Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

10月のBGM

2009-10-31 | 音楽
2009年10月に聴いていた愛すべき音楽たち。

①The Hits/The B-Sides/Prince
プリンス殿下のシングルヒットとアルバム未収録の楽曲を集めた3枚組。今月は連休に「海辺のカフカ」を懸命に読んでおりまして、Little Red Corvetteが何度か登場するのでついつい聴きたくなって。iPhoneに搭載しました。Radioheadも文中に登場するが手元に音源がないもので、数日こればっかり聴いていた。ブラック系ダンスミュージックのリズムは苦手だが、殿下の楽曲ならなんとなく許せてしまう。でもPurple RainからSign 'O' The Timesの頃がいちばん好き。


②Isolation/Toto
高校~大学時代にリリースされたTotoのアルバムは、ヴォーカリストで言うとファーギー・フレデリクセンからジョセフ・ウィリアムズ時代。ヴォーカリストとしてはジョセフの方が好きだが、アルバムIsolationは、この時期の中でも特に好き。Angel Don't CryやHolyanne、Endlessが特にお気に入りの楽曲。Totoはほぼ全作CDを所有している。Fahrenheitが棚になかった。どっかで手に入れよう。今月はアルバムThe Seventh Oneも聴いていた。


アイソレーション

③Queen's Fellows/various
松任谷由実のトリビュートアルバム。以前にも登場しているが、なーんか聴きたくなりまして。田島貴男の「時のないホテル」とCKBの「コバルト・アワー」は絶品。
Queen's Fellows: yuming 30th anniversary cover album

④涼宮ハルヒの詰合/various
ハルヒ楽曲の魔力から抜け出せない・・・(恥)。
(心の声:アニヲタ!)
アニヲタとか言わないでっ!だって曲に本当に惚れたんだから。
(心の声:学園祭場面のバニーガル姿に惚れたんだろう)
いや、だからさぁ・・・。Lost My Musicとかい曲じゃん。
(心の声:ついつい口ずさんでいるだろう)
♪みんみんみらくる、みっくるんるん
(心の声:やっぱり朝比奈みくるファンだったんじゃねぇか)
アニメの放送が終わってしばし放心状態です。
涼宮ハルヒの詰合 ‾TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」劇中歌集シングル‾

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体だけは大事にして。

2009-10-26 | うちの子に御用?
ついに我が家にもやって来ました。
新型インフルエンザの猛威。

先週金曜日にうちのレイア姫(8歳児)が朝熱を出してダウン。
聞けば前日に隣の席の子が「気分が悪い」と早退したらしい。
ぐんぐん熱が上がっていって、医師に「A型です。」と診断された。

もちろん、この僕も”濃厚接触者”として”出勤停止”となっちゃった。
皆様、ご迷惑をかけておりまする。
<(_ _)>

うちのルーク・スカイウォーカー(10歳児)は、
そのレイアといつもくっついてテレビ見たりしてるので
いわゆる”濃厚接触者”としては筆頭だ。
土曜日の昼、いつもは昼寝などしない彼は「なんかきつい。」とお昼寝。
配偶者アミダラM「ルークの発症も時間の問題じゃない?」
その予想はその通りになった。

日曜の朝、ルークも熱が上がってきた。
日曜日にも診療している近くの病院に連れて行った。
インフルエンザ患者がうようよ。
医師「インフルエンザの検査しまーす。」
と看護婦さんを呼ぶ声が途切れない。

家に戻ったルークは、僕を枕元に呼んだ。
アナキンtak「どうしたルーク。前にB型にかかったときみたいにお願いでもあるのか?」
ルーク「そう。読み聞かせをして欲しいの。」
アナキンtak「読み聞かせ?」
ルーク「うん。本を読んで。」
そして本人の希望で「ゲド戦記」第1巻をしばらく読んであげました。
ウィルスとの戦い。影との戦い。
うーん、なんか通ずるところがありますな。

ルーク「ちち。今度は「ガンダム」のコミック読み聞かせして。」
アナキンtak「?」
・・・ちちは古谷徹の声色(こわいろ)苦手です・・・。
ルーク「読んでよぉ。」
ルーク、君は強い男の子じゃないか。

二人ともはやくよくなれぇ。
僕の”出勤停止”はいつまで?。

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運命の人

2009-10-26 | 読書
職場の同僚N嶋ティーチャーが山崎豊子の「運命の人」を貸してくれた。「大地の子」や「沈まぬ太陽」・・・何かと話題にのぼる山崎作品だが、読むのは初めて。

運命の人(一)運命の人(一)

