京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

光と影~東寺で生きていた猫たち 巨大亀

2022年09月25日 08時45分18秒 | Weblog



東寺北門の池に行った。
池を見ようとしたら 孫を連れた爺さんが来て 挨拶を交わしたら
「この池にでかい亀が居るから 孫と見に来た」と言う。
おれも そうだよ と言って 三人で見てたら…
何か池の底で ぶわっと泥が舞い上がったと思ったら 出た。
確かに 想像以上にでかい!
鯉と比べてみたって 大きいんだ。
鯉は70㎝~80㎝はある。
写真をPCに取り込んでみたら うっすらとしか写ってない。
レタッチで 限界ぎりぎりまで修正してみた。
恐らく すっぽんだと思う。
このでかい亀が後日 とんでもない事をしたんだ。

※画像が見つからない!

光と影~東寺で生きていた猫たち ちょびの狩り

2022年09月21日 02時31分40秒 | Weblog




何時も通り 八島殿に向かうと…
ちょびが何か変な…
!!!狩り?
ちょびが狩りをしようとしてる。
ハトを狩ろうとしてるんだけど じっと何分も何十分も見てたけど
結局失敗した。
けど八島殿に行き ニャンコを見ると 神棚で寝てるけど何か変だ。
よぉ~~~く見たら ハトのお供えが。
笑っちゃったよ。
きっとちょびは 真似をしようとして狩りをしたんだろうけど
それを思うと 可笑しくなってきた。

追記
噂で聞いたけど 北門の池に巨大な亀が居ると言う。
この次の日に行ったら…

光と影~東寺で生きていた猫たち 思い出探し

2022年09月19日 06時54分14秒 | Weblog



3日後 東寺へ行くと 何だか胸騒ぎがする。
ちょびも出迎えてくれなかった。
八島殿に着くと 様子がおかしい。
全体が殺気立ってるんだ。
奥を見ると 南のボスが木に登り №2と№3がそれを見てる。
数秒後 見ていた二人も木に登った。
おれは木の真下へ行った。
案の定 カラスだった。
おれが見ていた数秒後 ニャンコのぎゃぁ~!ぎゃぁ~と言う泣き声を残し
カラスと共に飛び去って行った。
どうしようもなかった。
おれの家族になったちびは…運が良かったとでも…
周りを見ると ニャンコ達が集まってた。
まさか…ちょびじゃぁ無いだろうな…
集まってる中に チョビは居ない。
数時間後 帰ろうとして何気に南門を見たら…
ちょびが居た。
出入りする人を 必死で見ている。
東寺に捨てられたニャンコは 必死で東寺に辿り着いたニャンコは
あぁして 思い出の人を探しているんだよ。

光と影~東寺で生きていた猫たち 退院したニャンコが…

2022年09月16日 21時57分52秒 | Weblog




3日間の間に買い揃えた キャリー等を持って病院へ。
キャリーを「預かりますよ」と言われ スタッフに預け おれは各種手続きを。
話している内に「名前は決まりました?」と言われて ドキッとした。
実は おれも病院に行って治療などもしてもらい ちょっと遠くのスーパーへ
ニャンコ用品を買いに行ったりで 名前までは…失態だった。
すると治療室から「パパが迎えに来たよ おちびちゃん」と 声が。
思わずおれは「ちっちゃい白いニャンコは〇〇ちびで 茶トラは〇〇み~で」と言ったんだ。
ニャンコに名前が付いた瞬間だった。
キャリーを渡してもらい タクシーで家に帰った。
キャリーを覗くと 二人は寝ていたので 出さずにそのまま寝かす事に。
同居していたおんちゃんに 二人の名前を教え おれ達は夕飯の支度をし
ちょびちょび飲んでいた。
キャリーから「みゃ~みゃ~」と 目覚めた声がしたので キャリーから出したんだけど…
まず 白いちびをおれの目の前に抱え上げた…「ありゃりゃりゃりゃぁ~~~!!!
ちびぃ~~~!どうしたんだ???その顔!」でかい声を出したので おんちゃんが驚いて
「何だ?!どうしたんで?!何かあったのか?!」と 驚きたまげて 近づいて来た。
そっとちびを下ろし み~と一緒に座布団の上に置いた。
み~は男前も良いところで ちびは別嬪さんになってた。
おれ達は 夜が更けてまでも飲み 二人と遊んだよ。

