Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

鹿児島・指宿の旅【1】おれんじ食堂で鹿児島へ

2015年01月03日 | ■旅と鉄道
 新年、あけましておめでとうございます。今年も本ブログ共々、よろしくお願いします。
 年末年始はばたばたしており、ようやく昨年末の旅の様子をまとめることができました。12月20日~21日の1泊2日で、鹿児島・指宿を巡りました。


 往路は、私鉄も含め九州内の普通電車乗り放題の「旅名人の九州満喫きっぷ」を利用。大牟田まではJRでも西鉄でもよかったでのですが、日頃通勤で使うJRを避けて、西鉄特急の展望席に乗ってみました。
 最前列から3番目までの展望席では、前面展望も思いのまま。妖怪ウオッチ電車がすれ違って行きました。


 大牟田では、快速「くまもとライナー」に乗り換え。新幹線全線開業と共に生まれた快速電車ですが、3月のダイヤ改定で各駅停車化されることが決まっています。
 ワンマンの車内放送にもきちんと列車名が入っていますが、今回で聞き納めになりそうです。


 上熊本駅で下車。新幹線開業に続く在来線の高架化工事も順調に進み、駅舎の姿も現れ始めていました。


 「全線乗り放題」を活かし、市電で中心市街地へ。「県民百貨店」の2月閉店を知りショックを受けつつ、花畑町で下車しました。
 お昼ごはんは熊本ラーメン! 桂花ラーメンの、角煮がごろごろ入った太肉麺をずるずるっと頂きました。福岡にも支店があるのを知ったのは、もっと後の話です(笑)。


 腹ごなしに、熊本城へ。武者返しの曲線美に「こりゃ返されるな」と思いつつ、現代人の僕らはお金を払えい、堂々と入りました。


 天守に登れば、眼下には繁華街と路面電車。巨大くまもんが、こちらに視線を送っていました。


 ごろごろと車輪の音を奏でるレトロな市電で、熊本駅へ。駅舎は今、妖怪ウオッチとのタイアップで、毛馬本駅になってしまってます。


 在来線改札の横にも、精巧なセット(?)が。ちょうど映画の公開日だったこともあって、親子連れが大挙押し寄せていました。
 これをきっかけに、本物の鉄道にも親しんでほしいな。


 トイレの前にコイツは辛い(笑)。


 普通電車で新八代に移動し、今回のメイン・肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」に乗り込みます。全国に増殖中の本格的レストラン列車のはしりと言える存在で、2年目の今年も快走を続けています。
 本日の夕方便・3号も、団体さんが入りほぼ満席でした。


 2年目のおれんじ食堂はメニューがガラリとリニューアルしており、3号は新八代~出水がスイーツ、出水~川内間がディナーコースの「シンフォニア」になりました。
 昨年は、1号車が乗車券と食事、お土産がセットになったパッケージプラン、2号車は指定席料金1,400円で座席のみ、オプションで食事を付けられるというシステムでしたが、現在はパッケージプランに一本化されています。ただし「旅名人」など企画きっぷで乗車する場合に限り、以前のような「食事オプション」方式で乗ることも可能です。

 ちなみに昨年までの食事オプションは4,500円でしたが、今回は11,000円!以前と違ってお土産が付くとはいえ、かなりの値上がりです。もっとも、以前の食事オプションは安すぎだったとも言えます。
 前半のスイーツコースは付けなかったので、新八代~出水間は乗車のみ。真横の席に運ばれてくるおいしそうなケーキを、指を加えて眺めるのみです。


 新八代を出発すると、さっそく東シナ海の大海原が出迎えてくれます。
 肥薩おれんじ鉄道は、九州でも随一の絶景路線。来年からは「ななつ星」の乗り入れも決まったプレミアム級の風景を、サービスのコーヒーを飲みつつ楽しみます。


 隣で進むスイーツコースを見ながら、こちらは食前酒です。海を肴に、地ビールを1杯。
 紙コップではない、きちんとしたグラスを出してくれるのは嬉しいところ。2号車は食事なしでも乗れるので、お弁当を持ち込んで、飲み物だけを車内でオーダーするというのも一つの楽しみかたです。


 佐敷、出水、阿久根では地元の「駅マルシェ」が開かれ、パッケージプランだとお土産を貰えます。ただしスイーツコースの区間内なので、僕らは遠巻きに眺めるのみです。パンの即売もあっていて手が伸びかけましたが、この後のディナーを考えて、我慢我慢。
 各駅の停車時間中はドアが開け放しで、出入口から遠い僕らの席でも、かなりの寒さになりました。半自動扱いにするなど、改善の余地ありかも。


