MXテレビ「未公開映画を観るTV」にて「ゲリラ~」見る。映画「市民ケーン」でも描かれた新聞王のハースト家。その孫が過激派に誘拐されるも感化されて参加して大騒動になったドキュメンタリー。何がすごいかって当時の映像てんこもり。しかも過激派全員の写真や参加者のインタビューあり。70年代になると先進国では学生運動から過激派があちこちで登場する。彼らは暗殺や爆弾テロを繰り返していてアメリカでももちろん登場する。当時のデ・パルマ映画でデニーロが過激派となって爆弾テロをする映画とかもあった。学生運動が盛んだったサンフランシスコにあるカリフォルニア大のバークレー校。ここは町山さんが言うにはオール5でも入れないエリート校である。アメリカではベトナム戦争があった。若者たちは戦場へ本当に送られていた時代なので反戦運動があった。それに黒人の公民権運動もあって60年代は大荒れだった。だが70年代には下火になってきたとはいえ大学で警察に銃殺されるなどがおきる。そこで革命気分を味わえない連中の一部が過激化する。もはや暴力でしか解決できないだろうと。そして過激派が登場していく。もちろん彼らのヒーローはゲバラである。
彼らによると権力によって人民が蹂躙されており生命すら奪われている。実際に黒人の多くは暮らしていけないので犯罪に手を染めるのも多かった。そこで彼らの論理は過激化して犯罪を犯す連中は権力に反抗する革命家となる。スラム出身の前科者の黒人をリーダーと迎えてエリート大学生たちが過激派となっていく。まずは教育委員会のボスを暗殺。理由は学校に警察を導入しようとしていたから。続いて大学の事務員をやっていたメンバーから得た情報でハースト家の娘がいると。ハースト家というのはアメリカじゃ王室クラスの名門一家だとか。そこで誘拐して犯行声明を送りつける。メディアは大騒ぎでハースト家の前で連日生放送。
当人の声も送られてくるが段々と内容がおかしい。パパたちは権力の味方なのよなど、いつの間にか被害者が加害者側のような。逮捕されていたメンバーと交換しろというが警察は断る。そこでなんと貧しい人間に食糧を配らないとご令嬢を殺すぞと。そして大統領まで出てきて本当に数億円もの食糧がスラムで配られるのだ。だが食糧配給ですら死者が出てしまうアメリカ社会。女性も警察にボコボコにされている。なぜご令嬢は過激派側についてしまったのか。なんと内部で恋人ができたのだ。なんじゃそりゃという事実。
しかも銀行強盗をおかしてそこにご令嬢が銃を持って参加。二人を射殺して金を奪っていく。もう全米が大騒ぎとなっていく。彼らは逃げ回ってLAへ。万引きをして見つかり逃げ回るも警察にアジトがばれてしまう。そして説得する。だがここは犯罪都市LAでサンフランシスコではない。出てこいと言って出てこなかったら殺されてもしょうがない。テレビで生放送の銃撃戦が繰り広げられる。凄まじい戦いで9000発も飛び交うという展開。しかも手榴弾よこせやら催涙弾やら放火などで過激派全滅。もちろんそこにご令嬢はいないことなど警察は知っていた。ハースト家は殺すわけにいかないが過激派は見せしめとして全滅させたんだという意見と、ハースト家自身から犯罪者となった娘など殺せという圧力など実際はわからないらしい。だがとにかく警察のやり方がハンパじゃないのは事実。