文藝春秋 2009-04-24
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ティーチャーは法律にはとにかくお詳しい人。この小説は「外務省公電漏洩事件」を扱っている作品であることから僕らの会話に登場したのだ。学生に情報漏洩や守秘義務について話をする上で、格好の事例なので僕もよく話題にする。この小説はその事件の顛末を綴っているのだが、読むにつれ緊迫感が高まってきて飽きさせない。

それにしても緻密な文体。よっぽどのリサーチをしないとここまでは描写できないだろう・・・と感服。外務省の事務官の席や記者クラブの様子が克明に描かれていて、そこに書かれている以上の想像をまったく許さない。数日前まで僕は村上春樹の「海辺のカフカ」を読んでいた。比喩的な表現で想像を読者に委ねてしまうのが村上作品だけに、山崎豊子の描写とは対照的に感じた。

マスコミは世論を操ることが可能なだけに、少し思い上がった人が出てくるものなんだろうか。学生時代にマスコミで働くことを考えていただけに、僕じゃ通用しなかったんでは?と正直思ってしまう。まだ1巻を読んでいるだけなのでタイトルの「運命の人」がピーンとこない。先が楽しみだ。

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サマーウォーズ

2009-10-25 | 映画(さ行)

■「サマーウォーズ」(2009年・日本)

監督=細田守
声の出演=神木隆之介 桜庭ななみ 谷村美月 斎藤歩 富司純子

 憧れの夏希先輩から夏休みに一緒に長野の実家に行ってと頼まれた健二。夏希の家は武田家家臣の家柄でその伝統とスピリットを受け継いでいる一族。彼らはサイバースペースで起こった事件をきっかけに世界の危機というとんでもない事態に立ち向かうことになる。

 「パプリカ」「電脳コイル」とこのところマッドハウス制作のアニメが面白い。PC用語満載のアニメを真剣に観ている僕を配偶者はアニヲタ呼ばわりする。確かにサイバースペースを舞台にしているだけにとっつきにくいテーマだろう。だが映画はまず仮想都市OZ、そこで活動する人物たち(アバター)の説明から始まる。PC用語に詳しくなくってもとりあえず映画にはついていけるから大丈夫。

 そんなことよりもこの映画で大切なのは”人と人のつながり”を描くこと。主眼はサイバーゾーンでの戦いではない。”人と人のつながり”こそが世界を救うということ。その普遍的なテーマが僕らをして、手に汗を握らせ、涙させる。突然の危機に曾祖母栄が人脈を駆使して立ち向かおうとする。「あんたならできるよ。」その一言がみんなを奮い立たせる。それはまさに現実世界の”ネットワーク”。だが、その栄もOZの混乱から体調の異変に気づくのが遅れた為に亡くなってしまう。そこから一族+健二が危機に立ち向かう決意をするあたりから物語は俄然熱を帯び始める。そして物語の後半、健二と夏希らが一族のみんなと協力して、強大な敵に立ち向かうクライマックス。カズマを始め、みんながそれぞれの得意分野で協力する姿は、とかく人間関係が疎遠になりがちな今の社会で忘れられかかっているものを思い起こさせる。しかもこの映画がうまいのは、現実世界とは異なるサイバースペースを舞台にして”人のつながり”を感じさせるところだ。日本的情緒とサイバーSFが同居するのは見事。花札決戦と人工衛星落下に立ち向かうクライマックスには涙出そうになっちまった。

 思えば僕も、祖父母が健在だった頃は実家に一族が何かと集まって顔を合わせることが多かった。あの頃は叔父叔母や従兄弟ともみんな仲良くしていたっけ・・・。祖父母が亡くなり、様々な事情から今は集まることもなくなってしまった。この映画のような結束力があるわけではないにせよ、少なくともそこには父母以外の身近な人のつながりがあった。みんなでご飯食べる、それだけでいい。いちばんいけないのはお腹がすいていることと、ひとりぼっちでいること。あの食事シーンを見ながらふと自分のことを顧みる。

 話は違うが、アニメーションで現実世界のロケの重要さを思い知ることが最近多い。「崖の上のポニョ」の跳ね橋や「けいおん!」の京都市内の風景。「サマーウォーズ」は長野県上田市を舞台にしているが、監督がここを選んだのは奥様の実家があるから。実家に挨拶に行ったときに見た青い空と風景と上田市の歴史がアニメの背景になっているそうだ。アニメは単なる空想世界の産物ではなくて、ここでもきちんと現実世界とつながっている。山下達郎の主題歌も心に残りますね。




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Greatest Albums(その64)黒船&天晴/サディスティク・ミカバンド

