くない鑑

命を惜しむなっ!名こそ惜しめっ!!前へぇ、前へーーーぇっ!!!

いざ!石和≪其の拾弐:信玄公の御加護!≫

2005年11月12日 | 参陣記
話は合戦場に戻って...
上杉勢の車懸り戦法による武田本陣への強襲が為された最中、上杉勢の背後を突くべく高坂弾正隊は仮橋より渡河して“観客席”の前に暫し待機...
しかし、武田勢は副将格たる御舎弟,左馬助信繁様や軍師,山本勘助晴幸などが討死し、殺陣や騎馬,鉄砲部隊が奮戦するも、もはや劣勢は疑うべくも無く、武田勢は崩壊直前の危機的状況。

そうした中、ついに“観客席”前に控えていた高坂弾正隊十余名が仮橋より再び渡河して合戦場に到着、この機に乗じ、形勢逆転を狙って遂に!戦奉行を介して御屋形様より「全軍突撃!」の御下知がありました!
また、時を同じくして上杉方よりも、戦奉行を介して御実城様より「全軍突撃!」の御下知があり、両勢全軍入り乱れての大混戦となりました。
ただ、我らの目的は1人,ショウグン太郎氏を討取ること。
我が殿より“叱咤激励”を受けて、勇躍して混戦の中へ突入しました。

まず、第一次突撃時は全員散開してショウグン様を捜しましたが、私は大切なる御旗持役なので容易に駆け回る事が出来ず、、、聞けばこの折、上杉殿が遭遇して一太刀浴びせたそうです。

そして第二次攻撃。
この折も、無念なるかな...発見することは出来ず、昂る思いと裏腹に、容易に討てない悔しさが、殿を始めとして、未だ遭遇していない方々に満ち満ちてきた・・・その時、若より重要なる注進あり!それは...

「ショウグン様は、正面向って右(幔幕側)より現れるはず。そこに待ち伏せをしては!」

・・・というもの。
これは、敵情を良く探った若の的確な意見ゆえに即採用され、殿より隊士一同へ・・・
「突撃の号令一下、右(幔幕)へ向って進軍すべし」との下知あり!
そして、遂に運命の其の時,第三次突撃=石和川中島を駆ける最後の号令が、両陣営の戦奉行より為されました!
ここで、なんと再び謀反発生!
雪魔王殿が、何を血迷うたか我ら(号令)とは反対,左へ向って走り出したのです。
まさか、よきオトナが左右判らず違えて...などは考えられないので、恐らくは、噂に聞こえるショウグン様に恐れをなしてのこと...と理解し、去るものは追わず、素早く伏兵・・・すると、正に!飛んで火にいる夏物虫・・・とでも申しましょうか、若の読み通りに現れました!ショウグン様が。
しかも、幕府軍総帥なのに単騎で。
もう、又とない機会,斯くなる上は容赦無し!!と、ショウグン様の前に勇躍して(その進路に)立ち塞がり、殿が後より羽交い絞めにて押さえ込み、そこへマコ殿,若,格さんなどが一斉に攻めかかって、さながら桶狭間の今川義元が如く、見事!討取りましてございます!!
大蛇丸殿が激写した決定的瞬間はこれだ!!

殿とマコ殿が必死の形相!と思いきや、笑顔だ・・・これに賭ける執念を感じます・・・

ちなみに、私はその最中、大事な大事な御大将幟を持ちながらでは容易に抜刀出来ないので、御役目を最大限に活かすべく、我が衆一党に「ショウグン様はここにあり!」と知らしめるべく、御大将幟を大きく振り回していました。けど、、、誰が気付いたのかは、定かではありません...(^^ゞ
その最中、ショウグン様が虎口を脱して私の方へ迫ってきました!が、私は抜刀出来ずに半ば無防備でしたが、とっさの判断で御大将幟を、さながら闘牛士の様に払い除けてました。
間一髪でした(^^;)
一方、袋叩きにあってショウグン様は、終始本人が狙いを定めていたらしい「山県隊が・・・」と、まるでうわ言の様に言い続けていました。

武士の情けで解放されたショウグン様は、もはや魂抜け・・・
此度の宿願だった「謀反人ショウグン太郎浪人氏討伐」は、こうして晴れて成し遂げられたのです!!

最後に、生き残りし両陣の兵共による鎮魂が為された後、両軍とも陣所へと退いて行きました。

激戦を終えて両陣営へ引き上げる兵共と“終戦と鎮魂”の鏑矢

自分の体に、何かもう一人が纏わり着いているような疲労感はありましたが、私も含めて皆々様、達成感に満ちていて、それはもう、実に爽快でした!

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