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Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

認知症フロアの音楽療法

2006-08-24 20:35:32 | 音楽療法
仕事場の老健(介護老人保健施設)の認知症フロアには40名が入所している。

今日は <音楽療法・歌の会> の日。このフロアでは週3回 手厚い音楽療法 が行なわれている。毎週(月)の楽器と歌唱による <大集団セッション> は全員対象、出席率はほぼ100パーセントでよほど体調が悪くない限り参加している。約1時間のセッションはものすごい集中力、毎回お祭のように盛り上がり離席者はいない。 <歌の会> は今日(木)と(土)にそれぞれおやつ前の1時間、2冊のオリジナル歌集により行なう。歌声はすばらしく大コーラスとなる。そのほかに <目的別小グループ> と <リハビリ個人訓練> がある。大集団ではうもれてしまう重度の人を中心に丁寧にアプローチしている。

最近 「認知症には音楽療法がもっとも効果的」 という嬉しい見解が多くみられる。認知症には精神面での働きかけが重要になるが、不穏や徘徊などの問題行動の改善にもつながっている。また回想法やピアノレッスン、合唱を取り入れたり、身体機能に問題がない人には音楽体操としてダンスもある。言語や動きをもたない重度の人には 受動的音楽療法 として、聴かせることを中心に行なう。脳への働きかけと刺激を目的としている。

皆さんのもつパワーに私たち音楽療法士は汗だく・・・。一体感と集中力に毎回圧倒されながら、もしかしたらいちばん面白いのが認知症フロアの音楽療法かもしれないと思っている。


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