映画「スキャナーズ」
監督、脚本:デヴィッド・クローネンバーグ。マイケル・アイアンサイド。81年
頭爆発でボーン、目玉飛び出し、得体の知れない何かとの融合などクローネンバーグワールドが既にあちこちに見れる。人を操れる超能力者が世界征服を乗っ取ろうとしている。それを阻止すべく他の超能力者たちが戦いを挑むという、お馬鹿だけど面白いB級SFホラー。
SFって基本は哲学だから難しい。例えば、この映画だと後半に妊婦の腹にいる子供が既に超能力を備えていることが判明する。なぜなら医者が超能力者を作る世界に加担して薬を妊婦に打っているから。この医者はアメリカの中絶反対のキリスト教原理主義者たちに殺されるというメタファーだろう。彼らは現実に平気で中絶をしてる医者を爆弾とかで殺す。もちろんこの映画でも爆発シーンあり。
警察も抱え込んだ軍事大企業が人間を変えるべく工作をしていて、全てがコンピューターで繋がっている。そのコンピューターにテレパシーで入り込んで戦うなど先見の明のある映画。ヨガ(精神世界)とコンピューター(人工世界)、両方に入り込める超能力者(精神と人工の世界の狭間にいる=死と隣り合わせ)。ヴァンゲリスのような電子音楽など時代を感じさせるシーンも多いけど、それも「スカーフェイス」チックで良し。
クローネンバーグ鑑賞7本目。★★★1/2
監督、脚本:デヴィッド・クローネンバーグ。マイケル・アイアンサイド。81年
頭爆発でボーン、目玉飛び出し、得体の知れない何かとの融合などクローネンバーグワールドが既にあちこちに見れる。人を操れる超能力者が世界征服を乗っ取ろうとしている。それを阻止すべく他の超能力者たちが戦いを挑むという、お馬鹿だけど面白いB級SFホラー。
SFって基本は哲学だから難しい。例えば、この映画だと後半に妊婦の腹にいる子供が既に超能力を備えていることが判明する。なぜなら医者が超能力者を作る世界に加担して薬を妊婦に打っているから。この医者はアメリカの中絶反対のキリスト教原理主義者たちに殺されるというメタファーだろう。彼らは現実に平気で中絶をしてる医者を爆弾とかで殺す。もちろんこの映画でも爆発シーンあり。
警察も抱え込んだ軍事大企業が人間を変えるべく工作をしていて、全てがコンピューターで繋がっている。そのコンピューターにテレパシーで入り込んで戦うなど先見の明のある映画。ヨガ(精神世界)とコンピューター(人工世界)、両方に入り込める超能力者(精神と人工の世界の狭間にいる=死と隣り合わせ)。ヴァンゲリスのような電子音楽など時代を感じさせるシーンも多いけど、それも「スカーフェイス」チックで良し。
クローネンバーグ鑑賞7本目。★★★1/2