小石川植物園の、桜の季節に見逃せない場所を巡り、予定ルートのほぼ4分の3が終了しました。
少々歩き疲れたかもしれませんが、もう少しの辛抱です。
池の畔の道を歩きながら、正門へ通じる散策路へ戻ることにしましょう。
池の東側から西端を振り返ると、ラクウショウが水面に影を落としています。
この場所は、季節の移ろいを、季節毎の装いで見せてくれる、私のお気に入りのスポットです。
新緑の頃も、雪の朝も、水面に映る木立を見ているだけで、心が癒されます。
メインの散策路に戻ると、崖の斜面に太郎稲荷があります。
冬の終わりの頃、常緑樹に包まれた境内を落ち椿が紅白に彩り、晩秋になれば鳥居の横で、ひっそりとムラサキシキブが実を結びます。
左手に台地の斜面が続く道を進んで行きましょう。
斜面の最下部をクマザサが覆っています。
筆者は若いころ、山登りが趣味だったので、クマザサの道を歩くだけでも足どりが軽くなります。
右手の細長い池の縁をセキショウが飾り、風情豊かな水辺の点景を見せています。
桜の咲く頃ですと、ユキワリイチゲの可憐な花を見ることができるかもしれません。
ほどなく、63番の標識杭の横に、台地の上に続く階段が現れます。
桜をもう一度楽しみたい方や、何か飲み物が欲しい方は、この階段のすぐ上に桜園と売店があります。
更に道をそのまま進むと、右にメタセコイアの林が現れます。
道沿いに咲くヒメカジイチゴなどを眺めながら、
メタセコイアの先を、途中から右手の小道に下れば、2、3分で正門に至ります。
以上で、桜の季節の小石川植物園ご案内を終わらせて頂きます。
お疲れ様でした。
今回は2時間弱の散策でしたが、小石川植物園は四季折々の魅力に溢れる施設です。
これから若葉が萌え、ハンカチノキなどが次々と咲き揃います。
ご連絡を頂ければ、何時でも喜んでご案内させて頂きます。
どうぞお気軽にお声掛け下さい。
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