Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

鹿児島・指宿の旅【2】たまて箱で砂蒸しへ

2015年01月04日 | ■旅と鉄道

 12月21日(日)の朝は、中央駅前のソラリアホテル鹿児島で迎えました。
 桜島側の高層階を抑えていたのですが、ご覧の通り絶景の朝陽!思わず手を合わせて、拝んでしまいました。


 2日目は、特急「指宿のたまて箱」に乗って、指宿を目指します。九州新幹線の開業翌日に走り始めた列車も、はや4年目。今も高い人気を誇る列車で、この日も満席近い盛況でした。

 今回は指宿レール&バスきっぷを利用。片道列車、片道バスで指宿と知覧を楽しめる企画乗車券ですが、指宿・西大山まで往復列車利用もOKです。普通に買うより、千円ほどお得になります。
 ただ発売場所が限定されているのは、分かりにくい点。JR九州の電話予約センターに予約して、中央駅の窓口で引き換えるのが、もっとも簡単な方法だと思います。事前決済も、求められませんでした。


 1、2号車には、こんな窓向き座席が。そこから見える風景は…


 高台から見下ろす鹿児島の街と、桜島の雄姿!


 さらに市街地を抜ければ、錦江湾と桜島を臨む車窓に出会えます。


 1、2号車にはこの他、ソファのような席や「子ども用展望席」もあります。
 ホンモノの木を使った床は、だいぶ傷が入ってきましたが、これも風合いに見えるのは、本物の木材を使ってる証でしょう。


 一方の3号車は、もともと「はやとの風」の増結車として作られた車両。雰囲気は1、2号車とだいぶ異なり、バラバラな感はありますが、違いを楽しめるとも言えます。
 特に車両中央の、天窓が天井まで伸びる展望席は1、2号車にない楽しみで、ずっと座り続ける人も見られました。


 国鉄型気動車の改造とはいえ、途中喜入にしか止まらない、俊足ランナーの「指宿のたまて箱」。1時間もかからずに、終点・指宿に到着しました。
 駅にただようミストは、たまて箱の白煙のイメージです。それだけといえばそれだけの演出なのですが、なかなか盛り上がります(笑)。


 ほとんどの人は改札を出て行きましたが、僕らは山川行きの普通列車に乗り換えました。
 指宿のたまて箱と連携して、わずか1駅を結ぶ普通列車ですが、乗客は僕ら以外に見当たりませんでした。


 しかしがら空きのローカル列車は、最果て感が満載。おだやかな海を眺めながら、観光特急とは一味違う南国の汽車旅を楽しみました。


 山川駅に到着。本土最南端の駅は、この先の西大山駅が名乗っていますが、こちらは「JR最南端の有人駅」というタイトルです。


 鹿児島交通のバスに乗り換え、さらに南へ下ります。指宿で「いぶたま」から乗り換えたと思われる観光客の姿が目立ち、過疎のローカルバスといった風情ではありません。
 驚いたのは、各バス停で日・英・韓の放送が入ること。それも「The next stop is "Zosenjo-mae", The dogyard.」「タウム チョンニュジャンウン "ゾーセンジョ・マエ", ゾソンソ アピムニダ」と、音・意味を続けた分かりやすい放送だったのには驚きました。


 ヘルシーランド前で下車。砂蒸し温泉に向かいます。湯煙の向こうに、円錐型の開聞岳。いい風景です。


 機械から激しく上がる噴煙を見てると、なんだかラピュタの世界に迷い込んだようだ…と、鉄輪温泉を歩いている時と同じ所感が沸いてきます。


 バス停から歩いて10分ほどで、砂蒸し温泉に到着。波の音が聞こえる、素晴らしいシチュエーションにある砂蒸し温泉です。


 さっそく浴衣に着替えて、砂蒸し温泉へ。手際のいいお兄さんに、あっと言う間に埋められてしまいました。
 冬場なので、噂に聞くほどには熱くなかったのですが、それでも10分ほど過ぎれば汗がじんわり。すっきり、気持ちよくリフレッシュできました。


 ヘルシーランドの絶景露天風呂も楽しんだ後は、ちょっと遅めのお昼ごはん&生ビール!
 鹿児島らしく、カツオのたたきを味わいました。


 帰路も、「いぶたま」で。「いぶたまに手を振ろう」キャンペーンは地道に続けられており、お揃いの黄色いトレーナーを着た地元の方々に見送られ、指宿を離れました。


 湯上りの「薩摩ゴールド」がウマイ!


 鹿児島市内の指宿枕崎線では、高架化の工事が進んでいます。完成すれば、単線ローカル線らしからぬ都会的な風景に変貌しそうです。また違った、新たな桜島の眺望も期待できるかも。
 帰路の1時間もあっという間。中国・台湾からの観光客も多く、円安を受けて「いぶたま」の快走はまだまだ続きそうです。


 帰りの新幹線まで時間があったので、駅ビルの観覧車「アミュラン」に乗ってみました。


 新幹線を見下ろす観覧車。鹿児島中央駅にはそれこそ何度も来ているのですが、なかなか新鮮な眺めです。


 そしてソラリアホテルを越える高さから眺める桜島も、もちろんいい眺めでした。


 数少ない全線通しの「つばめ」で、博多へと戻ります。つばめを選んだのは、800系新幹線に乗りたかったのもあるけど、一番の理由は安いから。ネット早特で7日前までに購入すれば、7千円で済みます。
 もっとも現在は、さらに安いネット早特14が売られていて、2週間前までに予約すれば6,750円で乗ることもできるようになりました。


 博多に戻れば雨模様。駅前のイルミネーションは、雨に映され輝きを増していました。

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