猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

名古屋で凄い画家を発見した

2007年03月11日 | Weblog
今日はノリタケの森ギャラリーの「新美淑子展」を観てきた。

「絵は人なり」とか「絵は心で描くものだ」ということをよく聞くが、まさにその通りの個展だった。

いずれも、観る側の心にじかに響いてくるような作品ばかりであった。
この作家は、具象画を主流とする団体である一水会に属しているが、今度の個展の作品は、公募展の作品とは一味も二味も違って「具象を超越して自分の内面を表現」した作品ばかりであった。
それだけに、作家の内面的な葛藤と苦労は並大抵のものではなかったかと思う。

しかし、作品はそんな片鱗は感じられることなく、実に楽しそうに描いたと思われるものばかりであった。
何人かの人に聞いてみると「観ていると楽しくなり、不思議と気持ちが元気になってくる」と言っていた。

こういう元気な作家は、もっと知られてもいいと思う。
それだけに、鑑賞する側としては、大変なことはわかっていても「もっと頻繁に個展を開いて欲しい」と言いたい。


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