国道294号という幹線道路があります。
千葉県柏市を起点として利根川を渡り、茨城県取手市から筑波山の裾を周り、
栃木県を南北に縦断して福島県会津若松まで、全長241キロ。
これが田吾作の住む湯津上を通っているのです。
お盆のある日、田吾作はテルちゃんに誘われて、
フシグロセンノウの写真を撮りに、この294号線を北上しました。
柏から、157キロの所に≪道の駅 東山道≫というところがあるのですが、
テルちゃんの話によると、
このあたりの国道沿いにこの花が咲いているのだそうです。
テルちゃんという人はこのあたりの山野草に関しては生き字引のようなひとで、
生えてる場所もよく知っているんです。
ここがその場所なんですが、この写真を見たって判らないでしょうから
田吾作が赤い印をつけておきました。
この藪のなかを這い上って写してきました。
≪フシグロセンノウ≫
図鑑によれば
ナデシコ科センノウ属 とありますから、カワラナデシコ の近縁種なんですね。
古名を「逢坂草」というそうです。
畿内と近江を隔てる関所のあった逢坂山に多くあったからといいます。
蝉丸法師の歌に
「これやこの ゆくもかえるも 別れつつ 知るも知らぬも あふさかの関」
というのがあるそうで、あふさか といっただけでフシグロセンノウを彷彿とさせます。
きょうは田吾作と山野草の勉強をいたしました。