taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

陣馬高尾山縦走冬の部を歩く

2016年02月29日 | 高尾

 毎年陣馬山から高尾山への縦走は各季節に一度歩いている。今年度だと5月に春の部、7月に夏の部、11月に秋の部を行った。最後の秋の部が、「taketake山の会」750回山行でそれから4ヶ月たち今回は765回山行で777回山行も近くなってきた。
  

 高尾駅からのバスが着いたのに、まだ爆睡しているtakeを起こして陣馬高原下から歩き始めた。いつものことだけど、車道歩きのところで同じバスの人に次々と追い抜かれ、最後尾を歩いた。takeは昼食場所の陣馬山頂まで休まずに歩くので、必ず何組かは抜き返す。天気は晴れで気温も高めだった。
  

 陣馬山頂の人は少なめでベンチを占領して弁当箱を並べた。空全体に霞がかかり、富士山の姿もぼんやりしていた。弁当箱をザックにしまいさて出発という時に、毎週のことだがtakeは高らかに「ヤーメーテ」の声を発した。

  


 ここから先はただひたすら歩くだけだ。毎年四回近く歩いていると道の起伏も頭に入ってくる。takeは明王峠の麦茶儀式に入る前に「ヤーメーテ」のリフレインを終えた。景信山はわりと人が多かった。いつもの青木茶屋でナメコ汁を飲んだ。この茶屋を居酒屋にしている人がいつ来てもいる。天ぷら等を肴にしてびんビール(街の居酒屋でも無い店があるくのにここにはある)やワンカップで顔を赤くしている。どうやって下山するのか不思議だ?

  


 そして小仏峠を越えて一丁平、この周辺の公園化工事は徐々に進んでいる。冬の天気のよい日は雪解け霜解けで泥濘だらけだったが、木道や道に砂利を混ぜる改良で草むらを踏んで歩くハイカーもいなくなった。takeはここでお茶を飲んでファイナルピークの高尾山へと歩いた。



 コースタイム
陣馬高原下0730ー陣馬山1000~30ー明王峠1010~15ー景信山1134~43ー小仏峠1207ー一丁平1238~43ー高尾山1311~15ーケーブル下1410

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

13年連続で湯河原梅林を歩く(湯河原)2月21日

2016年02月22日 | 箱根

   前夜、大型低気圧の通過で荒れた天気となったが翌朝は持ち直していた。今回の行き場所は13年連続となる湯河原梅林を巡る山旅だ。コースは湯河原城山や幕山往復が多いが今回は久しぶりに南郷山から幕山まで歩き幕山公園に下りるコースにした。前日takeに「横浜、バス、アイス」という単語を使って予定を説明すると湯河原梅林に行くんだと理解した。するとtakeは「新幹線お休み」と聞いてきた。東日本大震災の前の年だが、チリの地震で津波警報が発令され東海道本線が運休することがあった。湯河原駅に着いてそのことを知り、タクシーで熱海に出て動いていた新幹線で帰ったことがtakeの負の記憶として残っている。「新幹線お休み」と答えると納得するがその後も何回か聞かれた。

  

  朝8時過ぎに湯河原駅に到着、まだ観光客もハイカーも少ない。鍛冶屋行きのバスに乗って終点から歩き始めた。出だしから始まるみかん畑の中を進むコンクリート路の急登がこのコースの頑張りどころだ。ゆっくり休まず登ると海が見えてきた。ゴルフ場の外周を歩き、白銀林道を右に進んでまた山道を登ると南郷山の頂上だ。

  

  最初の休憩は昼食場所というtakeのルールに従い頂上の草地にビニールシートを敷いて弁当箱を並べた。頂上からは伊豆大島や新島、遠く房総半島も望めた。日差しは暖かくピクニック気分で昼食を終えた。takeの靴を履かせ、シートを撤収したら幕山へと向かった。急な道を下って白銀林道に下りるとしばらくは林道歩きだ。むかし、石橋山の戦いに破れた源頼朝が自害しようとした場所と伝えられる「自鑑水」という池はパスして林道から尾根道に出ると幕山は目の前だった。頂上はいつもながら大勢のハイカーで賑わっていた。

  

 頂上でtakeが麦茶儀式を終えたら幕山公園へと下山だ。次々と登ってくるハイカーや、梅林からハイカーにつられて登ってくる観光客とすれ違いながら下っていった。途中にある東屋でtakeはアクエリアスを飲んだ。更に下ると梅林が眼下に広がった。公園内の幕岩ではいくつかの岩場にクライマーが取り付いていた。梅林は五分咲きとのことだったがなかなか見応えがあった。

