すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

金子修介「DEATH NOTE デスノート 前編」

2006-07-09 21:21:17 | 映画評
「ガメラ」の評価は高いようだけど、おれ、特撮に思い入れがないから、見る気がしない


まぁこれでも読んでおくんなさいまし。
『デスノート 前編』 邦画市場初の前・後編の2部作で死をあやつる禁断の物語を映画化
この映画評の載っているコーナーの名前が「映画、斜め読み」。

どこが?

どこを斜めに読んでいるの?


ちょっとした映画知識(こんなのマニアでなくても知ってるよ!)のひけらかしや、ストーリーの概略が並び、著者の感想が、最後の数行だけに。
しかも、コレ。
うーん、うまい! 2時間があっという間に過ぎ去り、早く「後編」が見たくなる作品だ。ちなみに、この映画の「後編」は今年の10月に公開が予定されている。

これ、素人が書いてるんじゃないよ。プロのライターが書いてるんだよ。

まぁ提灯記事を書くのも仕事のうちか…………。


それは、さて置き。


映画見てきました。

感想は…………………、やっぱ金子修介だ。
完全に「特撮ができる」という点だけが、重要視されたね。

確かに、リョークのできは、良かった。
それは認めよう。

が、ストーリーは………………、こりゃひどい。

群衆が街中の大型スクリーンを見とれているとは言え、その中で、いきなりデスノートを開いて、名前を書く夜神月。

えぇーーーーーーー、「ライト、うしろ、うしろ」…………じゃなくて「まわり、まわり!」。


まぁそんな感じで、つっこみどころ満載でストーリーは進行。

金はリュークのCGだけに駆使したようです(中村獅童の声は、良かったと思う)。


でもさ。
リュークの再現性が、「デスノート」の肝じゃないじゃん。

はっきり言って、リュークなんか、キメキメのガクトみたいなのでも出して「死神」の演技をさせれば、済む話なんだよ。

それは「L」も、同じ。姿格好は、パッと見、「L」だけど、………………目の下にクマがあれば「L」というわけじゃないだろ。

それこそ、演技とストーリーで、「L」に仕立てろよ。


で、映画館。
相変わらずの独り身なので、独りで見に行きました。

そしたら、映画館には、小中学生の「女の子」ばかり。

そうだよな。
「ジャンプ」連載漫画で、主役がジャニーズ。
三十過ぎの男が見るもんじゃないよな、と後悔したときは、もう遅し。

後ろの小学4年くらいの二人組みが、ずっとコモコモと話している。

映画がつまらないから、背後の話し声に苛立つこと、苛立つこと(しかも、微妙に聞き取れない)。


そして、場内が明るくなって、二人の最後の感想。
「面白かったね。後編が楽しみ」


なんか、その感想を聞いて、この映画の作戦が、すべて分かった気がします。

小中学生の子が、楽しめる程度を目指していたんだね。
だから、金子修介なんだ。

ちょっと凝った演出や、二時間の間、目を離せないよう密度の濃いシナリオをこなせる監督に任せるよりは、
「とりあえず、原作のキャラを、見た目で再現できる男」
が求められたわけだ。

世界で通用できるような映画にする必要なないんだね(原作には、そのパワーが充分にそなわっていると思うが)。

ともかく、国内の小中学生が納得できれば、興行的には赤字になることは、ないんだからね。


こういう映画をつくれるのも「仕事」だろうし、その「仕事」を完遂するのも、才能か……………。


今だったら、韓国の監督につくらせた方が、良くも悪くも大胆な解釈をして、「楽しめる」映画をつくってくれるだろうなぁ。


goo映画の「DEATH NOTE デスノート 前編」(おいおい平均80点だよ)
DEATH NOTE公式サイト


これまでの「デスノート」の感想。
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (1)」藤原佐為は囲碁の得意なスタンドだったが、リュークは死を操るスタンドだな
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (2)」不細工でもエッチが上手だともてるようなことが言われるが、そもそも不細工ではエッチまでもっていくのが大変だよなぁ
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (3)」ゆっくりと読んでおります
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (4)」レムの腕は巨人兵みないだな
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (5)」監督は金子修介かぁ……………「クロスファイア」は、むごかったなぁ…………………………………………………
大場つぐみ/小畑健「DEATH NOTE (6)」超映画批評での点数は、どうなるだろうなぁ…………


DEATH NOTE -デスノート- (出演 藤原竜也、松山ケンイチ)



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