07年度国内の携帯電話出荷台数-シャープが3年連続首位-
(2008/04/24 毎日新聞・日刊工業新聞・日経エレクトロニクス)
市場調査会社のMM総研が23日発表した07年度の携帯電話端末の国内出荷台数は、シャープが前年度比23.0%増の1276万台で3年連続の首位だった。携帯向け地上デジタル放送「ワンセグ」対応の「AQUOSケータイ」が好調で、シェアは25.1%と初めて4分の1を超えた。シャープは豊富な製品群を4通信事業者に製品供給しており、通信事業者ごとの好不調に影響されにくい事業体制で首位を守った。
2位は前年度と同じパナソニックモバイル(PMC)で、同31.6%増の738万台(シェア14.5%)。3位には前年度5位だった富士通が「らくらくホン」をけん引役に同45.5%増の592万台(同11.7%)と躍進した。
一方、前年度3位の東芝が同6.8%減の511万台(同10.1%)で4位。01~04年度に首位だったNECは同6.7%減の463万台(同9.1%)で5位(前年度4位)に後退した。上位3社が伸びる一方、下位メーカーの落ち込みが顕著になっている。
総出荷台数は、同2.9%増の5076万台と過去最高を更新した。携帯電話事業者が新しい端末販売方式や通話料金体系を相次いで導入したことに加えて、ワンセグ放送受信機能付き端末の相次ぐ発売が市場拡大に寄与した。
08年度の携帯電話機の国内出荷台数は、前年度比9.2%減の4610万台になるとMM総研は予測する。
各社の販売モデルが変わったことで端末価格の高騰や買い替えサイクルの長期化が起こるとみている。
ソニー-子どもと大人の顔を判別できるコンパクトデジカメ-
(2008/04/24 日経)
ソニーは23日、「サイバーショット」シリーズのコンパクト型デジタルカメラ2機種を発売すると発表した。中上級者向けの「DCS-W300」は有効画素数1360万で、ズームレンズ一体型のコンパクトデジカメとしては世界最高という。ステンレス製の本体にチタンコートを施し、傷などがつきにくいようにした。「逆光」「夜景」などの状況をカメラが判断して最適な撮影ができる。店頭想定価格は4万5000円、当初は月産1万2000台を見込む。
初級者向けの「DSC-W110」は、1回の充電で従来モデルより2割多い約420枚撮影できる。店頭想定価格は2万3000円、当初は月産2万台の見込み。
2機種とも子どもと大人の顔をカメラが判別し、子どもが笑ったら自動的に撮影するといった設定ができる。
5月16日に発売する。
DSC-W300は、1360万画素CCDを搭載している。サイズは94.3×59.0×26.8mm。重さ159g(本体のみ)DSC-W110は、720万画素CCDを搭載し光学4倍ズーム撮影に対応している。サイズは88.2×57.2×22.9mm。重さ123g(本体のみ)
ワコム-電子ペンと指で操作できる独自技術のタッチセンサー-
(2008/04/24 BCN)
ワコムは23日、表面静電結合方式タッチセンサー技術「Reverse Ramping Field Capacitive タッチ(RRFCタッチ)」を製品化したと発表した。
「RRFCタッチ」はPCなどのディスプレイ表面に組み込むことで、指で入力や機器の操作を行うことができる技術。画面の透過率を95%に高め外光の反射を抑えたほか、特殊加工で傷などへの耐久性も確保した。電子ペンと指での入力・操作を一つのコントローラーで制御することができる。
新技術はワコムが07年6月に買収した米タッチスクリーン・コネクション・オアシス社が持つタッチセンサー技術と、ワコムのEMR(電磁誘導方式)センサー技術を合わせて開発した。7~9月期に出荷を開始。年間10万本の出荷を見込む。
Volkswagen-ドライバーが車を降りてから自動駐車するシステム-
(2008/04/24 日経Automotive Technology)
ドイツVolkswagenは、ドイツ産業見本市(Hannover Messe 2008)において、ドライバーが車を降りてから自動駐車するシステム「Park Assist Vision」のデモンストレーションを実施した。ドライバーは、駐車したい場所をナビゲーションモニタで選択し、シフトレバーを「P」に入れ、車から降りてリモコンのスイッチを押すだけ。車両は、選択した場所に自動運転で駐車し、エンジンを切ってドアをロックする。車の中からシステムを作動させることもできるという。このシステムは、まだ開発途中であり、実用化される時期は未定。
現在、駐車スペースの大きさを判断し自動で操舵する駐車支援システム「Park Assist」は、「Touran」「Tiguan」「Passat」などに採用されている。今回のPark Assist Visionは、Park Assistをさらに発展させたもので、操舵、アクセル、ブレーキ、エンジン停止、ドアロックまでを自動制御する。左右のドアミラーに備えたカメラで駐車場所を認識し、動作周波数2GHzのコンピュータが画像を分析して駐車できると判断したら、電動パワーステアリング、電動パーキングブレーキ、自動変速機「DSG」、エンジン出力を制御しながら、駐車する。車両の前後に備えたカメラと超音波センサで状態を監視し、必要であれば車両を止める。ドライバーもリモコンで動作を中断することができる。