。

下山口で締めのお茶を飲んで鶴巻温泉へと歩いた。結局最後まで雨に降られることはなかったが、電車を乗り継いで13時頃家に着くと大粒の雨が急に降りだした。
コースタイム
秦野駅0710-登山口0735-浅間山0800-権現山0820-弘法山0843~0905-我妻山1016~20-鶴巻温泉駅1045
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