  

  売店の前のベンチに場所を確保するとtakeは、自販機で「伊右衛門」をゲットしてゆっくりと飲み干した。次は13年連続となる梅ソフトクリームを食してtakeのささやかな「梅の宴」を終えた。ここから湯河原駅まで一時間かけて歩くのもtakeの決まりだ。新幹線の高架をくぐるとき、「新幹線はお休み」と最後の確認をした。

  

コースタイム

鍛冶屋0835-南郷山1000~23-幕山1105~10-梅公園1158~1210-湯河原駅1312

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春一番の吹く日に丹三郎尾根を歩く(奥多摩)2月14日

2016年02月16日 | 奥多摩

 2月も半ばとなり春の兆しも見えてきた。まだまだ寒さは続くものの、三寒四温で少しづつ和らいでいく。朝夕の日の長さを感じるのもこの頃だ。この日は午前中は雨で午後から晴れの天気予報だった。奥多摩方面は天気の回復が早そうだったので青梅線古里駅から丹三郎尾根を登り日の出山を歩くコースを計画した。


  

 家を出ると風はやや強く、缶からが道を転がっていた。青梅線の車中から見ると小雨模様だったのでtakeに雨具上下を着用させて古里駅におりた。しかし駅前に出ると、ポツリポツリも気にならない程度だったので雨具上は脱いで出発した。 このコースは昨年6月に三人で歩いている。その時は丹三郎集落登山口は紫陽花がきれいだったが、今は冬枯れの景色だ。長く平坦なジグザグ道をひたすら歩く。途中また小雨が降ってきたのでtakeに雨具を着せたが、すぐやんでまた仕舞った。

  

 ゆるゆると歩いているうちに丹三郎尾根上に出た。雪は殆ど消えた道を登り車道を渡ると大塚山だ。ここには屋根付の休憩所があるので、雨予報の時は便利だ。幸い雨が上がっていたので一番上のベンチでお弁当にした。西側は晴れ間が広がっていた。

  


 昼飯後、takeの雨具の下を脱がせ御岳山方面に出発した。御岳山ケーブルカーが大規模修繕を行っているので日曜日だというのに観光客はいない。新聞で山上に住む小学生のために、分校が設けられていると書いてあった。ビジターセンターも開店休業状態だ。日の出山も到着した時は誰もいなかった。遠く見える日原川流域の山々はまだまだ雪も多そうだった。東はまだ雲がかかっていた。takeの麦茶儀式を待って吉野に向かって下った。takeも歩き慣れたこの道だけは普段より快調に歩いてくれる。

  
 
 梅の木峠を過ぎ、さらに歩いた琴平神社まで歩きtakeのアクエリアス休憩を済ますと一気に梅公園まで下った。一昨年梅林が伐採された公園は静かだった。梅とは別種なのか残されたロウバイの花に春の兆しを感じた。

コースタイム
古里駅0732ー丹三郎登山口0749ー大塚山0953~1023ー日の出山分岐1048ー日の出山1134~40ー梅の木峠1233ー琴平神社1302~06ー梅公園1336

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高山不動尊から関東八州見晴台・顔振峠を歩く(奥武蔵)2月7日

2016年02月08日 | 奥武蔵

 1月も過ぎ、2月最初の日曜日となった。西武秩父線沿線を中心とするいわゆる奥武蔵はこれまでも冬を中心に歩いている。ここ数年で見ると関東八州見晴台から顔振峠コースと伊豆が岳から子の権現コースしか歩いていない。それも12月から2月に集中している。高度が低く積雪の影響を受けにくいのと、麓からのアプローチが短く行動時間が短いことが理由だろう。今回も2月だし奥武蔵でも行くかという感じで出かけることにした。

  

  西武池袋駅発7時5分の長瀞・三峰口行きの電車に乗った。電車から真っ白な富士山がはっきりと見えるぐらいの好天に恵まれた。池袋から西吾野までtakeはぐっすりと二度寝していた。  8時半に西吾野駅を出発した。昨晩の雪で山も木々も真っ白だ。間野集落から山道に入り雪を踏んで登っていった。昨夜の雪は乾雪で木々から銀粉のようにキラキラと舞い落ちていた。懐かしの萩の平茶屋後を過ぎると道はなだらかになり、やがて高山不動尊に着いた。

