しかし昨日遂に購入いたしました。それも5枚纏めて買うと1枚が1000円という素晴らしいバーゲンを石丸電気(秋葉原)がやっていたので、家にあるCDと完璧にダブルのを覚悟で購入いたしました。
1)ポートレイト・イン・ジャズ/ビル・エバンス
2)エブリバディ・ディグス・ビル・エバンス
3)チェット/チェット・ベーカー
4)ワーク・ソング/ナット・アダレイ
5)フライ・ウィズ・ザ・ウィンド/マッコイ・タイナー
この5枚は全てアナログ盤(国内)とCD盤(初期&20ビットK2)で持っている盤です。流石にアナログは聴かなくなりましたので比較していませんが、どの盤も聴いて魂消ました。素晴らしく音がいいです。ではなぜ?との疑問も頭を擡げてくるのですが・・・。
どうも国内で出ているCDは、マスターと称して実際は、国内にあるマスターの使い回しによって製作されている盤が多いのが実情(原因)のような気がします。またファンタジー本社でデジタルトランスファーしてきたものでも、その時期が昔(2000年前と後もある)に行っていたものをデジタルマスターとしている場合も、当然ながら当時のデジタル機器とここ数年のデジタル機器とのクォリティーの差があり、マスタリングの仕上がりに今回の音の違いが如実に出ているような気がします。
まずはエバンスの2枚ですが、『ポートレイト』は元テープ収録の「キーン」音は健在です(!)。そして強音部の歪みも健在。でも10曲目以降のモノラルはしっかり楽しめます。それにしてもモノラル・テイクの元テープ(オリジナル)が「ある」っていうのが謎です。こうなるとインコンプリートのアウトテイクなんて、ステレオ、モノ問わずに大量にあるのではないかと思うのはわたしだけ?
『エブリバディ』は、フィリー・ジョーが実にステレオフォニックに響いて遠近感が数段良くなっています。本当に驚きました。素晴らしいです。うちにあるCDは一体何?って感じです。同じように『チェット』『ワーク・ソング』も歪み感が物凄く減っています。音が荒れていないんですよ。そして最も驚いたのが『フライ・ウィズ』です。まぁ、録音も新しいので当然ですが、以前のCDでは混沌と聴こえていた音がしっかりリファインされて各楽器ともに見通しのいい音になっています。管楽器群の分離が秀逸です。ただし、元々の低域不足(コブハムのバスドラが「パタパタ」だったり、ベースに厚みがない)は相変わらずです(もう少しイコライズしても罰は当たらないと思うのですが)。
というわけで、この3連休には再び散財しに行こうかと思います。しかし何を買おうかなぁ、ウエスですかねぇ。