DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

東京国立近代美術館★「近代日本の美術」「イケムラレイコ展」

2011-09-19 | ドラマ・映画・演劇・アート


マイフレさん日記に誘発されて、仕事の帰りに竹橋まで足を伸ばして、東京国立近代美術館に行って参りました。

お目当ては

所蔵作品展「近代日本の美術」

小茂田青樹『虫魚画巻』。


マイフレさん日記にはってあった、2枚の画像に一目ぼれ。
すごくなまめかしく感じたのですが、
実物は精緻に長けた写実系で、どちらかというと完成された世界。
・・・とも言いきれないなぁ。ものすごい遊び心のあふれる世界
を極めるための、緻密な描写力。

ちょうどBSプレミアムで伊藤若冲の技法分析を見たばかりだったので
色の重ね方とか、食い入るように見てしまいました。(独り占め状態だったし♪)


自分にしか見えないものを写し取って「形」にする技量。
並べて見ることでまた印象も異なる。
堪能~☆

でもって、常設展、半端ない名作揃い。
これはこれからも詣でなければです。
館内で彫刻ツアーがあったので参加して、時代ごとに代表作を観賞。
福岡からこられた方や、常設展は毎回来られてる強者など
おしゃべりも楽しかったです。

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で、ついでというのも変なんですが、同時開催していたイケムラレイコさんの作品展も観賞。
・・・想定外に素晴らしかった!

イケムラレイコ うつりゆくもの


サイトの作品を見た時には、なんか少々まとまり感にかけるスイートな印象だったのですが
いや、もうマ逆というか、ものすごい統一された世界!
大好きなレオノール・フィニにも通じる少女=女性=人間の内面世界。
(あのサイトの作品紹介、かなりソンしてるとおもうなぁ・・・でも展示会をみたあとで見ると、納得もしたり・・・「黒に浮かぶ」釘付け作品だったし・・・)

展示の仕方も秀逸で、ちょっとしたワンダーランド。
「横たわる人物像」のコーナーはずっといたかった。


会場音楽は蓮沼執太氏。ずっと流れてるのではなく、あるタイミングで聞こえてくる、「環境」BGM。
こちらで聞けます。
イケムラレイコ Side B
(画面右上のSOUNDをONに)

『虫魚画巻』でも思ったけど、やっぱり絵も気になったら本物を見なくちゃ、ですね。生ものはエネルギーが違うのだなぁ。
イケムラレイコさん、私的にかなり好きな作家です。

追記:
同じチケットで、「レオ・ルビンファイン傷ついた街」も見れました。
オトクかも。ですが、『虫魚画巻』、イケムラレイコさんの世界に浸った後に見るには、個人的には少々無理があって、さらりと流させていただきました(流せる作品ではないのだけど;)。

今ごろ気づいたケド、池田学さんや山口晃さん、ネオ若冲と呼ばれてるんですネ。
よーするに私は妄執系(?)が好きなんだな。
仮想世界を細密に描写 「ネオ若冲」

参考:
弐代目・青い日記帳「イケムラレイコ うつりゆくもの」
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