市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

イオン宮崎とお年寄り

2005-07-19 | Weblog
 イオン宮崎がオープンして2ヶ月が過ぎた。賑わいは衰えない。だんだん昼間の高齢者の来場者が目立ってきている。今では、若者に混じって相当な人数となっている。夫婦連れ、仲間同士、とくに女性は、中年、高年の友達同士があちこちで談笑している。聞けば、一例として日豊本線最北端の駅、市棚駅から毎朝、買い物電車が宮崎市へ出ていて、2時間かけて宮崎駅へ到着、ここからシャトルバスでイオンへと、毎日満席ということだ。こんな電車で日中イオンへ来られる層は年金退職者か、暇の出来た中年女性たちであろう。

 猛暑の日中に、この別天地のような涼しさ、退屈せずに歩ける街並のような商店街、そして裏町の飲食店街、それにおしゃれな都市的雰囲気で、暇の多いおとしよりは、おおいに楽しい時間を味わえよう。いや孤独そうな一人だけのおとしよりも、タリーズや五穀やフランス亭などの前で、椅子に座ってゆったりできる。若者をターゲットにしたというが、これからはますますお年寄りの遊ぶ場として人気を呼んでくる気配である。これは宮崎市が橘通りの空き店舗に、「いっぶくコーナー」という名で、狸穴のようにしつらられた老人用休憩所よりも、イオンは、はるかに快適かつ心身にいい場所となった。

 年寄りにとつぜん降ってきた天国は、じつはイオンに出店した商店が、金を出し合って提供していることになろう。これが宮崎市や宮崎県の税金で提供する老人休憩所「いっぷくコーナー」より何十倍も楽しいのである。これからは、わかものだけでなく、お年よりも金がどんどん使えるような商品構成が必要になるだろう。でないと、いくらイオンさまでもサービスだけではおとしよりの面倒はみきれなくなるかもしれない。
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