光と影~東寺で生きていた猫たち ニャンコ病院へ行く

2022年09月15日 23時15分02秒 | Weblog



ニャンコ達が病院に行く日 まだまだ時間が有るので東寺へ。
八島殿に行くと ちょびやニャンコ達が大勢居て カリカリのおじちゃんと缶詰のおばちゃんも居る。
カリカリのおじちゃんは おれを見るなり挨拶もそこそこで「これお宅のだろう?」
そう言いながら 折りたたんだ傘を出した。
カリカリのおじちゃんが八島殿に入ると 大勢のニャンコ達が 傘の下に集まってたという。
おれは訳を話した。
カリカリのおじちゃんと缶詰のおばちゃんは それこそニコニコ笑顔で「家族になったんだ」
と 喜んでくれた。
話を聞くと 実はあの母親猫は 本当の親では無いと言う。
健気で面倒見が良く お乳が出るからあの子猫達の面倒を見ている と。
この話を聞いて 驚くばかりだった。
傘の下に集まってた理由は…
おれが八島殿でしていた事を ニャンコ達が祭壇の下の石垣から 覗いていたのでは?
そして 好奇心の塊のニャンコ達が 傘の下に来ていた…と言う説だった。
これから病院に行くと言うと 「家族を大切にね」と言われた。
そしてもう一言「あんたもその腕 診てもらいなよ」と。
有刺鉄線に手を突っ込んだ右手は 紫色に腫れていた。
動物病院に行くと それこそ色々診てくれて 感謝で一杯になった。
先生が「この白いニャンコは 3日ぐらい入院させたいのですが?」
おれは 快くOKした。
すると先生は「一人じゃ可哀そうだから こちらの茶トラも一緒に」と。
そして「費用は一人分で結構ですよ」と言ってくれた。
おれの右腕の事情を知っているし その3日の間におれが病院へ行く事も想定し
ニャンコ達を預かる為だ。
ニャンコ達二人を 家族に迎えて良かったよ。
白い目ヤニだらけのニャンコ 治れば良いな。

追記

腕の怪我の画像は 3週間経過し 包帯やらガーゼがやっと取れた一枚。

光と影~東寺で生きていた猫たち 家族

2022年09月15日 15時32分28秒 | Weblog





6月22日 ニャンコを連れ帰った日の夕刻。
雷が遠のいて 穏やかな光が 窓から入り込んできた。
寝ていたニャンコが起きたので おれはすぐさまニャンコの体を洗う事にした。
風呂で使う桶を キッチンの洗い場に置き 湯沸し器で温度調節をした。
玄関先でおんちゃんが何か言ってるが 無視だ。
ドライヤーで二人を乾かし 一息ついてコーヒーを。
約二時間後に おんちゃんが帰って来た。
テーブルの上に 何やらどかすか置いて行く。
見ると 何処から買って来たのか ニャンコのかりかり 缶詰 猫砂…
注射器までも有る。
おんちゃんに 注射器の存在を確かめるのに 聞いた。
「あのよぉ~#$&)<% そしたら店の人がよぉ~$$%& 持って行きなって!」
こいつと話をしてると 訳わかめになる。
総菜も買ってきたようだ。
おんちゃんは 自分も役に立ちたい 何とかしなくちゃ と思ったらしいな。
注射器は お乳用だって事が やっと分かった。
お腹一杯になったニャンコ達は…
茶トラは おれの膝の上で寝る。
白い目ヤニだらけのニャンコは おれの右の手を頭でぐりぐりし
ぐ~の手をぱ~にして そこへ乗っかり寝ちゃった。
この寝方は 生涯ずっと続いた。
明日は 探しに探した動物病院へ行く日。
土地に不案内だから 先ほどあるタクシー会社に電話し 訳を話して来てもらう事にした。
二人の名前は 名前はまだ無い。