2009-10-18 | 僕のGreatest Albums
僕の雑食性音楽的ルーツを考察するシリーズ第64弾。今回はサディスティック・ミカバンドを。

10月17日に加藤和彦氏の訃報が届いた。自殺の動機が何であれ、日本の音楽界を長きにわたって引っ張ってきた惜しい方を亡くした。思えば「帰ってきたヨッパライ」を父親のオープンリールのテープで初めて聴いたのが、フォーク・クルセイダーズとの出会いだった。社会人になった頃には職場の大きな先輩たちと飲みに行くと、カラオケで最後は「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌っちゃうのを「?」と思いつつ眺めていた。映画「パッチギ」を観て、「イムジン河」に涙した。

加藤和彦氏の音楽歴の中で、真剣に聴いたのはサディスティック・ミカバンド。もちろん名盤「黒船」はすごい。当時のニッポンロック界でここまでやったという完成度と演奏技術の高さ。それは並ぶもののない傑作だった。


僕が最も好んで繰り返し聴いたミカバンドのアルバムは、桐島かれんをヴォーカルに迎えたアルバム「天晴」。


リアルタイムだったから最も聴いたアルバムとも言える。桐島かれんの声が好みだったのもあるかな。特に「ダシール・ハメット&ポップコーン」の色っぽいヴォーカルは、今でもたまらなく好き。自動車のCMで使われた「Boys & Girls」はよく口ずさんでいたなぁ。このアルバムは幸広色が強い気がする。特にお気に入りだった「賑やかな孤独」「薔薇はプラズマ」の2曲。

時代を超えて歌い継がれる「タイムマシンにおねがい」は自分のバンドでもやりたかった曲の一つ。いつか演奏したいなぁ・・・と思って実はバンドスコアを引き出しにしまってあるんだよね。

冥福をお祈りして今夜はベスト盤を聴いてみようと思います。



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あなたのレシート

2009-10-12 | その他のつぶやき
自分の価値ってどれくらい?
それを診断してくれるジェネレータを試してみました。
あなたのレシート

takの領収書は・・・

¥¥¥¥¥¥¥¥¥

takさんのレシート

どんな鍵も開けてしまう指 35,000円
何でも直せる「巧」の指 50,000円
女を酔わす熟練の指先 885,000円
鉄腕 1,480円
貴重な左腕 500円
1本だけ生えた長い毛 12,800円
未来を見通すまなざし 94,800円
充血具合 7,800円
決意の唇 6,500円
地獄耳 14,800円
--------------------------------
合計   1,108,680円
--------------------------------

お買い上げありがとうございました

アナタノレシート
しんだんぱんだ http://sindanpanda.com/

¥¥¥¥¥¥¥¥¥

ぶははははは。これってけっこう高いのでしょうか。

>1本だけ生えた長い毛 12,800円
ある、ある!。実は右腕にあるんです。長ぁい毛。しかも色がない。これは宝毛です。

>女を酔わす熟練の指先 885,000円
これがいちばん価値があるのか・・・。
というか、この手のジェネレータを試すと必ずH系の結果が出ちゃう。脳内メーカーでもそうだったし。
ちょっと自信もっちゃおうかな(こら)。

>決意の唇 6,500円
どういう意味だ?

>充血具合 7,800円
最近疲れてるからなぁ。

みなさんはどうでした?

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パタリロ師匠の落語入門

2009-10-12 | 読書
 いつだったか職場で、うちの職員で「マンガ史」の講義を担当するなら、誰について語りたいか?という話になった。
「A子姐はやっぱり江口寿史かねぇ。「すすめパイレーツ」好きだもんね。」
「この間は子供の目につくところから「ストップひばりくん!」を隠したって言ってたもんね。」
「サイバーパンクはやっぱりT恵女史でしょうねぇ。士郎正宗とか。」
「若いなぁ。T恵さんはきっと吉崎観音もいけるのでは。」
「M田さんはどうですか?」
「鳥山明ですかね、思い入れがあるのは。はい。」
「ともちんはやっぱり松本零士だろうな。」
「みやもさんは安彦良和かな。」
「takさんは?」
僕は答えた。
「・・・高橋留美子と魔夜峰央を希望します。」
「王道とマニアックのとりあわせですね。」
でも誰も王道の手塚治虫と藤子不二男とか言わない・・・。
何て個性の強いメンバーなんだ、うちの職場。
でも僕はきっと永井豪もイケるのではないだろうか。

そんな不思議な会話が展開される職場の同僚ともちんは、ときどき魔夜峰央のコミックを貸してくれる。今回貸してくれたのは「パタリロ師匠の落語入門」。
パタリロ師匠の落語入門 (花とゆめCOMICS)パタリロ師匠の落語入門 (花とゆめCOMICS)

