ギャルサー（９）

　イモコのポスターのついでに一之瀬の恋人募集のポスターまで貼られていたのね。いいなぁ、俺も貼ってもらいたいな。

　晶子の本名は、小野小町だった。小野小町は分かるけれど、小野妹子はないでしょ。
　「妹子」という名前をつけられたがために、ずっといじめられ、恋愛できずにいたレミ。その気持ち分かるなぁ。
　自分も、呼び方自体は普通だが、変わった漢字を付けられたために、今まで一度も正しい呼び方で読まれたことがない。学校で先生に初めて名前を呼ばれる時、必ず間違えて呼ばれ、クラスメイトにクスクスと笑われたもんだ。
　ちょくちょく違った呼び方でからかわれたのがトラウマになっていて、今でも違った名前で呼ばれると腹が立つ。
　だから、「妹子」と呼ばれると誰彼かまわず殴ってしまうようになってしまうのも納得だよ（あれだけ強いのは不思議だが)。

　レミに惚れてしまった一之瀬と進之助が「妹子」を連呼し、レミが２人を殴ることを繰り返すうちに、「妹子」と呼ばれることを何とも思わなくなってきたレミ。
　エンゼルハートの仲間達も、レミの器の大きさを再認識し、レミを暖かく迎えた。レミもまた、エンゼルハートが唯一の居場所になったんだね。

　ラストで本人も言っていたけれど、今回はジェロニモのたとえ話なしかよっ！
　その代わり、小町とのやり取りにレミとの会話など、ジェロニモの出番は充分あったから良かったけれど。

　レミは捜していた「イモコ」ではなかった。「芋子」なんて名前のヤツなんているのか？
　あの怪文書は、どうやら高田純次が出してたみたい。やつは何者なのか！？


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