「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、関東のこの三連休は春めいてきた。三連休とはいっても年度末の事務処理で金曜・土曜日は出勤だった。土曜日早めに家に帰ると、午前中は理髪店に行ったtakeが、「明日は」と聞いてくるので、「明日は立川から電車に乗ってバスに乗って山に行きます」と答えると、嬉しそうに頷いた。
土曜日、山梨県笹子の「鶴ヶ屋戸山」でハイカーが凍結した道から転落し死亡遭難のニュースをテレビで見たのでこれは気をつけなければと思いながら、檜原村の浅間嶺に行こうと思っていた。しかし翌朝珍しいことに目覚まし時計のセットが悪く、私と妻は、takeが朝トイレに行く物音で目を覚ました。これからの出発となると7時頃になるし、急遽計画を変更して昨年も今頃行った武蔵五日市駅のそばにある戸倉三山のひとつの刈寄山に行くことにした。
武蔵五日市駅までぐっすりと眠ったtakeは機嫌良く、八王子駅行きのバスに乗った。小峰トンネルをくぐったところの今熊山登山口が今日の出発点だ。舗装路の日陰にまだ雪が残っていた。 今熊山の登り始めには今熊神社の社務所がある。石段を踏みしめて歩いた。
takeのペースはゆっくりだが、コースも短いので私は日だまりに咲くスミレを鑑賞しながら後ろに続いた。
今熊山頂上手前の今熊園地で、早々と昼食だ。首都圏への展望は良いが、やや春霞がかかっている。弁当箱をしまったら刈寄山への縦走だ。全体として巻道が多いがここもゆっくりゆっくりだ。前年麦茶儀式をした場所をtakeはしっかり覚えていて、ザックを下ろそうとするのを我慢させて刈寄山頂上まで歩いて貰った。
前年の帰りは来た道を戻り今熊山経由で下山したが、今回はハイキングマップには「荒廃」と書かれている沢戸橋へと下った。前回、このコースから登って来た人にルートはしっかりしていることは聞いていた。 道はしっかりしていたが、林道に出る少し手前で沢を渡渉する箇所が雪溜まりになっていてラッセルを強いられたのはご愛嬌だった。
コースタイム
今熊山登山口0835-今熊山園地0938~1007-刈寄山1132~43-林道1232-沢度橋1310