 出水を前に、ディナーの準備が始まりました。お馴染み、すべり止めを兼ねたオレンジ色のランチョンマットが敷かれ、お品書きも配られて期待が高まります。


 出水駅では「マルシェ」で賑わう傍らで、食材の積み込と、使用済み食器を降ろす作業が続きます。並みの観光列車の、数倍の人手がかかる列車です。
 パッと見 高い料金設定も、このような様子を見ていると、簡単に高いと言ってはいけないなと思います。


 お待ちかねのディナーコースがスタート。まずは前菜3種盛。


 オレンジクーペとコラーゲンサラダ。お品書きでは別々に書かれているけど、一皿で出てきました。
 以前のディナーコースは3時間と、たっぷり時間があったのですが、今は1時間40分ほど。皿数が減るのも、仕方がないかな。


 スープは温かくて、寒い天気なのでほっこり嬉しくなります。焼酎のお湯割もウマイ。


 と言ってる間に、阿久根駅に到着。新幹線に見放され、衰退の象徴のように語られてきた駅舎は、まさに見違えるようにリニューアルされていました。


 これが、ローカル線の駅の待合室!通学の高校生が羨ましいです。


 駅舎内にはカフェやお土産屋さんも入り、おれんじ食堂の停車中はひとときの賑わいです。またゆっくり訪れたいなあ。


 列車に戻ると、メインディッシュのパエリアが登場。海の幸がたっぷりの、地元の味が広がるスペイン料理です。
 1号車ではギターのライブ演奏が続いているようですが、2号車は車内放送の「中継」になります。後半はこちらに来てくれてもいい気がしますが、個室風の席が多く難しい面があるのかも。


 デザートまで頂き、腹7分目くらいに満足。僕にとってはちょっと量が物足りなかったけど、スイーツコースから連続で乗っていればお腹いっぱいになることでしょう。昨年乗ったディナーコースは、とても食べきれない量だったので、適正量を研究されたのかもしれません。
 以前のような「お得感」がなくなったのは残念だけど、盛況の様子を見ていると適正価格なのでしょう。3月の新ダイヤでは、アルコールを楽しめる4号「おれんじバー」も登場するとかで、また乗ってみたいです。


 現実に戻り、川内からは817系電車で鹿児島へ。デラックスな革張りシートの電車で、贅沢感のある旅路は続きます。


 鹿児島駅から、「乗り放題」の市電で市役所前へ。みなと大通り公園では、イルミネーションが輝いていました。
 LED流行りの中、白熱色のイルミは逆に新鮮にも感じられます。今年は「原点回帰」を図ったのだとか。


 光の列を辿って行けば、ドルフィンポートへ。クリスマス直前ですが、家族連れで賑わうイルミネーションでした。


 市電で中央駅へ。


 ホテルにチェックインした後は、駅前の屋台村へ。今夜も、観光客と地元の人を交えて、満席の店が続出していました。


 お店を出ていく人と入れ替わりに、燻製居酒屋へ。カウンターで焼酎を傾けつつ、年の瀬の夜は過ぎて行きました。

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1 コメント

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こちらも先月… (MAKIKYU)
2015-01-03 15:24:33
こんにちは、今年も宜しくお願い致します。

こちらも先月「おれんじ食堂」に乗車する機会があり、これからブログでも取り上げようと思っていた所なのですが、11月の八丈島と12月の熊本・鹿児島、場所は随分離れているとは言えども数日差で同じ所へ足を運ぶというのは、物凄い偶然と感じます。
(ましてや生活拠点が近い訳でもないですので…)

こちらが乗車した「おれんじ食堂」は逆方向の川内→新八代で、当日窓口で座席指定のみの購入で乗車したものでした。

座席指定のみの料金はグリーン車レベル、最初は決して安くないと感じたものでしたが、車内でのコーヒー&菓子サービスや観光停車・徐行をはじめ、かなり多くのサービス要員が乗務している事なども考えると、むしろ割安感を感じたものでした。

八代駅ではおれんじ鉄道の社長自らが、列車に乗り込んで乗客へ挨拶もするなど、第3セクター鉄道でこれだけ手の込んだ観光列車は今までに…と感じた程で、料金的には決して割安とは言い難いものの、機会があれば食事付きプランも…と感じたものでした。

また阿久根駅の大変貌振りにもビックリで、この駅の見物と駅内食堂利用のためだけに、ローカル列車を1本落としても…と感じた程、こちらも機会があれば再訪したいと感じたものでした。

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