春分の日まであと1ヶ月、毎朝6時前に家を出る時も明るくなってきた。梅の便りもあちらこちらで聞かれるようになってきた。この日曜日は湯河原城山から幕山公園へと歩く観梅山行に三人で行くことにした。幕山公園から幕山に初めて登ったのはtake10歳の三月で、幕山公園を中心とした観梅山行は14年連続15回目となる。
家を6時頃出発して東海道線湯河原駅に着いたのは8時過ぎで、まだ観光客もハイカーも少ない時間だ。いきなり駅の裏側から急な舗装路を登っていくと相模湾が見えてくる。ミカン畑を過ぎると車道も緩やかになる。やがて城山への山道が現れ昔アスレチック公園だったなだらかな尾根を歩いて頂上に着いた。海側に大きく展望の開けた山頂は風もなく日当たりも良かった。
頂上の芝にザックを置いて昼食の準備だ。芝の上にシートを敷こうとしたら、takeは慌ててシートを引っ張ると「土肥城址」の石碑の前にある平らな岩の上にシートを広げた。多分takeの場面記憶の中に、前回もしくはそれ以前に地面が濡れていて岩の上にシートを広げた事が残っているのかも知れなかった。(これが後で老人のクレームになった)
昼食を終えて撤収を始めようかという時に、後から頂上に上がってきた10人以上の老人団体(運動靴の人が多かったからハイキンググループではないと思う)の長老格がそばにやってきて、「石碑の写真の前で記念撮影をしたい人もいるので今後石碑の前に居座るようなことは慎むように」と言った。別に石碑の前の岩の上に居座っていても角度を変えれば記念撮影はできるわな言い方だったので「その指摘はあてはまらない」と返答したら、「私は若い人(takeのこと)がいるので今後を考えて言っているのだ」と言い去った。
なんとなく嫌な思いをしたが、こういうことには慣れているのですぐ気分転換して「しとどの窟」へと歩いた。観光道路の椿ラインと合流したところからトンネルをくぐり、石仏が並び幽玄な感じのする遊歩道を下って「しとどの窟」に着いた。源頼朝が平家討伐の最初の戦いで敗れた時に、追手から身を隠したと言われる「しとどの窟」はとても霊感スポットぽい場所だ。takeがスポーツ飲料を飲んだらすぐに出発した。
沢筋を下り林道に出ると湯河原梅林まで1㎞足らずだ。梅林の中を歩るき梅の香を鼻を広げて吸い込んだ。takeは花よりソフトで、名物「梅ソフトクリーム」の出店を目指して歩いた。梅ソフトを食べたtakeは習慣に従って五郎神社にむかう車道を歩いた。
コースタイム
湯河原駅0810ー湯河原城山0940~1009ー椿ライン1040ーしとどの窟1050~55ー幕山公園1140~45ー五郎神社1215~ー湯河原駅1252