霊界の門 ・見えないものの力

霊界や因縁から、現在の自分をみつめ、「見えないものの力」を味方にしましょう。

「一つの右翼」その活動とは・・・

2012年11月19日 | 心霊現象
「右翼」から受けるイメージは、はっきりいって悪い。
その右翼をはる一つの団体で、私はある時期「事務員」をしたのだ。
これもまた「時効」の話なので、実名で。
しかし、その団体も主幹も現在生きて、りっぱに活動をされているので「検索」されれば出てくる。

その団体は「学純同」、学生純粋同盟の略である。主幹は「大場 俊賢」氏。
前にブログで書いた「大塚 和平氏」の紹介で、私がその組織の事務局に座ることになる。
泣く子も黙る「右翼」。その事務局へなぜ私が?
これぞ、まさしく「縁」である。そう思うことにした。そうしなければ、さすがの私も決心が鈍った
からである。
その右翼活動の一環として剣道の道場があった。その名が「純正館」。
そこで私は、大場氏やそうそうたる段を持つ師範じきじきに手ほどきを受けたという次第である。
大場氏が剣道の段をとるための資格検定の審査員の一人であったことから、氏はいつも言っていた。
「もういつでもいいから資格を取って、道場も手伝ってよ」と。
行けばすぐ初段をくれるとも言ってくれた。
その「道場」での教育は、少年から大学生、大人から老人まで町場の人で熱気にあふれていた。
最初は「禊払い」の「祝詞(のりと)」を唱えることから始まる。
小学生もあたりまえのように、大きな声で一緒に行う。
師範へのあいさつも徹底していた。
健全な町おこしということもあり、町内会ではその協力体制もしっかりとられていた。
道場の周りは、胴着のまま歩いてもかまわない。
喫茶店に入るのも、食堂で「めし」を食うのも、そのままでいい。
「純正館」の生徒だとすぐに分かる。

そこで私は連動するかのようにして、『伊勢神宮』の研修会に出るように勧められた、とまあこういったわけである。
事務局の電話番が「何も知らない」では、都合は悪い。
そして月一回行われる「特攻隊生き残り」の全国からの会合に出席する。
生と死を分けた経験の持ち主ばかりである。
全国にはたして何人おられるか・・・、国の調査や、その生活ぶりの細かい状態などははっきりいって分からない。それをしっかりと調査し、組織にしようというものであった。
また、定期的な「機関誌」も出そうと、思いは熱く語られる。
ただ、人の手が足りないだけであった。

「よく見ておいて。いずれあなたがやるんだから」と、大場氏の檄がとぶ。私にだ。


『遠山 満』(とおやまみつる)の直筆の額が会議室に掲げられている。
知る人ぞ知る「右翼のドン」(出発)である。
つい先だってまでは「学純同」の名誉顧問は「福田赳夫氏」だった。
政界、財界のお歴々をも抱え込み、彼らの最大目的は、「国」と「天皇」である。
だから皇室や靖国神社は、活動の範囲内になる。
新参者の私は、常に大場氏の運転する車に同乗しては初めての人や場所や会合に出た。
この組織や活動を、精神的分野は言うに及ばず、形からもいち早く吸収しなければならない立場に
いた。
「今日はどこへ行くんですか?」って、車が走りながらその日の予定を聞く毎日が続く。

「大場総裁の車が、ただいま出発。○○交差点を左折」
何か言ってますよ、と私がいうと、「ああ公安が尾行してるんだよ」と涼しげな顔で言う。
なぜ分かるか?
公安の連絡を傍受できるように、この車はしてあると言う。
まあ、右翼は「危険」というイメージで、仕方がないのかもしれないが、自分たちよりももっと
危険な人物や団体は山ほどあるのに・・・、と大場総裁は嘆く。
天皇一家がお立ちになる「新年の参賀」には必ず行く。もちろん一般市民の場所で国旗を振る。
この時でさえ、公安の尾行はついた。

