本日は澤野工房のヨーロッパジャズ名盤復刻シリーズからボビー・ジャスパーの作品をご紹介します。ボビー・ジャスパーはベルギー出身ですが50年代半ばにはアメリカに渡り、多くのジャズ名盤に参加していますのでヨーロッパジャズ好きでなくても比較的名前を知られているのではないでしょうか?ジョージ・ウォーリントンと組んだリーダー作をリヴァーサイドに残していますし、他にもジョン・コルトレーン、J・J・ジョンソン、ドナルド・バードらと共演を果たしています。ただ、一番有名なのがウィントン・ケリーの「ケリー・ブルー」でのフルート演奏かもしれません。そのせいでフルート奏者のイメージが強いですが、テナーの腕も一級品で同時代のスタン・ゲッツを思わせる滑らかなテナープレイはもっと高く評価されてしかるべきでしょう。

本作は1956年、ジャスパーが本格的にアメリカに活動拠点を移す前にフランス・コロンビアに残した傑作で2つのセッション、全12曲を収録しています。メンバー構成はうち8曲がトミー・フラナガン(ピアノ)、ナビル・トター(ベース)、エルヴィン・ジョーンズ(ドラム)から成るカルテット。残りの4曲がバリー・ガルブレイス(ギター)、エディ・コスタ(ピアノ)、ミルト・ヒントン(ベース)、オシー・ジョンソン(ドラム)から成るクインテットとなっています。いずれのセッションもアメリカのハードバップシーンから選りすぐりのメンバーが結集しており、ジャスパーのプレイもさることながら他のメンバーの演奏も一級品です。お薦めは冒頭ジャスパーの軽快なクラリネットが冴えわたる“Clarinescapade”、スインギーなフラナガンのソロと力強いジャスパーのテナーが素晴らしい“I Remember You”、メンバー全員がホットに燃える“Wee Dot”、バリー・ガルブレイスのスインギーなギターとエディ・コスタのパーカッシブなピアノが印象的な“They Look Alike”“Barry's Tune”あたりでしょうか?他の曲も粒揃いの演奏で、ヨーロッパジャズという括りは抜きにして同時代のハードバップの中でも屈指の名盤と言ってもいいと思います。

本作は1956年、ジャスパーが本格的にアメリカに活動拠点を移す前にフランス・コロンビアに残した傑作で2つのセッション、全12曲を収録しています。メンバー構成はうち8曲がトミー・フラナガン(ピアノ)、ナビル・トター(ベース)、エルヴィン・ジョーンズ(ドラム)から成るカルテット。残りの4曲がバリー・ガルブレイス(ギター)、エディ・コスタ(ピアノ)、ミルト・ヒントン(ベース)、オシー・ジョンソン(ドラム)から成るクインテットとなっています。いずれのセッションもアメリカのハードバップシーンから選りすぐりのメンバーが結集しており、ジャスパーのプレイもさることながら他のメンバーの演奏も一級品です。お薦めは冒頭ジャスパーの軽快なクラリネットが冴えわたる“Clarinescapade”、スインギーなフラナガンのソロと力強いジャスパーのテナーが素晴らしい“I Remember You”、メンバー全員がホットに燃える“Wee Dot”、バリー・ガルブレイスのスインギーなギターとエディ・コスタのパーカッシブなピアノが印象的な“They Look Alike”“Barry's Tune”あたりでしょうか?他の曲も粒揃いの演奏で、ヨーロッパジャズという括りは抜きにして同時代のハードバップの中でも屈指の名盤と言ってもいいと思います。
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