206 最上共働村塾跡

　では、まずは如法寺と鳥越隣保館跡を訪ねてみたい。
【Fig.1 鳥越八幡宮付近の地図】

　　<『新庄市報H4,7,7号”土を愛し、土に叫んだ人”』より>
上図の”ｂ”が如法寺で、”ｃ”が鳥越隣保館跡である。

　それでは鳥越八幡宮の入口まで戻り、再度旧羽州街道に出る。
《1 そこで南方向を見る》(平成21年11月10日撮影)

写真中央奥に小さな白い看板が見える。
《2 その看板は如法寺》(平成21年11月10日撮影)

のものであり、そこで右側に折れると
《3 如法寺》(平成21年11月10日撮影)

《4 〃 》(平成21年11月10日撮影)

があり、松田甚次郎と共に日曜学校を開いた僧の田宮真龍が住職を務めた寺であり、甚次郎の葬儀が執り行われたお寺である。
　再び道路に戻って南側を見ると　
《5 右手に火の見櫓》(平成21年11月10日撮影)

がある。そこはＴ字路になっているので右折すると、直ぐ左手に
《6 土の庭とビニールハウス》(平成21年11月10日撮影)

が見つかる。この庭は
《7 鳥越保育園》(平成21年11月10日撮影)

のものであり、ビニールハウスの建っている場所が
《8 鳥越隣保館跡地》(平成21年11月10日撮影)

であるということを近くで仕事をしていた年配のおじさんから教わった。

　この跡地にあったのが鳥越隣保館、正式には
【Fig.2 鳥越記念隣保館】

　　　<『土に叫ぶ』(松田甚次郎著、羽田書店)より>
【Fig.3 鳥越記念隣保館平面図】

　　　<『土に叫ぶ』(松田甚次郎著、羽田書店)より>
であり、農繁期託児所、諸集会、敬老会、母の会、夜間青年学校、裁縫塾などに利用されたという。
　なお、旧羽州街道に戻って眺めると
《9 隣保記念館跡地》(平成21年11月10日撮影)

はこう見える。
　
　では今度は最上共働村塾跡等を訪ねてみる。
　鳥越隣保館跡を後にし、やや下り気味の旧羽州街道を更に南下すると
《10 野菜の無人販売所》(平成21年11月10日撮影)

が右手に現れる。そこからは左側の大木の向こうに松田甚次郎の実家が垣間見られるのだが、そこまで行くのは後回しにして無人販売所と逆方向にある
《11 曲がりくねった舗装道路》(平成21年11月10日撮影)

があるので、その道を辿る。直ぐに
《12 Ｙ字路がある》(平成21年11月10日撮影)

のでそこは右折する。
《13 再びＹ字路》(平成21年11月10日撮影)

があるのだが、ここも右の道を進む。道は杉林の中にはいると左は砂利道、右は草に覆われた道のＴ字路になる。
　左折すると砂利道が真っ直ぐ続くのだが、その周辺にはやや広いスペースが広がり、左側に
《14 石碑等》(平成21年11月10日撮影)

《15 〃 》(平成21年11月10日撮影)

が現れる。
《16 手前の石柱には「最上共働村塾」》(平成21年11月10日撮影)

と書かれている。このスペースが『最上共働村塾』の建っていた場所ということであろう。
　因みに、その塾舎の全景は次の如し。
【Fig.4 最上共働村塾】

　　　<『土に叫ぶ』(松田甚次郎著、羽田書店)より)>
　そして、その石柱の後に
《17 土に叫ぶの碑》(平成21年11月10日撮影)

が建っている。
　ただし、こちらの方の碑は当初はこのブログの先頭にある【Fig1.鳥越八幡宮付近の地図】における”ｈ”地点にあったのだそうだ。その後、その土地はある個人の所有地となったのでこの場所に引っ越したのだという。
　なお、そこには
《18 一輪のアザミ》(平成21年11月10日撮影)

の返り花？が咲いていた。

　では、今度はサイロ跡を見に行く。砂利道を戻って先程述べたＴ字路の内の
《19 草に覆われた道》(平成21年11月10日撮影)

《20 〃 》(平成21年11月10日撮影)

の方を辿るといい。
《21 サイロの一部が現れる》(平成21年11月10日撮影)

そこが
《22 松田甚次郎が造ったサイロの跡地》(平成21年11月10日撮影)

ということになる。なお、この場所は松田甚次郎の実家の庭の端でもあるようだ。
　因みに、
【Fig.5 松田甚次郎が造ったサイロの一つ】

　　　<『土に叫ぶ』(松田甚次郎著、羽田書店)より>
である。
　場所としては、先程の【Fig.1 鳥越八幡宮付近の地図】の”ｄ”が最上共働村塾跡で、”ｅ”がサイロ跡である。

　続きの
　”甚次郎の墓と評価”へ移る。
　前の
　”鳥越八幡神宮”に戻る。
　”宮澤賢治の里より”のトップへ戻る。
”目次(続き)”へ移動する。