「大場総裁の車は、防衛大学の玄関前で止まる」と、また公安の連絡の傍受から聞こえる。
「連日たまりませんねぇ」と私が言っても、大場氏はどこふく風のおももちで、笑う。
おかげで私は、初めて「防衛大学の卒業式」を観た。
機会があったら、皆様も是非見てみていただきたい。
そして、観てからものを言ってください!・・・と。
「国」に、その肉体と志を捧げようとしている「日本の青年」がそこにいる。
同士を得たような思いがして、私は最後まで最後方の隅っこで固まり続けた。
その時氏は、偉い方々の方で座っていた。

「わたし」という人間を内外ともにたたきあげるには、大場氏ひきいる「学純同」と「純正館」は
恰好なところだったようだ。
道場もいいだろう、特攻隊員の全国組織化、それもいいだろう。皇室も縁があれば何でもやりましょう・・・、が私の背後ではまた違う一つの動きが働いていた。

「それでいいのか?一生右翼の事務局を背負うつもりで・・・。あれは、どうする・・・」

めまぐるしく動く活動と日常の生活は、気が付けば年中無休。剣道でくたくたに疲れて、そして
日が暮れる。
私は都合よく?「学純同」の事務所の屋上の小屋で住んでいた。
新宿・西口から歩いて数分の一等地。当時の地価は、1坪(1ヘーベー?)600万ともいわれていた。
そこへ帰ってきては、寝るだけ。そしてまた明日がくる。

そしてきたのは「体の変調」。「女だてらに」「年甲斐もなく」・・・、何とでも言ってください。
私の体はもう動かないのです・・・。
このまま死んだら・・・、死神にまた無様な姿を見せることになる。
赤尾氏の台詞ではないが、私は右肩の「神」と、左肩の「死神」を背負いながら生きていたことを
一瞬忘れていた。
そして「時」がないことも。

わたし、おいとまします・・・、しかし情をかけ、しっかりと後継者として育ててくださった御恩
は決して忘れません!

日本国を想うその情を、私はしっかりと受け継ぎ、霊界の愛国の同士を集めますので、今はお許し
ください!


・・・、と「鬼のかく乱」と人は言おうと、とっとと暇乞いをいたして現在の私がある、とまあこういう次第です。

「学純同」の玄関のシャッターには、同じ「右翼」と名乗る「ヤクザ」からぶち込まれた銃の玉の
痕が二つほどあります。
何かあったら、警察より「公安」にね・・・って、いつも教えられていましたねぇ~。
いま思えば、簡単に私などが座る場所じゃなかった、とやっと武者震いが出てくるありさまです。


人生いろいろ、右翼もいろいろ。
大場氏は父上が日大の教授。その息子の氏が、父上の「国文学」の授業に、「軍服とバーベル」姿で
出席し、一番前の席で足をくんで聞いていたってんですから(本人の話)、全く持って「変な御仁」
ではありましょうね。
その方に可愛がられ、見初められて?頑張った私もまた、いかに「変人」か・・・。
類は類を呼び、「同じ穴のむじな達」が今、「日本」を心から憂いながら、この度の解散模様を見つめているといったところでしょうか・・・。


一度亡びた国は、再びもどることはありません。
一度奪われた国も、再び返ることもありますまい。
一人一人が、憂国、愛国の志士となって「その時」を迎えてくださるように祈ります。



2 コメント

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Unknown (mira1965)
2012-11-21 13:27:16
興味深い内容でしたので、2,3度読みました。
昨夜は、防衛大生の特集が・・・すばらしい男前。精神力・発言力に感動。
洋風で華奢なジャニーズもいいけど・・・時に食傷気味になりますね。
歳のせいか、どれも同じに見えてきます。
そして、爆笑。お気づきだと思いますが、
バーベルは、ウェイトリフティングで持ち上げる運動器具。
サーベルは、西洋の剣。
こういう間違いはよくありますよね。昔、経済談義をしていたら、
同僚のお姉さまが「バルブがはじけた」と何度も連呼。「バブルです。」の
一言がつっこめません。陸軍・軍服姿の写真の亡き祖父にバーベルを
持たせたらと思って、笑ってしまいました・・・。大場さまを笑ったのでは
ありません。念のため。
大場訂正 (野中雄介)
2023-01-06 14:37:36
大場氏は父上が中大の教授。その息子の氏が、父上の「国文学」の授業に、「軍服とサーベル」姿で出席し、と
中大、サーベルに訂正してください。

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