Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

色づく木々を探しに下関・長府へ

2014年12月04日 |  □福岡発おでかけ日記
 紅葉シーズンも終盤。下関の城下町・長府へ、秋の名残りを探しにいきました。


 街の紅葉は、久留米も本番。明治通り沿いのイチョウ並木は、枝も重たげに真っ黄色に染まっていました。


 博多まで快速で出て、小倉までは新幹線こだまレールスターで移動。週末の日帰り往復は「よかよかきっぷ」で3千円ちょっとになるので、ありがたいです。
 下関では、海岸にそびえる「海峡ゆめタワー」に初登頂。公式に恋人の聖地ってやつらしいですが、ここで写真を撮るのはちょっと勇気が必要…な気がします。


 いい天気。青い海に、白い関門橋が映えます。


 西側に目を移せば、初秋に渡った六連島の姿が。143mの高さから眺めていると、本土と目と鼻の距離のように感じられました。


 そのまま歩いて、市場のある唐戸へ。レトロ建築といえば門司港の名物になっていますが、対岸の下関も歴史ある港町とあって、近代の建物物があちこちに見られます。
 その一つである、下関南部町郵便局。1900年築の現役最古の郵便局として知られ、国の登録有形文化財にもなっています。コの字型の建物で、中庭に入ればどこかヨーロッパの町並みを思い起こさせるような空間でした。


 一角には「カフェ多羅葉」が入店。レトロな雰囲気の中で、軽食やコーヒーを楽しめます。
 建築当時のものと思われる煉瓦壁は存在感があり、耐震補強は空間のイメージを損なわないような配慮が見られました。


 カレーとハヤシライスのセットをオーダー。サラダ、コーヒーにデザートまで付いて千円かからないのですから、「雰囲気料金」を含めれば、なかなかお値打ちにも感じられます。
 食事をしていると、ドアの向こうからATMの操作音が響いてくるのも、また楽しいものでした。


 お隣の下関観光情報センターは、木材の貿易を営んでいた秋田商会の旧本社ビル。戦前の木材貿易といえば台湾材の輸入をイメージしたのですが、国産材を輸出する側だったのだとか。
 1階は銀行を連想させる大空間です。


 漆喰の装飾も見事。日本の材料で西洋の意匠に挑んだ、文明開化の時代を感じさせる建築物です。


 しかし2階の住居部分に上がると、途端に日本家屋風になってしまうのが対照の妙。外側のRC部分は新技術を使い、中は大工が腕を振るったのでしょう。RC造だと柱を飛ばせることから、真ん中の柱は着脱式になっており、大きな集まりの際には大空間にできる工夫も見られました。
 屋上は庭園になっていて、建物の外からも緑が見えるのですが、公開は年に1~2回に限られるとのこと。タイミングを合わせて、また訪れたいものです。


 サンデン交通のバスに乗り、長府へ。長府往復+1回を乗る予定だったので、しものせき観光1日フリー乗車券(720円)を求めました。
 城下町長府バス停で降りて、カモだらけの壇具川沿いを上がると、さっそく色づいた木々が。








 日頼寺。




 功山寺。墓地の傍の坂道も、落ち葉が降り積もっていました。


 大江小路。


 夕暮れを迎え冷え込んできたので、長府と唐戸の間にある下関マリン温泉へ。関門海峡に大きく開いた、眺望抜群の温泉なのですが、時間も時間なので窓の外は真っ暗でした。
 海沿いらしく、少し塩っ気のあるいい湯でしたが、千円という高値の価値を一層満喫するには、昼に来るのがよさそうです。


 唐戸に戻ると、下関南部町郵便局と秋田商会がライトアップされていました。


 夜景きらめく関門海峡を関門汽船に乗って渡り、門司港へ。地ビール園で、名物・焼きカレーをほおばる! ビール分を含むので、未成年者、ドライバーはオーダー不可というスペシャルメニューです。
 ビールの風味はよく分かりませんでしたが、下関の夜景を見ながらの地ビールとカレーが まずかろうはずもありません。なぜか突然打ち上げ花火が上がり、ホールは大騒ぎになりました。


 電車で小倉に移動し、イルミネーション見物。紫川の橋は、アーチ状に光に包まれていました。
 点灯時間は22時までで、22時になったら数秒で消されてしまいました(笑)。


 リバーウォークにも、ツリーがお目見え。福博レベルではないものの、北九州の冬の夜もきれいなものでした。

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