[Capricious Model Rail Factory] ** 気まぐれ鉄道模型工房 **

European/British/Japanese railway modelling in OO/HO/N

KTM 満鐡あじあ號客車の改良

2022-07-31 19:51:03 | [jp] 鉄道模型 日本型16番

7月の模型サークル例会に持ち込んだ、「とにかく重い」KTM満鐡あじあ號客車編成。パシナではまともに牽き出せなかったが、先輩のマウンテンの性能試験に駆り出されて大活躍(?)。

台車には特に手を加えてなかったが、色々と助言を頂き、何とかすることに。

改めて客車を見ると、6両基本セットと増結一等車では、生産時期の違いから仕様に違いがあった。

写真上が基本6両(初期ロット)、下が増結一等車(後期ロット)の台車。上はプレーン軸で、軸端は1mm径として抵抗低減が図られていたが、回転は滑らかではない。車軸は軸方向の遊びが殆ど無い。一方、下は両端軸がピヴォット軸受になっていて、中間軸は内側軸受で支持されて上下左右動可能になっている。

基本6両(初期ロット)の台車に、とりあえず中間軸の軸端を削って軸方向の遊びを与え、プレーン軸受にカーボン固体潤滑剤を添加 (軟らかい鉛筆の芯を削った粉を軸穴に詰めただけです)。指で回してみて滑らかに回る様にはなったが、改善効果を比較するため、諸氏が実施されている坂道転げ落ち試験をしてみた。

試験線:4%下り勾配(直線)+平坦800mm直線+平坦650R曲線。同じ台車を3回走らせてみて、ベスト値を記録。

①参考 KATO TR23:試験線を完走し、90度の曲線区間終端に到達。

②参考 比較対象 日光 TR73:曲線を約25度進んだ地点で停止。

③比較対象 KTMパシナ台車(初期)改良前:曲線を約60度進んだ地点で停止。

④本命 KTMパシナ台車(初期)改良後:曲線区間終端付近で停止。

⑤比較対象 KTMパシナ台車(後期):曲線を約60度進んだ地点で停止。

⑥参考 Walthers米国型3軸台車(Pivot):曲線を約70度進んだ地点で停止。

一応、改善効果は見られたが、やはりKATO TR23には及ばない。ピヴォット軸受も高精度で加工しないと効果が出ないので、プレーン軸受のままで、注油やグリス等を試してみる。KTMの後期ロット台車も大したことはない。情けない台車に勝っても意味は無いので、試験区間完走を目指す。

試験状況(日光TR73)。

 

つづく(のか?)

 

 

 

 


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3 Comments

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気になりますねぇ~ (ダルマ35号)
2022-07-31 21:21:45
あじあ号の台車、改良過程がとても楽しみです(笑)。
特に3軸台車の最適化がどのような工程をたどるのか、ネットリと記事化して頂ければと思います。
Unknown (呉生れ)
2022-08-01 19:37:51
むすこたかなし氏(しょうなんでんしゃのホームページ)の実験によると、KTMエンドウ規格の古い車輪は、フランジ形状(立ち上がりのフィレット部を含む)が悪く、カーブでの走行抵抗が大きいそうで、実感と一致します。近年改良されたスポーク車輪は形状が改善され、日光車輪と同等のカーブ走行抵抗に低下したとのことです。氏の開発されたHO用Low-D車輪は更に良好なので試してみてはいかがですか?
Unknown (station_cat)
2022-08-01 20:38:28
コメントありがとうございます。
確かに、見掛け倒しの後期型KTM3軸台車は、車輪形状が悪さをしている様なので、他の車輪に換装してみます。

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