光と影~東寺で生きていた猫たち 6月22日の家族

2022年09月14日 12時33分08秒 | Weblog





6月22日の明け方に目が覚めた。
急に目が覚めた。
分かっていた。
遠雷が鳴っている。
おれは雷が鳴る数秒前に 体が反応する。
雷は段々と近づいて来た。
ヘッドホンを付け 頭から布団を被って二度寝した。
昼過ぎに階下へ降りたら おんちゃんがお茶を飲んでいた。
相変わらず雷鳴が酷い。
体が勝手に身支度を始めた。
おんちゃんが「何処に行くんだよ…雷が酷いんだぞ!」と。
目的は東寺だ。
使命感?
義務感?
違うんだ 体が勝手に…
コンデジをポッケに仕舞い込み 出かけた。
後ろでおんちゃんが「バカ!行くなって!止めろって!」叫んでる。
小走りで 急いで行く。
東寺には誰も居ない。
爆発でもしてるかのように 雷が頭上で叫んでる。
胸騒ぎが急激にやって来た。
八島殿に駆け込んだ。
何故か勝手に…正面の…昨日白い子猫が落ちた場所に。
心臓が昂って どうしようもない。
一枚目の写真…有刺鉄線の真ん中辺りを見てくれ。
ぼやけているが 白い何かが。
葉っぱを退けて見たら…
白い子猫が 手の平大の水溜まりで横たわっていた。
お前が呼んでたのか?
辛くて 苦しくて おれを呼んだのか?
おれは「ちゃんと御墓を造ってやるから」と 語りかけ
なり振り構わず 有刺鉄線の中に手を突っ込んだ。
皮膚が裂ける感覚が来た。
夢中だったんだ。
水溜まりから出して 着ているシャツで体を拭いていると…
子猫は微かに痙攣してる。
驚いた!
生きろ!向こうに行くな! 叫びながら体を擦った。
にゅ~~~にゅ~~~と鳴き 息を吹き返した。
石段を見ると 何時の間にか母親と息子が びしょ濡れでおれを見ている。
おれは安堵して へたり込んでしまった。
母親と息子の所へ おれは子猫を戻した。 
傘をあげた。
おれはへたり込んだまま 雨に濡れながらそこに居た。
子猫達二人は 夢中でお乳を飲み始めた。
おれは一体 何を考えてるんだ?
数分?数十分?胡坐をかいたまま じっと見つめてたんだ。
雨で目がかすみ 拭うと母親は居なく 子猫が二人蹲って泣いてる。
おれを見つめながら泣いてるんだ。
おれは立ち上がり 小走りで家に帰った。
帰る途中 懐を見ると 子猫二人が居るんだ。
自問自答してた。
何故だ…何故二人を おれは懐に入れたんだ?
家に戻り 自分の座る場所に座った。
おんちゃんが何か叫んでる。
顔をくしゃくしゃにして 笑顔で叫んでる。
子猫二人を タオルで拭いてやった。
二人はすやすやと おれの懐で寝てしまった。
これで良いんだよ。
これで良いんだよな。

番外編
おれは猫について 偉そうな事を言うつもりはサラサラ無い。
タレントやアイドル達や 一般人も含め 間違って動画やらを配信してるのには
疑問を感じるし 何言ってるんだ! と 思う事が多すぎる。
「この子と一緒に…」「このニャンコと家族に…」と 言う。
「ニャンコに餌をやらないと…」と。
逆に聞くが 人間の家族に「餌食ったの?」とか言うか?
そして「出かけるから待ってて」と言い 出かける。
人間の…ハイハイしてる幼児に「待っててね」とか言って 置き去りか?
それもこれも 人の勝手か…

