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日本海ニシン予想通りの4年魚・5年魚の2群構成 序盤から厚田でも水揚げがまとまる異例の展開に

2018-01-22 13:02:52 | ニュース

 日本海沿岸のニシン刺し網漁(解禁10日)は時化明けの12日から操業がスタートし、初日から主産地の厚田で数十㌧単位の水揚げがまとまるなど、異例の滑り出しとなった。

 道総研中央水試は、漁期前に「漁期序盤(1月)の高齢・大型群(6年魚以上)の来遊量は昨漁期並~やや上回る水準」と予想していた。「ほぼ当たってホッとした」(星野昇研究主幹)。しかし、予報でも「この時期の漁況は直近の漁況に大きく影響を受ける」とされている通り、寒気が流れ込んだ週末以降の漁模様はいったん切れたようだ。

 札幌市中央市場への入荷量は「日本海」「石狩」を合わせ13日(土)〜19日(金)までの1週間で150㌧と前年同期とは様変わりの活況を呈した。ただし、価格(中値)は走りの㎏600円〜500円から400円〜300円、200円以下へと数量に比例して下がっており、札幌市内のスーパー売場では旬のニシンが潤沢に出回った。

 中央水試の漁獲物調査によると、小樽地区では12日、約9㌧の水揚げがあり、31㎝台にモードがある5年魚(2013年級)と今期最も多いと予測している4年魚(2014年級)に大型の6年魚(2012年級)が加わる幅広い組成となっている。また、同日一番の漁がまとまった厚田で行った調査では、組成は小樽と同じで、4年魚と5年魚の2群構成に、大型の6年魚、さらに7年魚が加わる形。メスの完熟度は「遅れに遅れた昨年とは正反対の展開」で成熟が進み、産卵が早まる傾向が見られるという。

 

 


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