<あらすじ>Yahoo!映画より
1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。
まずタイトルの『ドリーム』
この映画の本質をまったく表してないというか、漠然としすぎています(もちろん、元々はこれにサブタイトル“私たちのアポロ計画”がついてて、これは“マーキュリー計画”の話だと批判があって削除されたのは知っていますが)
原題の『HIDDEN FIGURES』に込められた数々の意味を考えると、もう少しうまい邦題をつけられなかったのかと思いましたね。
この時代は人種差別が横行していて、その差別がいかに社会の発展を妨害しているかというのを、非常にわかりやすく描いています。
仕事中にキャサリンがトイレに行こうとする場面。
何度も出てくるのですが、近くには白人用トイレしかなく、外に出て800mも離れた黒人用トイレにわざわざ行かなくてはいけない場面。ただ用を足すのに往復40分、本当にバカバカしく思えます。
それでも、同僚や上司はそのことに気付かず、「いつ見ても君が席にいない。どこに行ってるんだ」と。
キャサリンが現状を訴えるシーンが非常に印象的です。
つまり、人種差別が社会に浸透しすぎていて、白人はそれに気づかないという事態。
終盤、キルスティン・ダンスト演じる女性上司が、「偏見はないのよ」という場面。
オクタヴィア・スペンサー演じるドロシーが「わかってます、そう思いこんでいるのは」という言葉に、いかに白人が無意識に差別をしているか目を覚まさせる描写が良いです。
この映画は、NASAでそれぞれ何かを成し遂げた黒人女性3人の物語でありながら、それに関わる周囲の人々の変化を楽しむ作品でもあります。
それからもう一つ。冒頭に、キャサリンが先生からチョークを手渡されるシーンがあるのですが、後半でそれに対比されるシーンが出てくるところが上手いと思いました
1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。
まずタイトルの『ドリーム』
この映画の本質をまったく表してないというか、漠然としすぎています(もちろん、元々はこれにサブタイトル“私たちのアポロ計画”がついてて、これは“マーキュリー計画”の話だと批判があって削除されたのは知っていますが)
原題の『HIDDEN FIGURES』に込められた数々の意味を考えると、もう少しうまい邦題をつけられなかったのかと思いましたね。
この時代は人種差別が横行していて、その差別がいかに社会の発展を妨害しているかというのを、非常にわかりやすく描いています。
仕事中にキャサリンがトイレに行こうとする場面。
何度も出てくるのですが、近くには白人用トイレしかなく、外に出て800mも離れた黒人用トイレにわざわざ行かなくてはいけない場面。ただ用を足すのに往復40分、本当にバカバカしく思えます。
それでも、同僚や上司はそのことに気付かず、「いつ見ても君が席にいない。どこに行ってるんだ」と。
キャサリンが現状を訴えるシーンが非常に印象的です。
つまり、人種差別が社会に浸透しすぎていて、白人はそれに気づかないという事態。
終盤、キルスティン・ダンスト演じる女性上司が、「偏見はないのよ」という場面。
オクタヴィア・スペンサー演じるドロシーが「わかってます、そう思いこんでいるのは」という言葉に、いかに白人が無意識に差別をしているか目を覚まさせる描写が良いです。
この映画は、NASAでそれぞれ何かを成し遂げた黒人女性3人の物語でありながら、それに関わる周囲の人々の変化を楽しむ作品でもあります。
それからもう一つ。冒頭に、キャサリンが先生からチョークを手渡されるシーンがあるのですが、後半でそれに対比されるシーンが出てくるところが上手いと思いました
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