べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

中島町H邸外観

2008-04-26 20:07:38 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)
中島町H邸の外観です。

杉羽目板と窯業系3×10盤の塗装が終了し、落ち着いた感じになりました。
現在、足場を外す段階となっています。

来月の25日(日)に構造見学会を実施します。
この周辺の人たちの注目を集めてきた建物で、皆さん興味があるようです。
見学会では、内部の構造が古民家風に塗られていることに、2度びっくりすること間違いないでしょう・・
そして、工事が完成すれば、普通の家と全然違うことを実感するでしょう。
伝統構法、県産杉材、天然素材、バリアフリー・・色々な要素の集大成とも言える家となります。

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白木見納め

2008-04-26 19:55:39 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)
中島H邸の梁みがき作業も終了し、褐色に塗る作業がはじまろうとしています。

越後杉の白木の美しい状態も、これで見納めです。

地場産杉は、紅白、黒、節が混ざり、にぎやかな感じになります。
年月が経ち、焼けてくるとそんなに目立たなくなるのですが、新しい状態だと、色々な色が多すぎて、目移りしてしまう・・

墨汁とベンガラを混ぜて、褐色に塗り、布地で磨きをかけて、カキシブで定着させ、色を統一にすることで、落ち着きが出てきます。
ひび割れも白地だと目立ちますが、濃い色だと目立たなくなります。

壁は、白系統になるので、浮き上がった感じになり、丁度、古民家のような感じになります。

「ごまかし」と言ってしまえばそれまでですが、地場産杉を活かすのは、これがベストだと思います。
そのかわり手間はかかります。
伝統木組みと同様に、他では真似できない芸当のひとつです。
塗装屋さんは嫌がるでしょうし、もっと簡単に1~2工程で済ませる方法を取るでしょう。
天然素材で耐久性を上げることにこだわると、こうなります。
ひたすら根性の要る作業が続くのです。


写真は、丸柱の様子です。吹き抜けから入る明かりに照らされて、美しく映えます。
この白木も見納めです。
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土合町K邸 外構工事終了

2008-04-26 19:31:46 | 長岡市土合町K邸(越後杉)
土合町K邸の外構工事がほぼ終了し、外観が姿を現しています。

道路側からの外観は、いままで、既存の庭木が遮っていて、全景が見えにくかったのですが、庭木の移動にも、時期があるということで、3月末まで待ってからの作業でした。

「門松」のように形良く庭屋さんに移動してもらい、やっと外観が整ってきました。

舗装は庭木移動の後となり、4月中旬までずれこみましたが、足掛け2年のこの工事、ようやく終盤となりました。
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工場にて仮組み

2008-04-25 19:32:42 | 見附市 K邸(越後杉)
気温は10度を上回る毎日です。

見附市K邸の刻み作業も終盤にさしかかり、ようやくひと段落というところです。
ほぼ、毎日、墨付けの残業で更新ができませんでしたが、その間に色々な事がありました。
その報告はまたの機会にしましょう・・

工場にて刻んだ小屋組みの構造材を仮組みしています。
3.5間×3.5間だと、ちょうど工場に収まります。

見附市K邸は小屋梁が全て「登り梁」で、「中引き」が梁にからみます。
伝統木組みの典型ともいえる「折置き構造」で、梁の上に桁が乗る構造です。

現在の在来軸組みは逆で、桁の上に梁が載ります。
そうすると、梁の下側を金物で柱に固定するしかないので、どうしても金物を使用するしかなくなってしまいます。
このほうが楽で、プレカットでも出来る方法です。

折置きの場合は、梁に柱が下から差さり、さらに「重ホゾ」で上の桁まで差します。梁と柱は「込み栓」によって固定します。
金物は使う必要は全くありません。


市内の材木屋さんとの打ち合わせの折、最近の大工はレベルが下がったと嘆いていました。
何でもプレカットや材木屋に頼る体質になってしまった・・
難儀をしたり、工夫をしたりという根性のある工務店、大工が減ってしまった・・
大工の腕の見せ所である小屋組みをプレカットに任せて、下の簡単な部分のみを刻むというところもあるそうで、大工の質が確実に低下しています。
これでは、地元杉材を有効に使うことは出来ません。

地元材は、普通の材料よりも更に扱いずらい材料です。
「工夫」や「技術」を駆使して初めて使いこなせる材料なのですが、「震災の補助金」が欲しいがために、しぶしぶ使っているそうで・・

なんとも情けない話です。

これだけの、小屋組みをすれば、地震が来てもビクともしないのに・・
「杉なんて梁に使うものじゃない」
等とは、言わせない木組みを見てほしいものです。

上棟予定は5月17日(土)です。
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桜の木 伐採

2008-04-09 20:46:23 | 山の木の話(越後杉)

最近は晴れ間が多く、気温も高く、すっかり春になりました。

でも、時々突風が吹くので油断もできません。
全国的に、竜巻や突風の多い春です。
これも温暖化の影響??

長岡市新町で土地を購入されたYさんの家の設計をしていますが、
その土地に桜が立っていて、建築の妨げになるということで、不動産屋さんの指揮の本、伐採をすることとなりました。
伐採後は焼却するとのことで、もったいないので、ウチで引き取ることにしました。

この土地の売主さんも伐採に立会い、子供の頃からの思い入れのある桜が家の材料になることに感激されていました。

使えるのに2~3年寝かせなければなりませんが、引渡し直前に何処かに使えば、この土地を守ってきた桜が、さらに次の家も守ることになるという、壮大な(?)物語を画いています。
こういうのって、普通、やらないのかね・・燃やしちゃうのか・・もったいない。

ウチだと、それが普通に出来てしまうこと自体、ちょっと変わっているのだろう。
木は大事にしなきゃ!


山の木の話へ・・
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