taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

湯河原城山から梅林を訪ねる(箱根)2月19日

2017年02月19日 | 箱根

 春分の日まであと1ヶ月、毎朝6時前に家を出る時も明るくなってきた。梅の便りもあちらこちらで聞かれるようになってきた。この日曜日は湯河原城山から幕山公園へと歩く観梅山行に三人で行くことにした。幕山公園から幕山に初めて登ったのはtake10歳の三月で、幕山公園を中心とした観梅山行は14年連続15回目となる。 

 

 家を6時頃出発して東海道線湯河原駅に着いたのは8時過ぎで、まだ観光客もハイカーも少ない時間だ。いきなり駅の裏側から急な舗装路を登っていくと相模湾が見えてくる。ミカン畑を過ぎると車道も緩やかになる。やがて城山への山道が現れ昔アスレチック公園だったなだらかな尾根を歩いて頂上に着いた。海側に大きく展望の開けた山頂は風もなく日当たりも良かった。 

 頂上の芝にザックを置いて昼食の準備だ。芝の上にシートを敷こうとしたら、takeは慌ててシートを引っ張ると「土肥城址」の石碑の前にある平らな岩の上にシートを広げた。多分takeの場面記憶の中に、前回もしくはそれ以前に地面が濡れていて岩の上にシートを広げた事が残っているのかも知れなかった。(これが後で老人のクレームになった) 

 昼食を終えて撤収を始めようかという時に、後から頂上に上がってきた10人以上の老人団体(運動靴の人が多かったからハイキンググループではないと思う)の長老格がそばにやってきて、「石碑の写真の前で記念撮影をしたい人もいるので今後石碑の前に居座るようなことは慎むように」と言った。別に石碑の前の岩の上に居座っていても角度を変えれば記念撮影はできるわな言い方だったので「その指摘はあてはまらない」と返答したら、「私は若い人(takeのこと)がいるので今後を考えて言っているのだ」と言い去った。 

 なんとなく嫌な思いをしたが、こういうことには慣れているのですぐ気分転換して「しとどの窟」へと歩いた。観光道路の椿ラインと合流したところからトンネルをくぐり、石仏が並び幽玄な感じのする遊歩道を下って「しとどの窟」に着いた。源頼朝が平家討伐の最初の戦いで敗れた時に、追手から身を隠したと言われる「しとどの窟」はとても霊感スポットぽい場所だ。takeがスポーツ飲料を飲んだらすぐに出発した。 

 

沢筋を下り林道に出ると湯河原梅林まで1㎞足らずだ。梅林の中を歩るき梅の香を鼻を広げて吸い込んだ。takeは花よりソフトで、名物「梅ソフトクリーム」の出店を目指して歩いた。梅ソフトを食べたtakeは習慣に従って五郎神社にむかう車道を歩いた。

 

コースタイム

湯河原駅0810ー湯河原城山0940~1009ー椿ライン1040ーしとどの窟1050~55ー幕山公園1140~45ー五郎神社1215~ー湯河原駅1252

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伊豆ヶ岳から福寿草の咲く子の権現を歩く(奥武蔵)2月12日

2017年02月14日 | 奥武蔵

   takeが26歳になり一週間経った日曜日だ。どこに行くか思案した。先週も奥多摩の千メートル以上の山々は白く見えたので道の凍結箇所も考えられる。そこで出てくるのが奥武蔵の山域だ。数週間前に関八州見晴台から顔振峠を歩いたばかりだが、この日も7時5分西武池袋発の快速に乗った。コースは伊豆ヶ岳から子の権現への縦走で距離にして14.5㎞だ。伊豆ヶ岳へ初めて登ったのはtake8歳の5月で、最初の頃は正丸峠を結ぶコースが多かったが、最近は子の権現へと歩くのがスタンダードだ。


