代表、1次予選突破ー二つのキーワード

 今日の試合を語る鍵は二つ
 「リアリスティック」と「セルフシンキング」でしょう。

 この試合の目標は何なのか、すなわち「失点をしなければ、それで良い」という現実的なコンセンサスを全員が保持できたこと、そしてそのために何をしなければいけないのかを、監督に言われるまでもなく選手全員が、状況に応じて考え判断できる。

 ジーコのチーム像がようやく見えてきたということなのでしょうか。フットボールの理想を目指すトルシエのチームとは対照的な勝つために現実的なサッカーをするジーコのチーム。
 日本代表は確実に進化しているのではないでしょうか。
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優勝したのは落合じゃない

中日、5年ぶりリーグ優勝 落合監督、1年目で栄冠 (共同通信)

 プロ野球セ・リーグは1日、中日ドラゴンズが1999年以来、5年ぶり6度目のリーグ優勝を決めた。落合博満監督(50)は監督1年目でペナントを獲得した。

 落合監督が昨秋から「優勝できる戦力」と明言して臨んだシーズン。有言実行としてしまうあたりが、この人のすごい所かも知れません。しかし、監督がインタビューで話していたように、ほめられるべきは選手たち。ペナントを獲得したのは、4番としてチームを引っ張った福留であり、今シーズン調子を取り戻した山本昌であり、井端、谷繁、岩瀬、立浪ほか、すぐれたパフォーマンスを発揮したプレイヤーが力を集結した中日ドラゴンズなはずです。
 上に引用したような、「落合博満監督(50)は監督1年目でペナントを獲得した。」といった表現が改められない限り、この国のスポーツ報道は良くならないような気がします。

 中日ドラゴンズというのは、昔から弱いのか、強いのか分からないようなチームカラーの持ち主でした。サッカーのグランパスもそうですが、名古屋という街を象徴しているような中途半端なイメージで捉えられがちな存在です。しかし今年の選手たちは、あくまで勝利に執着し、試合の最後まであきらめない姿勢を貫いていたように感じます。これが昨年指揮をとった山田監督だったら、ここまでの成績が残せたかどうか…。たしかに疑問が残ります。

 新監督の功績は非常に大きかったのは紛れもない事実。ただ就任1年目だからこそ、新鮮さ、真新しさで選手を牽引できただけかも知れません。
 そういう意味では来年以降のドラゴンズへの興味が早くも高まります。星野仙一もなし得なかった「連覇」を達成することができれば、落合博満は歴史に名を残す名監督となることができるのではないでしょうか。そうなってはじめて、「監督がもたらした優勝」と呼べるような気がします。

 ちょっと気は早いけれど、日本シリーズもすっ飛ばして、来年の中日ドラゴンズに要注目です。
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