アーチスト・・ (２００９)

あずささんの声澄みとおる
アリア聴く天性いまみごとに育つ

ソプラノの澄みとおる声会館に
凛と響くをうっとりと聴く

夫と来て舞台の君のソプラノを
惚れ惚れと聴く今宵楽しく


～～知人のお嬢さんは 生まれながらの 美声の持ち主
声楽科に進まれ 天分に磨きをかけられ折々
コンサートを開催されています。～ (つわぶき)

夜来の雪・・(２０１１)

★ 門かぶりの松に積もりし
春の雪ひと時の風にさらさらと散る

夜来の雪つもりし庭の雪中花
ひるの淡日に溶けて雫す

～～今日この地方に積雪がありました～ (つわぶき」

アメリカ・西海岸 ①・・(２００６)

・２００６サンフランシスコの橋に佇つ勝海舟もここに立ちしか
・江戸の世の咸臨丸を想い出ずサンフランシスコの橋の袂に
・ヒルトンの最上階に連れだつも寄り添う男女夜景妨ぐ
・夥しき風車絵になるカりフォル二ア西海岸の西風強し
・足元に栗鼠も現るヨセミテの長閑なベンチにランチ食みたり
・ヨセミテの垂直岩に貼り付きしロッククライマー蟻のごとしも
(註・垂直岩＝エルキャピタン)


～～ 天候に恵まれ快適な６泊８日の旅でした。～(つわぶき) ＾

紅梅・・ (2011)

・先代の愛でにし苔むす杉皮塀咲き初む紅梅淑やかに添う

～～知人の邸宅の門に続く塀がそれ・・紅梅で一層引き立って・・
～ (つわぶき)

母の残生・・ (2006)

・耳遠くなりたる母と語るとき疲れし吾は寡黙を装う
・独り居の昼を費やす編み物に愉しみている母の残生
・没り急ぐ陽を背に受けて宮池のほとりを老母の歩幅に合わす
・母の日は老いの繰り言聞き流し回転寿しに和食を遊ぶ
・倹約が総身に沁みて慎ましくひたすらに生く母九十三歳


～～母 四十歳の時 父は病没 弟生後六ヶ月ひたすら子供らの
成長のみを願って必死に生きてくれました。私の今の平凡な
普通の暮らしがあるのは この気丈な母あればこそ。～(つわぶき)