  

   急な石段を登りきったところに本堂があり、その横にトイレと休憩所が設けられている。椅子と机の雪を払って弁当箱を並べた。  昼食後は関東八州見晴台へと向かった。車道を二回横切り雪道を登ると頂上だ。ここは見晴台と呼ばれるだけあって360度の展望を楽しむことができる。takeが麦茶儀式をしている間に、ぐるりと見渡した。特に武甲山と両神山が目を引いた。武甲山も秩父市内から見ると骸骨のような感じだが、この頂上の角度から見るとなかなか雄大なのだ。  ここからいつも通り東に向かって歩いた。

  

  このコースは平行してグリーンラインと呼ばれる車道があり、車やバイクの音がうるさいが、雪が積もると通行規制になるのか静寂なものだ。  傘杉峠からは車道を進み顔振峠に着いた。日当たりの良いこの山上集落の風景は好ましい。雪を被ってうなだれた梅にも花が咲いていた。ここには茶店が数件営業している。takeはベンチだけをお借りして持参のお茶をゆっくりと飲んだ。

  

  集落を下り車道に出たところで雪ともお別れで坦々と歩き国道に出ると吾野駅もすぐそばだ。吾野駅の売店で三点セットを買うとすぐやってきた飯能行きの電車に乗り込んだ。 

コースタイム
西吾野駅0831-登山口0846-萩の平0930-高山不動尊1003~25-関東八州見晴台1058~1106-花立松の峠1134-傘杉峠1207-顔振峠1230~35-吾野駅1325

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プチ雪山ハイクで刈寄山に登る(奥多摩)1月31日

2016年02月01日 | 奥多摩

 都心の交通機関をマヒさせた1月18日の降雪は、東京近郊の山々にまだ多く残っているようだ。人気コースはトレースが氷化してツルツルになるし、解けかかると泥んこコースになってしまう。ここは人の少ない低山に限ると思い武蔵五日市駅裏山の刈寄山を歩くことにした。

  

 天気晴れの武蔵五日市駅から八王子駅行きのバスに乗って今熊山登山口バス停で降りた。里でも日陰には雪がまだ10センチ程残っていた。ここでカメラを取り出したところ電源をONにしても作動しない。あたふたしているうちにtakeは三回目のコースとあって今熊神社方面へと歩いて行くので、カメラはザックに戻してtakeの後を追った。(家に帰ってコールセンターに電話したが、原因不明のまま修理センター行きとなった。)

 

 今熊神社に参拝して、今熊山へと階段道を歩いてた。この登りはハセツネカップ(日本山岳耐久レース)の最初の登り坂らしい。見たことはないが大勢のランナーが競り合いながら走っていく姿を想像した。

  


 今熊山頂上手前のベンチにお弁当を並べた。あきる野市が良く望める場所だ。何で歩き出しから一時間で昼食にするのか不思議に思う方もおられるかもしれないが、taketake山旅では最初の休憩場所が昼食場所となっている。だから二時間半連続で歩いて昼食の時もあれば一時間で昼食の時もある。


  

 お弁当箱をザックにしまい刈寄山を目指して巻道上の道を歩き始めた。雲間から陽が覗くようになり、前日の霙による木々の雨氷が一斉に溶け出した。最初はポツリポツリだったが入山峠に着く頃、特に杉林では降雨のようになった。尾根上の道だったので雨具は着用しなかったが、それでも帽子とカッターシャツは多少濡れた。水濡れが嫌いなtakeだが行動中は我慢してくれた。
  

 目的地の刈寄山は人もいなく静かな佇まいだった。takeは東屋でスポーツドリンクを味わいながら飲んでいた。下山は沢戸橋方面のトレースが無い時は来た道を戻ろうと思っていたが、明瞭なトレースがあったので予定通り進んだ。コースは北面の谷沿いなので降雪量は増えた。足を取られないよう慎重に下った。途中、雪による倒木で道がふさがれている所がありやや苦労したがなんとか林道にたどり着いた。




 沢戸橋バス停に着いてからは交通機関の乗り継ぎも良く、3時頃に家に着いた。takeはもう乾いているのに、行動中に着替えたかったカッターシャツの「お着替え」を妻に要求した。

コースタイム
今熊山登山口バス停0835ー今熊山0935~1000ー入山峠1105ー刈寄山1130~48ー林道1222ー沢戸橋バス停1302


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする