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2019年12月の夜空

2019-11-27 15:00:52 | 天文・事象
2019年12月の夜空
2019年  12月
  いよいよ12月、師走です、今年も終わりに近づきました。年の暮れは何かと忙しいものですが、その忙しい時にも一休みして夜空を眺めるのも一興かもしれません。しかし、目に見える明るい惑星が夕方には西の空に沈んでしまい、夜中にはひとつも無いので寂しい夜空ですが、流星群の情報が2つありますので、この日に合わせて、夜空をご覧下さい。12月22日は冬至です、夜のいちばん長い日です。それから下旬には部分日食が日本で見られますし、肉眼で見える彗星の情報もあります。
★ 10日、夕方の南西の空で土星(0.6等)と金星(-4.0等)が接近します。しかし18時頃には沈んで姿が見えなくなりますから早めの観測をお勧めします。
★ 15日、ふたご座流星群が極大になります。流星の輻射点となるふたご座は20時頃東の空から昇って来ますが、午前2時頃が極大になると予想されます。満月を過ぎた月(月齢18.5)が東の空から昇って来ますから条件は良くありません。
★ 20日、31日、289P/ブロンパン周期彗星は太陽の周りを5.3年周期で廻っていますが12月20日に近日点を通過します。見頃は31日頃で、この時は4等級の肉眼で見える彗星となるのではないかと言われています。肉眼で見えるとは言え光度4.9~4.3等では、やはり双眼鏡は必要だと思います。目印はみずがめ座で、みずがめ座は南西の空にありますが21時頃には西の空に沈みます。この彗星はみずがめ座から北隣にあるペガスス座へと進み、更に北東へ進み、カシオペヤ座に達する1月11日に地球へ最接近します。カシオペヤ座は北西の空にあり夜半を過ぎると更に北寄りに移動します。観測期間は12月下旬から2020年の1月中旬までが最適です。
★ 23日、こぐま座流星群がお昼の12時頃極大になります。北の空で北極星の周りをぐるぐる廻るこぐま座が輻射点です。月がありませんので一晩中楽しめます。ゆっくりめの流星が飛びますが数は多くないでしょう。
★ 26日、全国で部分日食が見られます。午後2時には太陽は南西の空にあり、沖縄から始まり北海道では日食中に日没となり日入帯食となります。部分日食の始まりと終わりの時間は 那覇14時02分~16時40分、日食分0.474 福岡14時14分~16時28分、食分0.345 大阪14時23分~16時33分、食分0.365 東京14時28分~16時31分、食分0.388 札幌14時32分~16時02分、食分0.265 札幌の日没は16時05分ですが、これは水平線地平線の時間なので山などあれば更に早く沈みます。
  この日は東南アジアから太平洋に掛けて金環日食がみられ、シンガポールの近くとグアム島ではリング状の金環日食が見られます。ただし皆既日食ではありませんのでコロナは見られません。
★ 29日、夕方の西の空で金星(-4.0等)と三日月(月齢3.0)が接近します。月と金星は夜の7時には西の空に沈みますから早めの観測をお勧めします。
★ 国際宇宙ステーション (ISS)の日本実験棟きぼうの観測が出来ます。上空を通過する時は明るく輝くので流星を見るより確率が高く、ゆっくり見る事が出来ます。(ISS)「きぼう」は次のホームページに観測情報があります。
  ISS「きぼう」の目視予想情報
★ 12月の月、上弦の月は4日、満月○は12日、下弦の月は19日、新月●は26日です。満月の月の出は16時56分です。
★ 12月1日の大阪の日の出は6時46分、日の入りは16時47分です。
  (大阪での日の出、月の出は、生駒山、信貴山、葛城山など金剛連山があり、時間は少し遅くなります。日の入りは六甲山、摩耶山などがありますので、時間は少し早くなります。表示時間は地平線水平線を基準にしています。)  (2019/11/27)

  この天文情報は2012年3月から掲載を始めたものです。ここでは天体望遠鏡などを使わず肉眼で見える天体ショーの情報をお知らせしています。都会の光で見えにくい時や少し暗い星を見る時は双眼鏡を用意されるとよいでしょう。この情報は、私のホームページと同時に掲載して居ります。

  参考ブログ
  天文事象 2019年 年間の概況


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