明日の風に吹かれて

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「永楽 歴代と十七代永楽善五郎」展

2016年05月01日 16時34分29秒 | お茶
「永楽 歴代と十七代永楽善五郎」展


千家十職の一つ、京焼の名門と言われる永楽家を知りたくて。

初代善五郎が武野紹鷗の土風炉を焼き、家業としていた永楽家だが、やがて10代了全から茶陶を始め、千家に出入りするようになったと言われる。

百貨店の企画物ということで入り口に千家三家他からの花束が披露されており、この時点ではなんとなく幻滅。

しかし、内容としては11代保全、12代和全の物が意外と多数展示されておりその点では良かった。


10代了全
交趾瓢形振り出


11代保全
本当に味のある作品を作る人だ。
焼き物ばかりではなく、自身の墨画「引船絵」もなかなかのもの。

御庭焼 金襴手葵御紋茶碗
 実はこれが一番見たかった。
 もう少し鮮やかさがあるのかと思ったが、くすみがかったものなんだ。





交趾牡丹水指

祥瑞芋頭水指

菊置上香合


時代も江戸から明治になったということもあるのか、12代和全あたりから随分と明るく華やいだものになってきたような気がする。

12代和全
萌葱金襴手鉢

ぶりぶり松竹梅水指


14代得全、16代即全のものの展示あり。

勿論、現第17代善五郎のものもあったが、個人的にはちょっと馴染めなかった。

ただ、その17代がインタビューの中で「焼き物も、どういう御茶がやりたいかがまずある」という趣旨のことを語っていた。

そう言われると、ともかくお点前を覚えることだけが目的になってしまっていて、「どんなお茶、どんな茶事がやりたいか」など考えてもいないのかも知れない。





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