ブルーノートお蔵入りシリーズ第3弾はカーティス・フラーの「トゥー・ボーンズ」です。フラーは他にブルーノートに3枚のリーダー作(「ジ・オープナー」「ボーン&バリ」「カーティス・フラーVol.3」)を残しており、どれも当時のハードバップの雰囲気が色濃く出た好盤ですが、4枚目として録音された本作はなぜかお蔵入りとなりました。ただ、内容的には前3作に比べて遜色ないどころか、むしろ上回っているのでは?と思うほどです。タイトル通り2本のトロンボーンをフィーチャーしており、フラーの相棒を務めるのはあのスライド・ハンプトンです。ハンプトンに関しては当ブログでも2度ほど取り上げました(「ジャズ・ウィズ・ア・ツイスト」は名盤!)が、本作録音の1958年当時はメイナード・ファーガソンのバンドに在籍していた頃で、知名度はまだ高くなかったと思われます。60年代に入ってアトランティックなどに次々とリーダー作を残しますが、ブルーノートでの録音は後にも先にもこれっきりなので貴重な記録ですね。
メンバーはフラーとハンプトンの2トロンボーンに加え、ソニー・クラーク(ピアノ)、ジョージ・タッカー(ベース)、チャーリー・パーシップ(ドラム)というラインナップ。全7曲のうち6曲がフラー、残り1曲がハンプトンのオリジナルという意欲的な構成で、どの曲もファンキーかつ哀愁漂うメロディというブルーノート・サウンドの2大特徴が横溢したナンバーばかりです。フラーとハンプトンはそれぞれ技巧の限りを尽くしてソロを繰り出しますが、正直どちらのソロなのかは聴いていてもよくわかりません。アドリブ勝負というよりクインテットで一体となったサウンドを楽しむべき作品ですね。お蔵入りシリーズにやたらと良く出てくるソニー・クラークも相変わらず堅実なプレイを聴かせてくれます。どの曲もそれなりに魅力的ですが、あえて薦めるなのならオープニングの“Fuss Budget”、ファンキーな“Da-Baby”、明るい感じの“Pajama Tops”、ハンプトン作のスピーディな“Slide's Ride”の4曲でしょうか?トロンボーン2本の共演と言えばカイ・ウィンディングとJ・J・ジョンソンによるカイ&JJが有名ですが、即席ながらこのフラー&ハンプトンも魅力的ですよ。
メンバーはフラーとハンプトンの2トロンボーンに加え、ソニー・クラーク(ピアノ)、ジョージ・タッカー(ベース)、チャーリー・パーシップ(ドラム)というラインナップ。全7曲のうち6曲がフラー、残り1曲がハンプトンのオリジナルという意欲的な構成で、どの曲もファンキーかつ哀愁漂うメロディというブルーノート・サウンドの2大特徴が横溢したナンバーばかりです。フラーとハンプトンはそれぞれ技巧の限りを尽くしてソロを繰り出しますが、正直どちらのソロなのかは聴いていてもよくわかりません。アドリブ勝負というよりクインテットで一体となったサウンドを楽しむべき作品ですね。お蔵入りシリーズにやたらと良く出てくるソニー・クラークも相変わらず堅実なプレイを聴かせてくれます。どの曲もそれなりに魅力的ですが、あえて薦めるなのならオープニングの“Fuss Budget”、ファンキーな“Da-Baby”、明るい感じの“Pajama Tops”、ハンプトン作のスピーディな“Slide's Ride”の4曲でしょうか?トロンボーン2本の共演と言えばカイ・ウィンディングとJ・J・ジョンソンによるカイ&JJが有名ですが、即席ながらこのフラー&ハンプトンも魅力的ですよ。
はじめてコメントいたします。このごろ、貴ブログを見つけて、拝見させていただいています。記事に共感するところがあって、楽しく読んでいます。
このCDですが、買おうと思い、買い物リストに入れておいたものです。貴ブログを読むと、魅力的なアルバムのようですので、さっそく注文します。
今後、またコメントするかと思いますが、よろしくお願いします。
ブルーノートのいわゆる“表名盤”はあらかた聴き尽くしたと思っていたのですが、こういうお蔵入りの隠れ名盤がまだまだあるのがジャズの奥深さですね。
azumino様のブログも拝見しましたが、私の知らない作品も多く掲載されていて参考になります。今後も不定期更新ですがよろしくお願いします。