映画「ドッペルゲンガー」
監督、脚本:黒沢清。役所広司、永作博美、ユースケ・サンタマリア
ドッペルゲンガーとは自分の分身のこと。それを見ると数日以内に死ぬという。役所広司が科学者で体を動かせない人たちのための機械を研究してる。彼の元に突如としてドッペルゲンガーが現れる。分身は自分と全く逆の性格で興味は女と金だ。役所は彼を利用して研究を続けるようになる。分身は暴走して嬉しそうに研究所を壊しちまう。これは「アカルイミライ」での理由なんてないけど会社を壊す自己の内と外が区別ない若者たちみたいだ。誰もが自分自身の中に持つ二面性が同時に出てしまってる。どう収集をつけるのかと思ったらどうでもいいじゃねえかって何だそれ。黒沢清の映画って不思議で後からすごいなと気づくんだ。というわけで後から後から気づいていくかもしれない。
役所広司が二人いるのを見てると「ガイアの夜明け」っぽいが、ヴェンダース調ではない。話が進むうちにスラップスティックなコメディーとホラーを混ぜたような展開になっていく。ちょっと前に見た「ゼブラーマン」の屋根落ちと同様にここで分身を見たってのが重要なキーとなってる。二人いる男のどちらが本物か、登場人物がおかしくなっていくんでこの映画自体が死んでる中で描かれてるのかわからなくなってくる。そのまんま「ファイトクラブ」だ。自己が分裂してる事に気づかないタイプと分裂した自己との間に物語が進むってのは比較すると面白いかも。握手してるシーンが何度かあるがセックスシーンは直接的にはない。これは接触の度合いなんだ。セックスってのは一体化なんで同質化してしまう。画面を分割したりして距離感にこだわってるんだ。特典映像でなんたら言ってたけどよくわからなかった。特典にある同じ立教大メンバーの篠崎誠との対談がかなり面白い。
黒沢清鑑賞5本目。★★★
監督、脚本:黒沢清。役所広司、永作博美、ユースケ・サンタマリア
ドッペルゲンガーとは自分の分身のこと。それを見ると数日以内に死ぬという。役所広司が科学者で体を動かせない人たちのための機械を研究してる。彼の元に突如としてドッペルゲンガーが現れる。分身は自分と全く逆の性格で興味は女と金だ。役所は彼を利用して研究を続けるようになる。分身は暴走して嬉しそうに研究所を壊しちまう。これは「アカルイミライ」での理由なんてないけど会社を壊す自己の内と外が区別ない若者たちみたいだ。誰もが自分自身の中に持つ二面性が同時に出てしまってる。どう収集をつけるのかと思ったらどうでもいいじゃねえかって何だそれ。黒沢清の映画って不思議で後からすごいなと気づくんだ。というわけで後から後から気づいていくかもしれない。
役所広司が二人いるのを見てると「ガイアの夜明け」っぽいが、ヴェンダース調ではない。話が進むうちにスラップスティックなコメディーとホラーを混ぜたような展開になっていく。ちょっと前に見た「ゼブラーマン」の屋根落ちと同様にここで分身を見たってのが重要なキーとなってる。二人いる男のどちらが本物か、登場人物がおかしくなっていくんでこの映画自体が死んでる中で描かれてるのかわからなくなってくる。そのまんま「ファイトクラブ」だ。自己が分裂してる事に気づかないタイプと分裂した自己との間に物語が進むってのは比較すると面白いかも。握手してるシーンが何度かあるがセックスシーンは直接的にはない。これは接触の度合いなんだ。セックスってのは一体化なんで同質化してしまう。画面を分割したりして距離感にこだわってるんだ。特典映像でなんたら言ってたけどよくわからなかった。特典にある同じ立教大メンバーの篠崎誠との対談がかなり面白い。
黒沢清鑑賞5本目。★★★