Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

スリーパー

2009-07-20 | 映画(さ行)
6月から7月にかけての映画鑑賞は、「エレジー」を観て「それでも恋するバルセロナ」を観る・・・。さしずめ「ペネロペまつり」を勝手にやってるもんです。つきあってくれたミキスケちゃん、ともちん夫妻ありがとう。最近、観る映画に(というか出演者に)偏りがあるように思えてならないが。

さて、「それでも恋するバルセロナ」を観たついでに、ウディ・アレンの昔の映画がふと観たくなりまして。「ウディ・アレンまつり」を始めるか(笑)。僕が初めてウディ・アレン映画を観たのは、TBSの月曜ロードショーで放送された「スリーパー」。ウディ・アレンにしては珍しいSFコメディだ。これを僕が観たのは、なんと小学校高学年だったと記憶している。今考えると恐ろしい。親はよくこれを黙ってみせてくれよなぁ・・・。あの時はドタバタのギャグが面白くってみていただけだったのだが、今にして思えばセックスコメディだもん、これ。
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胃潰瘍が原因で入院していた主人公は、冷凍冬眠を経て2173年に目覚める。そこは独裁者が支配する世界で、反体制組織が革命に立ち上がろうとしていた。主人公を目覚めさせた人々は、政府に知られていない存在の彼を革命に利用しようとした。そして、突然追われる存在に。変な詩を吟ずる女性の家に召使いロボットに化けて入り込んだ彼は、彼女に助けを求める。

社会風刺が効いたコメディだけに好き嫌いがはっきりする映画だとは思う。ドタバタになった途端に台詞を排してコミカルな音楽だけにしてしまうあたり、往年のサイレント喜劇映画の香りも感じられる。クライマックスのクローン再生手術の場面、助手を務めるコンピューターが「2001年宇宙の旅」のHALっぽい。20世紀の政治家たちのことを尋ねられて皮肉を込めて答えるところなんて、大人になってみるとクスリと笑えるところ。

小学生ときに観たから、当然細かいことはわからない。子供心に強烈なイメージに残っているのは、劇中出てくるセックスをするための円筒形の機械。男女が中に入って「う~ん」「へ~ん」と不思議な声がするのを、不思議な顔をして観ていたと思うのだ。フォルクスワーゲンを運転しながらの会話。
「大学で何を専攻したの?」と尋ねるウディ・アレンに
「性技と作詞よ。」とダイアン・キートンは答える。
・・・うちの親はよくこういう台詞があることに気づかなかったなぁ。今考えると恐ろしい。

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2 コメント

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non (mats)
2009-07-20 00:54:48
ウディ・アレンは僕も好きです。最初に観たのは「アニー・ホール」。陽気さと傷心、そして長い会話や長回し、最近は全然観てないけど変わらないかな。
英語が分かれば、会話の面白さ、表現の深さがもつと分かるんでしょうね。
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matsさんへ (tak)
2009-07-26 21:59:34
コメントありがとうございます。お返事遅くなってすみません。

「アニー・ホール」を初めて見たのは中学生の頃。今思うと、その年頃では到底理解できない映画だった気がします。ダイアン・キートンと会話しながら、心の声が字幕で出るところは笑いました。改めて観たいですねぇ。
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