シャープ、0.8秒で素早く起動するVHS一体型HDD-DVDレコーダー
(2007/04/27 BCN・CNET)
シャープは26日、最短0.8秒の高速起動が可能なVHS一体型HDD-DVDレコーダー「DV-ACV52」を5月21日に発売すると発表した。HDD容量は250GB。価格はオープンで、実勢価格は11万円前後の見込み。月産台数は5000台を予定している。
地上・BS・110度CSデジタルチューナーと地上アナログチューナーをそれぞれ1系統ずつ搭載し、デジタル放送をハイビジョンで録画・再生できる。電源スタンバイの状態から、わずか0.8秒で動作状態になる世界最速の「一発起動」が特徴で、すぐにスタートメニューや電子番組表(EPG)を表示して操作できる。
同社製液晶テレビ「AQUOS」など、対応する複数のAV機器を連携させて1つのリモコンで操作できる「AQUOSファミリンク」に対応。ボタンの配置や形状、クリック感などを工夫した「新ファミリモコン」を採用し、利便性を高めた。「AQUOSファミリンク」に対応した「AQUOS」とi.LINKで接続すれば、付属のリモコンの「i.LINK録画」ボタンを押すだけで、デジタル放送を2番組同時に録画することもできる。
このほか、「AQUOS」との操作性を考慮した「高精細デジタル番組表」や録画した番組を一覧表示する「高精細録画リスト」を採用。目的の番組をすぐに探せる。ダビングは、HDD、DVD、VHSビデオの6方向すべての組み合わせで行うことができ、VHSテープから高画質でダビングできるよう、専用のデジタルNR(ノイズリダクション)とTBC(タイムベースコレクター)回路も搭載した。
録画可能なディスクはDVD-RW/-R、DVD-R DL。再生可能なディスクは、DVDビデオ、DVD-RW/-R、DVD-RAM、DVD+RW/+R、DVD-RW/-Rなど。
HDD容量は250Gバイトとなっており、地上デジタルのHD画質で約31時間、マニュアルモードなら最大約426時間の録画が可能。そのほか、図やアニメーションにより画面上で基本操作を解説してくれる「おたすけ博士」機能、使い方をわかりやすく解説する冊子「かんたんガイド」の付属など、初心者に扱いやすい仕様となっているのも特徴。
任天堂-今期は売上高1兆円台へ・Wiiは1400万台を予想-
(2007/04/27 Itmedia・日経エレクトロニクス・朝日新聞)
任天堂が26日発表した07年3月期の連結決算は、営業利益が前期比で2.5倍の2260億円になった。今期もWiiとニンテンドーDSが寄与し、売上高は創業来初の1兆円台になる見通し。
前期の売上高は9665億円(89.8%増)、経常利益は2888億円(79.7%増)、純利益は1742億円(77.2%増)。期末配当予想を410円から620円に修正。年間690円となり、前期の480円から増配となる。
地域別に売上高を見ると、前年度から最も成長したのは日本。対前年度比118.2%増の8987億7000万円を売り上げた。南米/北米は同66.9%増の3547億2300万円、欧州は同104.9%増の2661億7100万円。
その他の地域は同137.9%増の167億3500万円だった。
ニンテンドーDSが世界で2365万台を売り上げ、累計販売は4029万台に。ソフトも「Newスーパーマリオブラザーズ」が世界950万本、「ポケットモンスター ダイヤモンド/パール」が国内521万本を販売するなど絶好調だった。
Wiiの販売台数は584万台。生産遅れから当初目標の600万台に届かなかった。対応ソフトウエアは2884万本を販売した。
今期はWiiが通年で寄与し、売上高が17.9%増の1兆1400億円を見込む。営業利益は19.5%増の2700億円になる見込みだが、経常利益は円高予想からほぼ横ばいの2900億円にとどまると予想している。純利益も横ばいの1750億円。
販売台数見込みは、ニンテンドーDSハードが2200万台・ソフトが1億3000万本、Wiiハードが1400万台・ソフトが5500万本。
米Intel-ノートPCやUMPC向けチューナICの開発で新潟精密に投資-
(2007/04/27 日経エレクトロニクス)
米Intelの投資部門であるIntel Capital社が,新潟精密に10億円を投資した。新潟精密は地上デジタル放送チューナやFM/AMラジオ・チューナなどの無線ICを開発するファブレス・メーカー。フルCMOSでチューナナICを1チップ化する技術で注目を集めている。Intelの今回の投資は,Intelのマイクロプロセッサを搭載したノートパソコンや超小型モバイルパソコン「UMPC(Ultra-Mobile PC)」向けに,こうしたチューナICの開発を促進するためのものという。
新潟精密の代表取締役社長である池田毅氏は「Intelからの投資を受け入れて当社としては経営基盤を強化する。事業面でもIntelと協力し,ノートパソコンなど向けチューナーICの国内外への普及を加速していきたい」と話す。Intel Capital社の代表であるArvind Sodhani氏は「日本は世界に先駆けてパソコンや携帯電話機に関する新技術や利用モデルを作り出してきた最前線の市場。当社としても技術革新を進める日本企業に対して積極的に投資していく」とする。
日本ビクター-3期連続の最終赤字-
(2007/04/27 産経新聞・日経・朝日新聞)
日本ビクターが26日発表した07年度3月期連結決算は、売上高は前期比8.0%減の7426億円、最終損益が78億円の赤字(前期は306億円の赤字)となり、3期連続の最終赤字となった。2月の業績下方修正では最終損益をゼロとしたが、国内外で薄型テレビなどが落ち込み再度の下方修正となった。
今期も赤字を脱却できなかったことで、親会社の松下電器産業による同社売却は決定的な情勢。テレビなど一般消費者向け商品は日本、北米、欧州、アジアの全地域で前期の売り上げを下回った。また、音楽事業も大きなヒット作に恵まれず赤字となった。業績悪化のため08年3月期決算の予想は未公表。
「06年第3四半期に北米でのテレビ販売が苦戦した」(谷井常務)ことに加え、DVD-RWなど記録メディアの売価ダウンの影響を受けた。好調なHDDカムコーダーへのシフトや原価低減活動などに取り組んだが赤字となった。谷井常務は「抜本的な改善策を策定している。5月下旬には公表する」と述べた。
薄型テレビなどの民生用機器部門は、最大市場である北米で自社開発の反射型液晶表示素子(LCOS)を搭載したプロジェクションテレビを投入。しかし、06年末の商戦で薄型テレビの価格競争の波にのまれ、同部門は前年度比10%減となる5432億円にとどまった。HDD用モーターなどの電子デバイス部門は同18%増の356億円と好調だった。
株式売却を検討している親会社の松下電器産業との関係については、「日本ビクターとしての経営を進めるだけ」(谷井常務)とコメントしただけだった。
山善-たこ焼き器の発煙・発火事故で自主回収へ-
(2007/04/27 読売新聞)
機械などの専門商社「山善」(大阪市西区)が製造したたこ焼き器の発煙、発火事故が04年8月~06年8月に6件発生し、同社は、たこ焼き器2機種計約1万2200台の自主回収を始めた。
対象は04年3月~7月製造の「TYX-650」約8500台と、同年4月~5月製造の「OPX-18」約3700台。