おれが生まれる前から ニャンコが居たと言う。
田舎町の それはそれは小さい 吹けば飛ぶような旅館の息子に生まれた。
何十年もニャンコと一緒に 生活をしていた。
幼少の時から親父は「猫は家族だ 分かったな!」と言われ 育った。
おれはニャンコの御飯係だった。
「あっ!猫に餌をやるの忘れた!」と言った時 目の前が真っ暗になった。
親父にぶん殴られたからだった。
おれが気が付いて起きた時に「貴様!今度餌と言ったら この家から出て行け!」
そんな事を言われ 育ってきた。
そしてニャンコの御飯は これでもか!って言うくらい バカな量を出していた。
当然残す。
朝昼晩とバカな量を出し 残ったご飯は 次に出す御飯の寸前に捨てちゃう。
小さいながらも おれは「何で?一杯残すのに 何でこんな量を…」
それは 小学3年の時に分かった。
初代み~が 家出した。
何週間も何カ月も 帰って来なかった。
その間 親父や御袋や従業員達までもが「御飯は?ニャンコの御飯は?あげたの?」
そう言われた。
バカバカしいと思いながらも 御飯と水を朝昼晩と 目一杯お茶碗に入れてあげてた。
ある日の夕方 皆で夕ご飯を食べてる時に おれは体全身が震えてしまった。
外は雷鳴が轟き どしゃ降りだった。
「み~が帰って来た!」と 叫んだんだ。
直ぐ後ろの調理場に 親父や御袋が「馬鹿な事言うな!座って御飯を…」と 怒鳴るのを無視して
み~のお茶碗の前に 座り込んじゃった。
すると「ひゃ~~~ひゃ~~~…」と 微かな鳴き声が 目の前の裏戸から聞こえる。
急いで裏戸を開けると 骨と皮だけになって 瘦せ細ったみ~が 雨に濡れながら
きちんとお座りし 今にも倒れそうにフラフラしながら座ってる。
「み~だ!お父ちゃん み~が帰って来た!」泣きながら怒鳴っていた。
後ろで「何で???…」と聞こえる。
その時 生まれて初めて 後にも先にも親父の涙を見た。
おれは抱きかかえて 水と御飯が入ったお茶碗の前に み~をそっと置いた。
親父とお袋は「御飯を一杯上げるとな ニャンコはそれを忘れないんだ。
御飯を一杯食べられるから 忘れないで帰って来れるんだよ」
親父はみ~を撫でながら そうおれに教えてくれた。
み~は茶トラだった。
そしてもう一人のニャンコは 真っ白な玉と言うニャンコだった。
おれが東寺から連れ帰った二人は…偶然なんだろうか…

光と影~東寺で生きていた猫たち 運命の前日

2022年09月14日 02時32分57秒 | Weblog


小さいニャンコを助けた翌日 目覚めると何だか嫌な感じがした。
窓を開けたら案の定の曇天で 今にも大声で泣きだしそうな空だ。
意を決して 東寺へ行く事にした。
同居していたおんちゃんは「何処行くんだよ?!天気予報は雷だぞ!」と
一応心配してくれてる。
おれの世界一嫌いなものは雷で 小学生からのトラウマだ。
「早く帰るから心配すんな」と言い残し 東寺へ。
けど 誰も居ない。
何処からかチョビが現れ おれと一緒に八島殿に。
チョビは直ぐに 石垣の間に入ってしまった。
唯一居たのは ボスだけだった。
この日は6月21日で 運命の日は明日に迫った。

光と影~東寺で生きていた猫たち カラスに襲われた!