白泉社 2008-11-19
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 「パタリロ!」はゴダール並に引用が多い(比較をするな?)。時代劇、音楽、落語etc・・・そのルーツがわかるとこれまた面白いものだ(「ケロロ軍曹」も同じ楽しみ方ができるよね)。特に魔夜峰央は落語好きで知られている人。この本はその引用された落語をコミックとともに紹介するという趣向だ。

 おそらくこれはコアなファン向け・・・とも思えるが、読んでみて思ったのは、魔夜先生が純粋に落語について語りたかったんだろう・・・ということ。寄席を観るにあたってのガイドから、時代背景となる江戸時代の庶民の暮らしまで解説してくれる。これを読んで初めて理解した用語もけっこうあった。まだまだ勉強が足りませぬ。読み手を選ぶ本ではありますが、「パタリロ!」読んで
「東山三十六方、草木も眠る丑三つ時・・・」
と口に出してしまったような方々にはお勧めですな。はい。魔夜担当としては、これくらい語れないとダメでちゅか?

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続・プリンが好きです

2009-10-11 | その他のつぶやき
えー、takはプリンが好きです。
以前にローソンの限定品プリンパンにはまったことは記事にしました。

先日、コンビニで「男子スイーツ部 理想のプリン」と名付けられたものを見つけました。
モリナガが出しているのです。

白いラベルは王道のカスタードプリン。
黒いラベルは裏レシピのプリン。
裏を試してみました(このへんが天の邪鬼なところ)。

裏レシピは「かためたまご&旨カラメル」。
HPによるとプリンにはラム酒、カラメルには塩を入れているとか。

うーん、卵の量が多いのか色は少し濃いめ。
スプーンですくってみると、弾力がある。ドロッとしない。
舌の上でもすぐにとろけない。

カラメルも甘すぎないのがいい。舌の上でザラついたりもない。
食べた後で口の中が甘ったるくなるプリンが多いけど、これは違う。
後味はさっぱりしている。

うーん、これはなかなか。
次は王道の白を試してみようっと。

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私の中のあなた

2009-10-04 | 映画(わ行)

■「私の中のあなた/My Sister's Keeper」(2009年・アメリカ)

監督=ニック・カサヴェテス
主演=キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン アレック・ボールドウィン

癌に犯されている姉の為にドナーとして生まれた妹。生まれてすぐの臍帯血から始まる度重なる移植を強いられたとして、妹は両親を訴える為に凄腕の弁護士を依頼する。家族の絆、個人の尊厳、生き方の選択…ヘヴィなテーマ。移植をする上でマッチしやすいから、とドナーとして子供をつくることを勧める医者もいかがなものかと思ったが、親の身としてはその選択をする気持ちもよくわかる。可能性があるなら何にでもすがりたいのが当然だろう。しかし、映画冒頭で語られる子供の心情や幼い妹が手術台に押さえつけられる場面は見ていてじつに痛い。

臓器提供を受ける姉もその効果や妹への複雑な思いで揺れていた。物語は前半妹を中心に描いているが、後半は姉の自分が生きること(生きてきたこと)への思いが切実に描かれていて涙を誘う。この部分はハリウッド映画らしく実にストレートに描かれている。彼女が家族への思いを綴ったノートをじっくり時間をかけて示していく演出は、やや過剰?とも感じられたが、それが彼女の家族への感謝だと思うとやはりジーンときますわな。映画では家族と彼女との関わりを正面から描いている。キャメロン・ディアスが自分の髪を剃り落として娘に合わせようとする姿や、姉を介護する懸命な妹が印象に残る。いつもとは違って、ノーメイクでキツい表情すらみせるキャメロン・ディアス。ニック・カサヴェテス監督は、キャメロン・ディアスに自分の母親である名優ジーナ・ローランス(名作「グロリア」の勇姿は忘れられない)のイメージを重ねていたと聞く。そこにはロマコメで笑顔するお気楽なキャメロンの姿はない。この主演女優の頑張りは映画を見終わって心に残る。

いわゆる”難病もの”を美しく描いてしまう映画は多い。しかし、この「私の中のあなた」は違う。病気と闘う人々の実像に迫ろうとする姿勢は実に潔いし、好感がもてる。嘔吐や鼻血、体の痛みなど病気と闘う姿を描写する。妹を助ける弁護士も難病と闘っている。綺麗な夢ばかりを描くハリウッド映画ではなく、現実から逃げていない映画だ。同じ病気と戦っている男の子との恋。胸にチューブがつながれている二人のラブシーンは悲しくも美しい。生きることと家族の絆について考えさせられる力作だ。「スピード2」のジェイソン・パトリック、「しあわせのレシピ」のアビゲイル・ブレスリンも好演。アレック・ボールドウィン太っちゃったなぁ・・・。

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