こんにちは、信です。
季節は穀雨の末候、第十八候 牡丹華(ぼたん はなさく)、来週は立夏を迎えようとする今日この頃。
何回書くんや・・という感じですが、皆さまGWはどのようにお過ごしでしょうか。
さて嵐の前のまったり旅も十分楽しみましたが、恒例の(高齢ではありません)GW登山。
始めから昨年と同じ、燕岳に決めてました。
用意周到で入った松本の街。翌朝、ホテルを出てみると
嬉しい悲鳴が出そうでした。
また変な声を出すと、また変なオヤジ通報で逮捕ですからここは慎重に。
駅前の播隆上人に今年もご祈願。
駅前の温度計は11℃、ちょうど良い具合です。
コンビニで買ったパンをホームでかじって、これもコンビニのコーヒーで流し込む。
何となく生きてるなぁ・・と実感出来る瞬間です。
AM 5:58の大糸線始発で穂高駅まで。
松本はsuicaで入れますが、穂高駅はsuica使えません。
¥320払って、なおかつsuica入場を消してもらう手間がかかります。ちゃんと切符を買いましょう。
毎度お世話様の安南バスに乗せてもらいます。中房温泉まで¥1,700。
穂高駅の駅前、濡れてました。
ついさっきまで降っていた感じです。
穂高駅で中房温泉行きの安南バスには9人乗車。しゃくなげ山荘で6人、あと常念坊で9人乗って、結局ほぼ満員で
中房温泉まで。
途中で前途を祝す虹が見えましたが、標高を上げるに従って雨が強くなってきます。
中房登山口 AM 7:50到着。残念ながら雨。。
登山届をしっかり出して、雨がシトシト降る中を歩き出します。
何とも寂しいような絵しかありません。
この大きな岩が見えると、本格的な急登の始まり。
「雨がシトシト日曜日。僕は一人で君の帰りを待っていた♪」
そんな歌を口ずさめるほどの余裕はありませんでした。
第一ベンチ手前の根っこ地獄。
ピッタシAM 8:30 第一ベンチ到着。
先に旅立つ人たちを見送りながら、まだ余裕はあります。
路傍に雪が出てきました。
暗いなぁ・・
何となく晴れそうな予感はあるのですが・・
何の根拠もないか・・でも天気予報は晴れだった。
それでもしぶとくイワナシ発見。
これ何だっけ?
これもピッタシAM 9:00第二ベンチ到着。
こういうところに服を掛けるのはやめて欲しい。
しかもずうっと掛けてるし。来た人が写真を撮るんだという気遣いがどうして出来ないんでしょう。
第二ベンチ上の根っこ街道。
これはこれで良い感じ。水平だから足が休まります。
前を歩く人が見つけたバイカオウレン。ちょっと焦ってピン外し。
しかもミツバオウレンなんて適当なこと言っちゃった。
口は禍の元、気を付けよう。
何となく稜線が見えてきたけど、それほどの感動無し。
あれ!第三ベンチスルー・・アイゼン装着で頭が一杯だった?
ともかくAM10:20 富士見ベンチ。
雪が倍増。。
とりあえず登ろう。
まだ陽も出ていないので、アイゼンがキュッキュと効いて良い感じ。
う~ん、感動イマイチ。
真直ぐ行くなの印。ほぼ90°右折です。
下りの人への心遣い。
ここは去年は雪が無くて、アイゼンで苦労しましたが・・
今年はアイゼンが大活躍。
トレースを追っていきます。
風の無い樹林帯。苦しいけれどまだ幸せでした。
この後、合戦小屋に出ました。余程余裕がなかったのか写真撮り忘れ。
とん汁(¥600)で生き返りました。お握りと一緒に頬張って、濡れて冷たい体を暖められました。
休んでいるうちに濡れた手袋の手がかじかんで、感覚が無くなりました。
ストックをしまい、ピッケルに持ち替えます。手袋も変えましたが、指先の感覚は戻りません。
うーん、常念あたりかなぁ・・適当なことを思いつつ前へ。
ようやく体が温まり、例のジーンとした痛みが指先に戻ります。
左手は早かったですが、ピッケルを持つ右手はしばらく指先の感覚が戻りませんでした。
AM11:36 ようやく合戦ノ頭に出ました。
まだここは風はそれほどでもありません。
隣の山は明るく見える・・
キツイ登り・・まだ序の口ですが。
ダケカンバが春の踊り。
うひゃぁ・・ホワイトアウト。
これが厳しい現実。
でもすれ違った皆さんが「稜線の強風は気を付けて」と教えて頂いて
ピッケルで体を支えながら兎に角、低姿勢で山に受け入れてもらいます。
でも事態はさらに過酷になります。
びゅうびゅう吹く風を、とにかく低姿勢を保って、もっていかれないようにして
AM12:39 燕山荘に到着です。
こんな強風吹き荒れる稜線でテント張り。
大丈夫かな、この人たち。。
チェックインを済ませ、いの一番で生ビールを飲んで1時間後、様子見。
まだまだ荒れてる。。
でも風はさっきよりは弱くなったかな。
30分後、少し明るくなりました。
PM15:05 やっと女王が姿を現しました。
PM17:30 この日の献立はハンバーグ。
美味しく頂いたあと、マスターの講話とアルプホルンの演奏が聴けました。
雷鳥の話はとても興味深いです。
食事が終わって外に出てみると
青空が広がってきた!
山男さんも笑ってる。
やはり頑張ったご褒美はありました。
裏銀座に沈む夕日。
女王が全身を露わにします。
雲が千切れては飛んで行く・・幻想的な世界。
美しい北アルプスの女王、燕岳。
明日はどんな姿を見せてくれるのだろう。
1日目はこうして暮れていきました。
おしまい。
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