公開された時から興味を持っていましたが、やっとDVDをレンタルして見ました。
雑誌「ELLE」の編集長であった主人公ジャン=ドーは突然の発作に襲われて気を失う。
長い昏睡状態から覚めて気が付いた時には視野も狭くなり、見えるものがぼやけた状態に。
そして、身体は全く動かず、自分で唯一動かすことが出来るのは左目だけと言う事を知る。
言葉を発することが出来ない状態ではあるものの、意識はあり記憶障害も無い状態。
意識ははっきりしているので、なんとかコミュミケーションを取ろうと、言語療法士は
アルファベットの書かれた文字盤を使い、目のまばたきによって意思を伝える方法を教える。
「イエス」ならまばたき1回で「ノー」ならまばたき2回。
介助者が文字盤のアルファベットを一文字ずつ発声し、該当するところでまばたきをする
という根気のかかる作業で意思を伝達して行くのです。元々本を出版する計画もあり
不自由な状態ながらジャン=ドーは自叙伝の執筆にとりかかったのです。
最初のシーンは昏睡状態から目覚めたジャン=ドーの目線の映像。ピントがぼやけたり
ゆらゆらしたりで、自分もその状態になったかのような感覚にさせられます。
そして医師からの病状の説明があり、脳幹が破壊されていることを知る。
自分だったらこの状態で、もう耐えられないだろうな。
ジャン=ドーは意識がはっきりしているので、残された機能を使って生きようとする。
そして絶望的な状態の中でも自分の思いを伝えて、本に残そうとした。
よほど書きたい内容が頭の中でまとまっていないと、こんな事は出来ないし
何と言っても介助の方の努力には頭が下がります。
ただこの映画は「介護に苦労しました」とか「介護に疲れたけど頑張った」
という事を伝えるわけでもなく、淡々とストーリーが進みます。
音楽も悲壮感を表現することも無くお洒落なサウンドで、暗さも無いです。
主人公は言葉を発することが出来ないですが、劇中ではモノローグの形で
説明というか補足を加えていくので、見ていて感情移入をしてしまいました。
生きることの意味と言うものを考えさせてくれます。
これほどまで壮絶な状態であっても、前向きに生きようとする姿には感動します。
さらに良くある難病モノの「お涙ちょうだい映画」ではない描き方に好感が持てます。
映画では文字盤の文字を一文字ずつ発声して、まばたきでアルファベットを指示して
いますが、今ならパソコンを使って同じようなことが出来ますね。モニター画面に
アルファベットを並べて、カーソルを順番にスクロールさせる。まばたきはカメラで
捕らえ、画像処理でまばたきの回数を判断すればよいですからね。
でもパソコンを使って文章を作成しましたという映画ですと、ヒューマンドラマには
ならないですからね。プロジェクトXでは無いですが、コミュニケーションツールの
開発ストーリーになって見方が変わってしまいます。
介助の方と周りを支えてくれた方がいて生まれた物語ですからね。
重い内容ですが、あまり湿っぽくならなかったのは、大げさな演技もなくて
流れるようなカメラワークと、ゆったりとした台詞が続くということもあったと思います。
潜水服は蝶の夢を見る - goo 映画
雑誌「ELLE」の編集長であった主人公ジャン=ドーは突然の発作に襲われて気を失う。
長い昏睡状態から覚めて気が付いた時には視野も狭くなり、見えるものがぼやけた状態に。
そして、身体は全く動かず、自分で唯一動かすことが出来るのは左目だけと言う事を知る。
言葉を発することが出来ない状態ではあるものの、意識はあり記憶障害も無い状態。
意識ははっきりしているので、なんとかコミュミケーションを取ろうと、言語療法士は
アルファベットの書かれた文字盤を使い、目のまばたきによって意思を伝える方法を教える。
「イエス」ならまばたき1回で「ノー」ならまばたき2回。
介助者が文字盤のアルファベットを一文字ずつ発声し、該当するところでまばたきをする
という根気のかかる作業で意思を伝達して行くのです。元々本を出版する計画もあり
不自由な状態ながらジャン=ドーは自叙伝の執筆にとりかかったのです。
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最初のシーンは昏睡状態から目覚めたジャン=ドーの目線の映像。ピントがぼやけたり
ゆらゆらしたりで、自分もその状態になったかのような感覚にさせられます。
そして医師からの病状の説明があり、脳幹が破壊されていることを知る。
自分だったらこの状態で、もう耐えられないだろうな。
ジャン=ドーは意識がはっきりしているので、残された機能を使って生きようとする。
そして絶望的な状態の中でも自分の思いを伝えて、本に残そうとした。
よほど書きたい内容が頭の中でまとまっていないと、こんな事は出来ないし
何と言っても介助の方の努力には頭が下がります。
ただこの映画は「介護に苦労しました」とか「介護に疲れたけど頑張った」
という事を伝えるわけでもなく、淡々とストーリーが進みます。
音楽も悲壮感を表現することも無くお洒落なサウンドで、暗さも無いです。
主人公は言葉を発することが出来ないですが、劇中ではモノローグの形で
説明というか補足を加えていくので、見ていて感情移入をしてしまいました。
生きることの意味と言うものを考えさせてくれます。
これほどまで壮絶な状態であっても、前向きに生きようとする姿には感動します。
さらに良くある難病モノの「お涙ちょうだい映画」ではない描き方に好感が持てます。
映画では文字盤の文字を一文字ずつ発声して、まばたきでアルファベットを指示して
いますが、今ならパソコンを使って同じようなことが出来ますね。モニター画面に
アルファベットを並べて、カーソルを順番にスクロールさせる。まばたきはカメラで
捕らえ、画像処理でまばたきの回数を判断すればよいですからね。
でもパソコンを使って文章を作成しましたという映画ですと、ヒューマンドラマには
ならないですからね。プロジェクトXでは無いですが、コミュニケーションツールの
開発ストーリーになって見方が変わってしまいます。
介助の方と周りを支えてくれた方がいて生まれた物語ですからね。
重い内容ですが、あまり湿っぽくならなかったのは、大げさな演技もなくて
流れるようなカメラワークと、ゆったりとした台詞が続くということもあったと思います。
潜水服は蝶の夢を見る - goo 映画
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