2022年09月12日 15時54分29秒 | Weblog




運命の出会いの次の日 大阪の弟子からの電話が有り「ニャンコ達を撮りたい」と。
ニャンコ達との出会いから 2日後に撮影する事にした。
弟子は女性で2人来た。
色々話をしながら八島殿に行き おれは何時もの入って右端に。
「静かに撮ってくれ」と言っていたので 2人は抜き足忍び足で撮っている。
そこへ缶詰のおばちゃんが来た。
おばちゃんは気を使い おれの傍で弟子の撮影を見ていた。
それに気付いた2人が おれの傍へ来ておばちゃんに挨拶をし
代わりにおばちゃんが ニャンコ達待望の御飯をあげに行った。
本当に不思議なもので 運命の出会いのニャンコ達以外居なかったのに
この時ばかりはどっと集まる。
おばちゃんがニコニコ笑顔で おれの座って居る所へ来て 弟子2人とおれと計4人で
ニャンコの話をしていた。
おれは御飯を食べ終えて寛ぐ 運命の出会いのニャンコが 丁度正面に居たので
シャッターを切ったのが 1枚目の写真だ。
おれ達4人の話しは まだまだ続いて居た。
目ヤニだらけの白いちっちゃな猫が ぽってっと地面に落ちた。
おれ達4人は「寝ぼけて落ちたぞ!」と笑ってた…その瞬間だった。
黒い大きな塊がどさっと落ちて来て その途端「ぎゃ~~~ぎゃ~~」と 子猫の鳴き声が。
黒い塊がすっと上へと…
「きゃ~~~!カラスだよ!」おばちゃんの悲鳴と同時に おれは左手で小砂利を掴み
塊に向かって 「このやろぉ~!」と言いながら立ち上がり 思い切り小砂利をぶつけた。
小砂利はカラスに当たり 途端に子猫が地面に落ちて来た。
「皆そこに居ろ」と言いながら おれは子猫に近寄り 子猫を胸に抱きかかえ
皆の元へと戻った。
戻る途中すれ違い様に 猛烈に早い勢いで走って行き 木に登ったニャンコが居た。
南門のボスと №2と№3だった。
木の根元には 何時の間にか大勢のニャンコ達が居る。
おれは子猫に傷が無いか 皆に診てもらった。
女性達は子猫を診ながら「よかったなぁ~先生に助けてもらって よかったなぁ~」とか言ってる。
おれは「先生と言われる程 バカじゃぁないのにな」と思ってるのに。
無事傷も無く 元居た場所へ子猫を置いた。
そこには 心配している顔の兄弟猫が居て 白い子猫を一生懸命舐め始めた。
二枚目の写真は 子猫を置いた場所から撮った写真だ。
目ヤニだらけで見えないだろうに おれの方を向いて「にゃっにゃっ」と言ってる。
一生懸命「ありがと ありがと」と言ってる。
暫くして帰ろうとなり おれは座って帰り支度をしていたら 何とボスがのそのそ近づいて来た。
カリカリのおじちゃんや そこに居る缶詰のおばちゃんの話だと このボスを撫でた事は無いと言う。
撫でようとすると唸り声をあげるし 撫でたら撫でたで噛みつかれると言っていた。
ボスはおれの胡坐の所へ来て きちんとお座りし「ぐふっぐふっ」と言う。
ボスなりに「ありがと」と言っている。
おれは何時の間にか手を伸ばし ボスの頭を撫で 背中を撫でながら「お礼なんて良いよ 仲間だろ」
そう言った。 
缶詰のおばちゃんは「あらぁ~ボスを撫でてる」と 低い声で感動してる。
帰ろうとして八島殿に背を向けたけど…
気になって振り返った。
さっきまで親子が居たはずの所が 母親だけこっちに背を向けていた。
二人の弟子は「飲みに行こう」と おれを誘って言ってた。
「ちょっとそこで待ってろ」と言い残し 母親猫の所へ近づいた。
おれに気付いた母親は おれの方を向いて再び「ありがとう」と言う。
助けたちっちゃい子猫が お乳を飲んでいた。
3枚目の写真がそうだ。
「あれっ???この場所って…そんなに広く無いはずだけど…」
けど 白い子猫は 必死でお乳を飲んでいる。
必死でお乳を…飲んでいる…???
必死で…
おれは角度を変えて見てみた。
強い衝撃が体を貫いた。
白いちっちゃな子猫は コンクリートに両手の爪を引っ掛けて ぶら下がってお乳を…
こんなちっちゃい しかも目ヤニだらけでろくに見えない筈の子猫が…
コンクリートにぶら下がって お乳を飲んでいる。
ついさっきはカラスに襲われ 今はお乳を飲んでいる。
このちっちゃい子猫に おれはこれから生きて行く 一番大切なものを教わった。
 



光と影~東寺で生きていた猫たち 運命の出会い

2022年09月11日 01時36分39秒 | Weblog








初夏のある日 東寺に行ったのはいいが 体が南門の出口に向かう。
逆らわずに 南門の左端に腰を下ろした。
目の前には柵が有り 資材置き場を兼ねた広場がある。
遠くに何やら動くものが…
おれはこれに引き寄せられたのか?
レンズを望遠にした。
???!!!
初見の親子が4人居る!
じっと見てると 何と親子がおれに気づき こっちへ向かって来た。
途中で親子は立ち止まり 母親はきちんとお座りして にゃぅ~~~と
何度もおれに言うんだ。
嬉しかった。
「家族だよ。紹介するから」と言ってる。
子猫達は ちょこたかちょこたかやって来た。
二人の茶トラの子供は おれの靴の匂いを嗅ぎ じゃれ始めた。
ちっちゃい白い子猫は 目が目ヤニだらけで 途中で止まって母親と居る。
それでも来ようとしてるのには驚いた。
まさか このちっちゃい目ヤニだらけの子猫と 茶トラの子猫と
これからおれの人生の 喜怒哀楽を共にするとは 思いもよらなかった。