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学校の木造化 CLT校舎(1)

2016-03-10 20:13:06 | 越後杉CLT

CLTを活用した木造校舎の話です


これまで木造校舎というと、平屋、もしくは1階RC(鉄筋コンクリート造)、2階木造が提案されてきました。建物の規模から大断面集成材やトラスの構造が主体でしたが、CLTが新たに加わってきます。

従来の木造形式



トラス構造



梁間の構造

小屋組み

トラスは材積は少なくて済みますが、高度な加工技術が必要となり、加工にも建て方にも時間がかかり、割高になります。



1階が鉄筋コンクリート造、2階が木造


比較的導入されやすい形式です。このRC部分をCLTに置き換える事で、全体の木造化を図れます。


CLTを用いた木造



1階がCLT、2階を木造



学校は地域の防災拠点になるため、耐震性、防火性能が要求されます。
木造にする場合は、500m以内の防火区画、使用材料の不燃・準不燃化、耐火時間の確保が必修です。
3階建て木造でも実際に火災を起こしてどれだけの耐火性能があるのかを試験しています。

また、建設時の木造の問題点は

 〇工期の短縮が図れない(6月~3月までの9月で建設が難しい・・単年度事業に乗らない)
 〇熟練工の工事が必要で割高感がある

があげられ、なかなか公共建築物で採用されない原因になっています。

鉄筋コンクリート造(RC造)は耐久年数も長く、強度があり、耐火性能を有し、比較的短期間(3~4か月)で建設できるので公共建築としてはうってつけの工法です。
しかし、近年は型枠工、鉄筋工の不足、熟練工の不足(技術の低下)が問題になっています。

CLTはRCに代わる夢の素材として注目されています。

 〇工期が(大幅に)短縮できる
 〇熟練工を必要としない
 〇耐火性が確保できる
 〇強度がある
 〇軽い(RCに比べ)

更に最近は国の政策として、先進技術への補助金も多分に交付されます。

 〇補助率、補助金が多い

おまけとして、国産材の多用。温暖化防止への貢献、循環経済の構築、雇用促進が加わります。










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   株式会社 藤川建設は・・・

  長岡市で注文住宅を手掛けています

  越後杉で家づくりをしています。







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