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御歳76歳!チェコの鬼才ヤン・シュバンクマイエル監督 来日中
シュヴァンクマイエル監督といえば、「アリス」や「悦楽共犯者」、「シャバヴォッキー」、「ルナシー」など、
ストップモーション・アニメーションを多用し、CGなどは一切利用しないアナログ主義。
そんなところや超、超、オリジナリティ溢れる作風が大好き。
わたし以上に父がこの映画大好きで、DVD持ってたので借りて久しぶりに鑑賞♪
当時のDVDにはなかったけど、後から「妄想の子供」の副題がついたのかな?
日本では2001年11月3日に劇場公開。
子供のいない夫婦が木の切株を子供として育てるといろいろなものを食べ尽くし、やがては両親までを…、という チェコの民話、食人木「オテサーネク」を基にした本作。
木で作った人形が本物の赤ちゃんになってバケモノのようにただひたすら
食べ物を求め、、、、、
冷静に考えたらかなりブラックなお話。
シュールで、ブラック。
隣に住む、おませで憎らしく可愛くない少女、アルジュビエトカだけがこの木の赤ちゃん、オティークの味方。
兄弟のない一人っ子で退屈をもてあましてたアルジュビエトカ、オティークが監禁された地下室に忍び込み、
縄をほどき、おもちゃや食事を与え、冷蔵庫の食料を盗んでいたのが母親にバレてエサがなくなると
ついにはアパートの住人をくじ引きでエサとして生贄に!(自分の両親までくじに入れる)
キャベツの成長とともに赤ん坊オティークは成長。
キャベツ畑を持つアパートの管理人が最大の敵!
絵本の中でその老婆は最終的にオティークをクワで殺してしまうのだ!
そんな事はさせまいと、必死でキャベツだけは食べるなと言い聞かせ、クワを盗むアルジュピエトカ。
シュヴァンクマイエルは唇、口のズームを多用。
食べるという行為をとくに印象的に切り取る。
随所入るイラストは監督の奥様担当。(←永眠)
8/10(88点)
またこのにくたらしい子供がいいんだ。
シュヴァンクマイエル作品の中では入門編というか、
一番とっつきやすい内容じゃないかな。
とにかくこの映画は口で言っても実際観ないと、体感してもらわないと伝わらないかも。
パパ、ママ、娘。隣の一家のなにげない会話のやりとりがまた面白い。
大人は気付かない、同じアパートのエロじじいの少女に向ける目線。
生真面目な夫。そして子供が欲しいために妄想にハマってしまった妻。
時々TVが映り、流れるCM ハーロン・チョコ、フローラの小麦粉CMなど挿入されるんだけど
これもシュヴァンクマイエル作品。シュールです
未見の方はぜひ♪
子どものいない妻を慰めようと、夫ホラークは木の切株を赤ちゃんの形に削ってプレゼントする。
夫人はその切株に本物の子どものように接し、かいがいしく世話をする。
しかし、隣に住む少女アルジュビェトカだけは、夫婦のこの奇妙な行動に、チェコに古くから伝わる民話“オテサーネク”との符号を感じていた。
それは、子どものいない夫婦が切株を育て、最後にはその切株に食べられてしまうというもの。
やがて、ホラーク夫人の切株も民話と同じように生をうけ、周りのものをどんどんと食べ尽くしていく……!
Otesanek 2000年 チェコ 132min
DVDリリース中
こちらも好き「ルナシー」
ハネケのも欲しいけどこっちのBOXも欲しい(追記☆その後Getしました♪)
オテサーネクとは誰なのか? 人間的な抑制をもたず、私たちの愛人、友人、そして殺人者でもある自然の化身?
あるいは、私たちを支配し破壊し、子供と狂人としか意思を伝えあえない暗い無意識なのだろうか? たぶん両方だ。
オテサーネクは、私たちを越えており、
私たちが逃れるか、すくなくとも支配したいと思ってはいるが、同時に、私たちの作品でもあるがゆえに執着してもいる何ものかをはっきりとしめしている。
オテサーネクは、私たちが理性的になだめようとしても無駄な、私たちの生の不合理な部分なのだ。
それだから、オテサーネクはいつでも私たちとともにあり、私たちを食べ尽くしてしまう。たぶん、混乱した文明にたいする罰なのだろう。
——ヤン・シュヴァンクマイエル
きゃー!22日から開催のヤン・シュヴァンクマイエル展のプレイベントでご招待頂いてシュヴァンクマイエルに会ってきます
(22日にサイン会イベントがあるらしいけど、そちらもう完売したみたい)
英語は喋らないらしいし、お話できないだろうけど、楽しみ♪
5年ぶりの新作「サバイビング・ライフ(理論と実践)」
“Přežít svůj život (teorie a praxe)/Surviving Life がいよいよ日本でも今年公開!