 正丸駅から出発、集落を抜けて沢沿いの山道を進んだ。天気は良いが、高気圧が張り出しているせいか風が強い。「ゴー」という風の音が上空に響いていた。稜線上に出て風を実感した。take指定昼食場所の伊豆ヶ岳頂上にシートを広げられるかどうか心配した。頂上も風は強かったが、幸い岩陰に無風ひだまりスポットがあり、シートを敷いてゆっくりとお弁当を食べることができた。後から登ってきた人も私達がその場所から撤収するのを待っていたようだった。



 ここから先は小さなアップダウンが続く。古御岳で略式麦茶儀式をして、更に歩いた高畑山でスポーツ飲料と定番をこなしながら進んだ。途中、鉄塔の周りを伐採した箇所があって顔振峠の集落群がよく見えた。天目指峠で車道をまたぎ、幾つかの登り下りを越すと、竹寺への路の分岐が現れると子の権現はすぐだ。切り開かれた斜面に三分咲きぐらいの紅梅が色を添えていた。旧境内を迂回する通路に黄色の花が見えたので、「おやタンポポ?」と思ってよく見たら福寿草の花だった。なんでこんな寒い時に緑色の茎と鮮やかな花が咲くのか不思議だ。




 takeは門前のベンチに座って持参の「伊右衛門」をゆっくりと飲んだ。実は周辺の茶店の自販機に「伊右衛門」は売っているが、観光地値段なので高い。takeが要求したら渋々自販機で買うが、今回は持参品を飲んでくれたので、とても嬉しかった。子の権現から山道を下り車道に出て、うどん屋さんを横目に見ながらどんどん歩いた。このうどん屋さんは山里離れた場所にあるが、なかなか流行っている。私も36~37年前、当時飯能市で働いていた友人の家に泊まった翌日、このうどん屋さんで食べたような気がするが定かではない。



 3時過ぎに吾野駅に着き、3時35分頃の電車に乗った。西武線の東横線乗り入れ効果で五時半頃家に着いた。日没時間が毎週伸びているように感じる。

コースタイム
正丸駅0835ー伊豆ヶ岳1025~55ー古御岳1121~23ー高畑山1203~05ー天目指峠1251ー子の権現1347~53ー吾野駅1513

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take26歳誕生日の翌日に大塚山を歩く(奥多摩)2月4日

2017年02月06日 | 奥多摩

   2月3日節分の日はtake26歳の誕生日だった。豆撒きとバースデーケーキとがセットになっている。年男の私は帰えるのが遅かったので、帰宅宅した時にはもう終わっていた。縁起で歳の数だけ豆を食べると言われたものだが、60個も食べるのはきつい。10個ぐらい皿に入れてビールのつまみにしてたら、takeから「鬼は外オカタズケ」と言われた。



 その翌朝の土曜日に山に出かけた。週中の天気予報で日曜日に雨マークがでていたので、takeの予定をスライドしたのだ。スライドするには予定掲示板(写真付)を変えるだけでなく、金曜土曜のメニューの変更や食材隠し、土曜日に飲む予定の缶コーヒーの撤去などやたら慌ただしく動かなければならないのだ。

 そして始発電車に乗って青梅線古里駅を7時半に出発した。丹三郎集落が登山口になる。「花の丹三郎」と書いてあるがさすがにこの季節は花もない。大きなじぐざぐ道を歩き林道を越えると尾根道になる。

 冬枯れの雑木林は木の間から周囲の山々が見渡せるので楽しい。川苔山や石尾根に続く山々を眺めながら歩いた。たどり着いた大塚山の頂上は人がいなく静かなものだった。10人ぐらいは座れる机付ベンチに弁当箱を広げて昼食にした。昼食後の記念撮影の後は日曜日ならtakeの「やーめーてー」の絶叫タイムだが、今日は土曜日なので行なわない。takeは二週連続で゛絶叫タイムを逃したことになった。