リーダーも恋人も死んだが残ったメンバーは新しい連中を受け入れて爆弾テロへシフト。また銀行で射殺事件も起こしてるが逮捕される。ここですごいのは彼女はこれだけ事件を起こしておいて洗脳されていたとかでなんと2年弱で釈放。結局は金持ちが優遇される社会というのを彼女自身が証明する。屈託のない笑顔で釈放されたのよと書類までカメラに見せてくる。逃げ回った他のメンバーはほとんどが今も獄中である。彼女はテレビにも笑顔で登場し、ジョン・ウォーターズと意気投合して変態役で出演している。彼女を見ているとブッシュ元大統領を思い出す。言われた事をそのまま受け入れてしまうような人の良さがあって憎めない。人を疑う必要すらないというか良くも悪くも育ちがいいんだ。彼女にはリーダーだった黒人の気持ちは死ぬまでわからないだろうし、リーダーもわかろうと思わないだろう。やっぱアメリカすげえというドキュメンタリーでした。彼らを匿っていたうちの一人は日本人で原爆を経験した人だという。
彼らによると権力によって人民が蹂躙されており生命すら奪われている。実際に黒人の多くは暮らしていけないので犯罪に手を染めるのも多かった。そこで彼らの論理は過激化して犯罪を犯す連中は権力に反抗する革命家となる。スラム出身の前科者の黒人をリーダーと迎えてエリート大学生たちが過激派となっていく。まずは教育委員会のボスを暗殺。理由は学校に警察を導入しようとしていたから。続いて大学の事務員をやっていたメンバーから得た情報でハースト家の娘がいると。ハースト家というのはアメリカじゃ王室クラスの名門一家だとか。そこで誘拐して犯行声明を送りつける。メディアは大騒ぎでハースト家の前で連日生放送。
当人の声も送られてくるが段々と内容がおかしい。パパたちは権力の味方なのよなど、いつの間にか被害者が加害者側のような。逮捕されていたメンバーと交換しろというが警察は断る。そこでなんと貧しい人間に食糧を配らないとご令嬢を殺すぞと。そして大統領まで出てきて本当に数億円もの食糧がスラムで配られるのだ。だが食糧配給ですら死者が出てしまうアメリカ社会。女性も警察にボコボコにされている。なぜご令嬢は過激派側についてしまったのか。なんと内部で恋人ができたのだ。なんじゃそりゃという事実。
しかも銀行強盗をおかしてそこにご令嬢が銃を持って参加。二人を射殺して金を奪っていく。もう全米が大騒ぎとなっていく。彼らは逃げ回ってLAへ。万引きをして見つかり逃げ回るも警察にアジトがばれてしまう。そして説得する。だがここは犯罪都市LAでサンフランシスコではない。出てこいと言って出てこなかったら殺されてもしょうがない。テレビで生放送の銃撃戦が繰り広げられる。凄まじい戦いで9000発も飛び交うという展開。しかも手榴弾よこせやら催涙弾やら放火などで過激派全滅。もちろんそこにご令嬢はいないことなど警察は知っていた。ハースト家は殺すわけにいかないが過激派は見せしめとして全滅させたんだという意見と、ハースト家自身から犯罪者となった娘など殺せという圧力など実際はわからないらしい。だがとにかく警察のやり方がハンパじゃないのは事実。
リーダーも恋人も死んだが残ったメンバーは新しい連中を受け入れて爆弾テロへシフト。また銀行で射殺事件も起こしてるが逮捕される。ここですごいのは彼女はこれだけ事件を起こしておいて洗脳されていたとかでなんと2年弱で釈放。結局は金持ちが優遇される社会というのを彼女自身が証明する。屈託のない笑顔で釈放されたのよと書類までカメラに見せてくる。逃げ回った他のメンバーはほとんどが今も獄中である。彼女はテレビにも笑顔で登場し、ジョン・ウォーターズと意気投合して変態役で出演している。彼女を見ているとブッシュ元大統領を思い出す。言われた事をそのまま受け入れてしまうような人の良さがあって憎めない。人を疑う必要すらないというか良くも悪くも育ちがいいんだ。彼女にはリーダーだった黒人の気持ちは死ぬまでわからないだろうし、リーダーもわかろうと思わないだろう。やっぱアメリカすげえというドキュメンタリーでした。彼らを匿っていたうちの一人は日本人で原爆を経験した人だという。