切り絵を入れたコラージュアニメーション。楽しみ!!
今回は上映はないけど、それに先駆けてのイベント。
ヤン・シュヴァンクマイエル展
~ 夢こそ真 ~
会期: 2011年2月22日(火)~4月1日(金)
平日のみ開館 月-木 10:00-17:00(最終入場 16:30) 金 10:00-16:00(最終入場 15:30)
場所: チェコセンター (チェコ大使館内)
入場: 無料
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この映画、かなーりブラックな匂いがするけど・・・
特に切り株ちゃんが、すでにブラック!
なんというか・・・これを可愛く思って抱きしめている図が、なんとも・・・
ちょっと日本の民話「アカ太郎」とかそういうのに似ているね。(親を食べたりはしないけど)
平気で恩知らずなところが、外国は怖いよね。
ヤン・シュヴァンクマイエル
知らなかったです。
大体、migさんに教えてもらうことが多い僕ですが(笑)
でも、ヤンさんの映画面白そうですね。
>私たちが理性的になだめようとしても無駄な、私たちの生の不合理な部分なのだ。
こういう部分、確かに持ってますよね。
それを否定しては、合理的ではない。
そんな世界を描いている監督も少なくないと思います。
PS)
それに近い映画として「ヒアアフター」もあるような気がします。
意外に好きかも?
といってくれたように好きでした(笑)。
レビュー、よければ観てください。
この映画、観たのは3回目くらいなんだけど、まだ~むも普通に楽しめそうよ☆
doll好きな人は皆大好きシュヴァンクマイエル。
三浦えっちゃんも大好きでBOX持ってるのー。
彩花ちゃんも気になりそう。(えっちゃん展でメールしたけど…)
シュヴァンクマイエル、ぜひ機会あったらみて下さいな!
どれも素晴らしい作品ですよ。
最近の「ルナシー」なんかは好みに完全に分かれそうですが、、、
「ヒアアフター」良かった派でしたのね。
26日は恵比寿の映像展を覗いてこようかと思ってたんだけど、シュヴァンクマイエル展もスパイク・ジョーンズ展も面白そうで迷うなあ。どどど、どれにしよう・・・
これはビデオレンタル屋さんにないかな?
渋谷ツタヤにはあるんだよ~
私は持ってないけど父が持ってる。
アリスも良いの♪
スパイクジョーンズのマリアから徒歩5分なので合わせていってみてね。
すごい小さなスペースだけどね。
恵比寿のも私も行きたいな。
マイエル展は今日プレで行くけど監督に会えるかな
日本の民話だと、子供を授からない夫婦は
何かご縁があって~そして育てた後は恩返ししてもらえるパターンが多いのだけど
こちらはかなり厳しいなぁ~。
逆に食べられちゃうなんて!
びっくりだ(笑)
アハハ、
この監督作品ね、かなりシュールなの。
でもあのアリスをモチーフに作られた、人とお人形使った実写映画「ALICE」
機会あったらぜひ観て欲しいなー
今回はそれにサイン頂きました♪
いまごろTBいたしましたー
ふふふふふふ、、BOX持ってます^^
いつでもシュヴァンクマイエル体勢。
で、これが入門編、たしかにそうかもしれませんね。
アクの強さのベクトルがどこか他の作品と違う。世界に通じてる感じがする。
ルナシーもそういう点ではいいと思うので、このあたりから作品がなにか変わってきているんでしょうね。
最新作楽しみです。
BOXは今絶版でプレミアになってますよね~
いいな。
でもバラで持っちゃってるから今更ですね。
ルナシーも欲しいナ。
manimaniさんもお好きだったんですね。
ご本人、優しいおじいちゃんでした♪
お疲れなのにサインや写真に応えて、、、ちょっと可哀想に
好感度up