  少し歩いたところの御岳山参道は、さすがに団体や個人のハイカーや観光客がいた。日の出山へと進むとまた人も少なくなった。ここで麦茶儀式をするとtakeは青梅方面への道を自分で進んでいった。陣馬高尾山と同じく、春夏秋冬に訪れる日の出山だが、御岳山ケーブル→日の出山→金比羅尾根→五日市駅コースと古里駅→大塚山→日の出山→梅ノ木峠→吉野の二種類にtakeは分類しているようだ。小さい時から歩き続けている日の出山だが最初にtakeと歩いたのは7歳の9月で18年前のことになる。記録では御岳山ケーブルから日向和田駅まで歩いているが、その時はずいぶん遠いコースを歩いたことへの達成感があった。

  山を下り、梅の木のない「梅公園」に寄った。公園にはろうばいの花が五分咲きで、花の香りが漂っていた。

 コースタイム

 古里駅0731ー丹三郎集落0745ー大塚山0941~1002ー御嶽ビジターセンター1019ー日の出山1108~15ー梅の木峠1205ー琴平神社1235ー梅公園1302~05ー吉野バス停1310

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通算813回山行で陣馬高尾山を歩く(高尾)1月29日

2017年02月01日 | 高尾

  昨年take通算800回山行を歩いたのが10月末で、それから3ヶ月経った。春夏秋冬に一度は歩くと決めている陣馬高尾山縦走の冬の部に今回は三人で出かけることにした。朝5時18分の始発電車に乗って中央線高尾駅には6時25分に着いた。30分のバス待ちだが、それほど冷え込みは感じなかった。7時半頃陣馬高原下を出発し、通い慣れた車道を歩いた。天気予報は晴れだったが、空は曇り。でも気温は高めで、登る途中で上着をしまった。



 陣馬山の頂上付近から北面だけだが雪が出てきた。踏み固まっているところもあるので慎重に歩いた。そして稜線。曇り空にぼつぼつと青空が見えてきたが、今日の富士山はお預けだ。ベンチに三人分の弁当箱を並べて、朝9時からの昼食を食べ終えると、takeは食後の頂上散歩を始めた。このコースは年に何度も歩いているので、takeも見通しがたてやすく安心して歩ける。(それだけに歯車が狂うと大変)


 記念撮影して三人で出発した。いつも日帰りの日曜日だと、ここで「ヤーメーテ」の絶叫をするのだが、この日はやらなかった。takeは前日の土曜日にガイドヘルパーさんと水族館に外出をしていた。土曜日に家で缶コーヒーを飲まない時は絶叫しないとtakeは決めているのだ。霜どけで泥道かと思ったが、意外と乾いていて快適歩行でピッチも上がった。明王峠で簡略麦茶儀式をして東へと歩き景信山に着いた。ここの青木茶屋でいつもの「なめこ汁」を食した。青木茶屋の応接は、孫娘がやっていた。takeと歩き始めた頃はお母さんの背中におんぶ紐で括りつけられていたのを覚えている。

 景信山を下り小仏峠を越え、一丁平で「伊右衛門」を飲んで高尾山に着いた。ここは季節を問わず人があふれている。長居は無用と下りにかかった。薬王院の脇を通りかかると早咲きの紅梅が咲いていた。いつもはここから琵琶滝方面へと下るのだが、この日のtakeは車道の一号路を下ることを主張というよりは「マダー」(英語のNOにあたる)と言って勝手に下っていった。急な舗装路で膝に負荷がくるので私は苦手なのだがtakeは快調に歩いた。

 公称18㎞のコース終了点、ケーブル下の広場に着き、お楽しみのソフトクリームを食べに何時もの土産物屋店に入った。ここの経営者夫婦にはいつも親切にしていただいている。この日も「今年は初めてですよね!」と声をかけてくれたので、「今年も宜しくお願いします。」と月並みな挨拶をした。

コースタイム
陣馬高原下0725ー陣馬山0901~24ー明王峠0959~1006ー景信山1120~28ー小仏峠1155ー一丁平1228~34ー高尾山1301~07ーケーブル下1402


 

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