京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

初めて雪の多い京都を見た

2008年02月28日 14時36分28秒 | Weblog
この間から 結構雪が降っている。
京都に来てから こんなに雪が降ったのは 初めて見たな。

み~の入院費を稼ぐ為に 夕方からちょっとした仕事をしている。
で バス停でバスを待っていたら 雪が降り始めた。
数分後 めちゃくちゃ凄くなって来た。
どんどこ凄くなって来た。
吹雪だ。
仕事場の近くでバスから降りたら…
???晴れ間が見える。
テクテク歩いて 仕事場に着いたら また吹雪だ。
「京都に来て 初めて こんな雪を見た」と言うと
「ここ数年間 私達も初めてですよ」と言う。
寒さも こんな寒いのは初めてだ。
まぁ 京都らしいって言えば 京都らしさが戻って来たんだろうけどさ。

梅の開花情報がちらほらり。
有名所は「北の天満宮」が有る。
が 目の前の「東寺」も 小さいながら面白い梅が有る。
日がだんだん延びて来て 日中はぬくいな。
これからが 春本番だろう。

久々に聞いた音楽が JAY WALK

2008年02月26日 01時45分11秒 | Weblog
ひとしきり落ち着いて 仕事場のCDを漁ってた。


ソフトやら音楽CDやらを 居間に持って来て聞いてみようと思ったんだ。
適当に取ったCDがJAY WALKだ。
「何も言えなくて…夏」
うぅ~~~ん 懐かしいな。
で 良い曲だ。
これを書きながら聴いている。
何度も何度も何度も聴いている。
こんな時間なのに 調子こいて 歌まで歌って聴いている。

忘れていた事があったよ。
おれは 元々音楽をやっていた事を忘れていた。
ちんけなキャパで 我を忘れてタイコを叩いていた事。
田舎でイキガッテ 研ぎ澄まされたナイフを隠し持って それを出し惜しみするかのように振舞っていた。
タイコでは負けたくないばかりに 電車 バスに乗っている時には 常にかかと立ちしていた。
スパリゾート専属の 女の子バンドと競争していた頃。
宮城の大友に 競り負けた事。
FMに出て お袋が喜んだ事。
TVに出て 家に帰ったら 仲良しおばちゃん連中が サインしてくれと言った事。
ドラム教室の講師をしていた時 習いに来てたのが 中学 高校の先生達だった事。

馬鹿な奴が おれの中に居た。
過去の事を 現実にしようとしている馬鹿が居る。
一週間前 TVで ディープパールが 真夜中にライブをやっていた。
TVの音声を上げ テーブルの上を叩きまくった自分に驚いた。
奴らは…60位だろう。
だけど その音は おれの心の中に眠っていた何かを 叩き起こすには十分の音だった。
そろそろ…やるか。
「昔は良かったよなぁ」…なんて 言いたくもねぇ~もんな。
明日から 不良を探すとするか。

瀕死の重傷 み~ そして虐待

2008年02月23日 15時54分20秒 | Weblog
火事の有った翌日↓ 朝5時頃から おんちゃんと話をしていた。

み~は 6時頃散歩に出かけた。
いつも通りの屋根に上がり いつも通りのお気に入りの場所で 数時間過ごすんだ。
おんちゃんは8時頃「寝る」と言い 二階に上がった。

11時半頃 み~が屋根から降りる気配がした。
ところが おんちゃんの窓の下で「にゃ~~~ごぉ~~~ にゃぁ~~~ごぉ~~~にゃぁ~~~ごぉ~~~」
と 今まで聞いた事の無いような声で鳴いている。
カーテンを開けて ちょっと様子を見ていたら いつもの屋根の方に来て降りる準備をしている。
が 中々降りて来ない。
やっと降りてきたら 向こうの庭に降りた。
??? 何時もは手前の縁側の所なのに。
ちょっと不思議に思ったけど カーテンを閉め 又PCに向かってた。
み~の気配がしたと思ったら にゃぁ~~~ごぉ~~~と鳴く。
またカーテンを開けたら トイレと台所の境にある ちょっと段差の有る所で 顔だけ出している。
「何だよみ~。入って来い」と言って カーテンを閉めたら… 
数分後 物凄い声がした。
ぎゃぁぁぁぁぁ~~~おぉ~~~~~!!!
ぎゃぁぁぁぁぁ~~~おぉ~~~~~!!!
!!! おかしいと思い 胸騒ぎと同時に み~に駆け寄った。
うずくまって動かない。
「おい…み~ どうした?」と言いながら 抱っこしようとして体に触ったら ぎゃおぉ~~~!という声。
抱き上げた。
足が…右足が真逆に曲がって ぶらぶらしてるんだ。
!!! 大変だと言う事が現実になるまで 時間は掛からなかった。
体中触ると痛がって それこそ断末魔の声を出すんだ。
とにかく 首から下を触れない。
大声でおんちゃんを呼んだ。

動物病院と名の付く所に 片っぱしから電話をした。
「12時から5時までは…」と言う返事ばかりだ。
急患を受け入れる病院に行ったけど やはり答えは同じだった。
地獄の時間が待っていた。
み~は痛がって泣く 暴れる の繰り返しだ。
おれは「み~我慢しろよ。絶対おれが治してやるからな」と言う以外 方法なんか無い。

