田吾作 よもやま話

庭に咲く花の物語を中心に、周辺の探索、那須野の自然、那珂川の釣りなどを、写真入りで気のむくままに綴ってみます。

きょうは 一緒に山野草を探しにゆきませんか ≪フシグロセンノウ≫

2009-08-19 01:51:44 | Weblog

 

 

 

 

国道294号という幹線道路があります。

 

 

千葉県柏市を起点として利根川を渡り、茨城県取手市から筑波山の裾を周り、

 

栃木県を南北に縦断して福島県会津若松まで、全長241キロ。

 

 

これが田吾作の住む湯津上を通っているのです。

 

 

お盆のある日、田吾作はテルちゃんに誘われて、

 

フシグロセンノウの写真を撮りに、この294号線を北上しました。

 

 

柏から、157キロの所に≪道の駅 東山道≫というところがあるのですが、

 

テルちゃんの話によると、

 

このあたりの国道沿いにこの花が咲いているのだそうです。

 

 

テルちゃんという人はこのあたりの山野草に関しては生き字引のようなひとで、

 

生えてる場所もよく知っているんです。

 

 

 

 ここがその場所なんですが、この写真を見たって判らないでしょうから

 

田吾作が赤い印をつけておきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この藪のなかを這い上って写してきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪フシグロセンノウ≫

 

 

図鑑によれば

 

ナデシコ科センノウ属  とありますから、カワラナデシコ の近縁種なんですね。

 

 

古名を「逢坂草」というそうです。

 

 

畿内と近江を隔てる関所のあった逢坂山に多くあったからといいます。

 

 

 

蝉丸法師の歌に

 

「これやこの ゆくもかえるも 別れつつ 知るも知らぬも あふさかの関」

 

というのがあるそうで、あふさか といっただけでフシグロセンノウを彷彿とさせます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きょうは田吾作と山野草の勉強をいたしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ミョーガの唄がきこえてくるよ

2009-08-17 05:11:40 | Weblog

 

 

 

 

ミョーガの唄が きこえてくるよ

 

 

 

遠くで ひそかに 唄ってる

 

 

主役をはるには たりないけれど

 

 

遠くで 味を支えてる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指揮者が振るう タクトのとおり

 

 

 

黙って曲を 支えてる

 

 

 

ミョウガ 苦いか しょっぱいか

 

 

 

小さな声で 唄ってる

 

 

 

 

 


当地では「盆花」と称される ≪おみなえし≫ 

2009-08-13 05:32:25 | Weblog

 

 

 

 

当地では「盆花」と称されている ≪おみなえし≫

 

 

 

なんて優しい響きの名前でしょう。

 

 

≪おみなえし≫ とは

 

 

国中の花の名のうち、最も美しい名前ではないでしょうか。

 

 

字を≪女郎花≫と宛てますね。

 

 

このなかの ≪郎女≫(イラツメ) は万葉時代のおんなの尊称。

 

 

だからヨミは「オンナイラツメ」・・、ゆめ「ジョロウバナ」と呼んではいけません。

 

 

 

そしてお盆には先祖の供養に馳せ参ずる花。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田吾作、つらつら思んみるに (気取るな)

 

 

万葉びとは、この黄金色の花を高貴な花としたに違いない。

 

 

そして ≪おみなえし≫ と響きよく呼んだに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋の七草、その一角を占める オミナエシ。

 

 

謡曲「女郎花」に謡われる、由緒ある花 オミナエシ。

 

 

またの名を オンナイラツメ・・・

 

 

 

 

きょうは盆の入りに因んで オミナエシ の紹介でした。

 

 

 

 

 

 

 

 


日本の面影 ≪カワラハハコ≫

2009-08-09 02:43:48 | Weblog

 

 

 

 

ブログ友達の「ゆきひめさん」に紹介されて

 

去年知り合った ≪カワラハハコ≫ 。

 

 

 

田吾作亭へも3株ほど、お越し願ったのですが

 

慣れぬ土地柄であまり元気が良くない。

 

 

 

なくなりはしないけど、

 

花を咲かせるほどの力が無いようです。

 

 

 

河原の石雑じりの砂地のほうがいいのかな?

 

 

 

で、行ってみました。

 

 

 

「野のものは野におけ」

 

 

 

ほんとにそうですね。

 

 

 

ご覧のように旺盛な姿で雑草の中に立ちはだかっていました。

 

 

 

 去年、始めて見た時はさほどに思わなかったのですが、

 

こうして改めて見ると雅味あふれる素朴な姿に見とれてしまいます。

 

 

 

今は失われてしまった日本古来の美しさ、

 

カワラハハコには それが残っているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺伐とした現世に逆らって美しい日本を守り抜こうと、

 

愚直に耐えている姿、

 

田吾作にはカワラハハコがそのように映ったのでございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美しい日本」を提唱された総理大臣がいましたが、

 

彼に見せてやりたかった・・・。

 

 

紹介してくださった ≪ゆきひめさん≫ にお礼をいいます。

 

 

 

 

有難う