4時30分頃 タクシーで西本願寺方面の病院に行った。
レントゲンやら何やら…etc
横隔膜ヘルニア 骨盤複雑骨折 肺酵素上昇 右脛骨腓骨骨折…etc
今後の入院について説明を受けた。
治療代 入院費などで 約100万円と言う事だった。
おれは素直に言った。
「先生 今は今日の支払い分の2万6千円しかないんだ。月々ローンにしてもらえないだろうか?」
言った途端に 別な病院を紹介すると言う。
人も動物も 所詮は金か と思ったよ。
お金を払って さっさと病院を後にした。
帰りは…歩いて帰った。
金を払ったら 財布には数円しかなかったからだ。
おんちゃんも悔しかったんだろう。
「金持ちばっかりの 犬や猫ばっかりだった。金が無いせいで…」と言ったところで 
おれは「うるせぇ~!黙って歩け!」と怒鳴っちまった。
5.3キロも有るみ~を 交互に運んだ。
歩いては休み 歩いては休み。
み~の体の重さを感じ 命の重さも感じながら歩き続けた。

家に着いて病院を探したが 全て断られた。
み~は 痛み止めを打っているけど それでも暴れる。
時間だけが過ぎて行く。
み~の頭を おれの腕に乗っけてやった。
何故だかみ~は嫌がり 両手でおれの手のひらを必死で引き寄せ 手の平に頭を乗せて目をつぶる。
数十分毎 腕が痛くなるから 頭をそっと枕に乗せると 嫌がって大声で泣くんだ。
「何で手の平が良いんだろう???………!!!!!」
分かった途端 切なくて切なくて切なくて 涙が溢れ出た。
み~もちびも ちっちゃい頃から おれの手の平で寝ていたからだ。
こんな体になって 小さい頃の事を思い出したんだろう。
そして こんなおれを 親だと思っている。
数分ごとにおれの顔を見て ひゃぁ~ひゃぁ~と 力無く泣く。
夜が明ける頃 電話帳でもう一度探した。
駄目だ 見つからない。
朝から電話を掛け続けた。
何処も断られた。
時間だけが空しく過ぎて行く。
昼になり 夕方になり…
痛み止めも効かないだろうに 必死で痛みと戦っているみ~。
「大丈夫だ。絶対おれが治してやる」………と言いつつ そんな保障など有るわけがなかった。
楽にしてやる…一瞬そんな事も考えた。
み~はじっとおれを見つめている。
再びみ~は暴れ始めた。
もう夕方の5時近くだ。
痛み止めなんか とっくにキレているんだろう。

おれは涙を流しながら「み~おめぇ~男だろう!我慢しろ!!!」と怒鳴るばかり。
み~は見た事もない それこそ断末魔の顔で おれを見つめながら泣き叫んでいる。
み~が奇跡を…いや奇跡じゃあ無い。
自分が行くべき所を み~自身が見つけ出した。
暴れながら電話帳を引っ掻いて 引っ掻いて開いた所のページに 自分の腕を挟んでいる。
ページを開けた。
そこには 西大路駅周辺に有る動物病院が載っていた。
み~を信じて 奇跡を信じて電話をしてみた。
お金が無い事も きちんと話をした。
電話に出た受付の女性は それこそ話を聞いてくれ「今から診ますので 連れて来てください」と言った。
何とか数千円のお金を都合して タクシーで行った。

先生は話を良く聞いてくれ 全ての費用をローンにしてくれると言ってくれた。
そして「これは交通事故で出来る怪我では有りません」とも言う。
それこそ当たり前の話だった。
先生の意見と おれの意見が一致した。
つまり こんな体で壁をよじ登って帰って来る事は不可能だし 交通事故にしては 体が綺麗過ぎる。
み~の行動の事を話したら「虐待…と見て間違い無いですね」との事だ。
今後の治療を 先生が話し始めた。
み~に目をやると 天井が開いているキャリーの中で 横たわっている。
おれと目が合った途端 何を思ったのかみ~は お座りをしようとしているんだ。
先生がレントゲン写真での説明をし おれはレントゲン写真を見ていた…その時だった。
キャリーに乗せていたおれの右の手の甲に み~の重さを感じて 見たら…。
み~は きちんとお座りをし 左手をおれの手の甲に乗せている。
お尻の骨が砕けているのに それなのに きちんとお座りをし おれの手の甲に左手を乗せているんだ。
み~ときたら それこそ断末魔の痛さなのに 何時の間にか穏やかな顔をして おれを優しく見つめている。
また涙が溢れて来た。
涙が嗚咽に変わって どうしようもなくなった。
その間先生は…黙っていた。
再び先生の説明を聞き 先生に全てを委ねた。

み~はまだ入院中で 3度目の手術を受けようとしている。
家に帰って来ても 元通りには歩けないし動けない。
それは覚悟の上だ。
大好きな屋根上の散歩も もう2度と出来ないだろう。
だけど み~は 瀕死の重傷をおっても 家に帰って来た。
おれの元へ帰って来た。
命の尊さは 人間と変わらない。
命の尊さを 今回の事で改めて考えさせられた。
ついこの間 み~の見舞いをしてきた。
み~は おれの顔を見るなり きちんとお座りをした。
じっとおれの顔を見つめて 穏やかな顔をしている。
「ぼく早く良くなるから。良くなったら家に連れて帰ってね」と 言っていたよ。