横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

近所で見た蝶たち

2007-09-25 09:07:05 | 近所

キアゲハ(アゲハチョウ科)
いつまでも暑かったので、最近も近所でさまざまな蝶を見ることができる。
ヒラヒラ飛ぶ様子は撮れないし、花に止まっても近づくと飛んでいく。
それでも運よく撮れたものもある。
キアゲハはアゲハチョウ、クロアゲハなどの仲間だ。


キチョウ(シロチョウ科)
こちらは黄色くてもモンシロチョウの仲間のキチョウ。
モンキチョウというのも見たが撮れなかった。


スジグロシロチョウ(シロチョウ科)
モンシロチョウによく似ているが、
羽に黒いスジは入っているのでスジグロシロチョウだろう。


ダイミョウセセリ(セセリチョウ科)
シロチョウより少し小ぶりなのがセセリチョウの仲間。
ノアザミに止まっているのはダイミョウセセリだが、
関西系は下の羽まで白い紋が並んでいるそうだ。


イチモンジセセリ(セセリチョウ科)
イチモンジセセリは、この夏たくさん見かけた。


ベニシジミ(シジミチョウ科)
家の花壇まわりにも多数いるベニシジミに比べると、
多少少ないベニシジミは。
幼虫はスイバやギシギシを食そうとするらしい。


ベニシジミとヒメアカタテハ(タテハチョウ科)
ベニシジミと一緒にいたのはヒメアカタテハ。

最初ツマグロヒョウモンとしたが、「ひろし さん」のコメントでヒメアカタテハと分かった。
似ているツマグロヒョウモンの♀(雌)はいずれ撮ってみたい。
つぎの♂と比べると前の羽の先端が黒くなっているのが特徴だ。
雌のほうが黒いので妻黒ヒョウモンだと思っていたら、
端つまり褄が黒いので褄黒豹紋と呼ばれたらしい。


こちらがツマグロヒョウモンの♂(雄)
昔はツマグロヒョウモンなんていう蝶を見たことはなかった。
最近、とても多く見かけるように思う。
この蝶の食草はスミレの仲間で、ビオラやパンジーが増えたことと関係しているらしい。

また特定の地域にだけ住んでいた蝶を思いがけず見かけることがある。
地球温暖化など気候や自然環境の変化によることもあるのだろう。


アカボシゴマダラ(タテハチョウ科)
エノキの葉を食草とするゴマダラチョウは全国的にいるが、
赤い紋が特徴のアカボシゴマダラは日本では奄美諸島にだけ生息する。
ところが10年ちょっと前に関東地方で見つかり神奈川県で定着したらしい。
関西や東海にはいないらしく、なぜ離れた神奈川県で見られるのか。
人為的に持ち込まれたものと推定されている。
このあたりのことを、佐久間聡さんという方が
さくちゃんの生きものだより というサイトの
さまよえるアカボシゴマダラ に書かれている。


追記:ひろしさんのご指摘により、当初ツマグロヒョウモンの雌としていたものは、ヒメアカタテハと分かりました。
  いずれツマグロヒョウモンの雌も撮って比較したいと思います。
  みなさんに誤解を与え申し訳ありませんでした。
  ひろしさん、ありがとうございました。

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38 コメント

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Unknown (pole pole)
2007-09-25 09:27:01
このところのチョウたちは 短い生涯で一生懸命に生きて行こうとするせいか 花に止まっているのを撮ってもあまり逃げない気がします。
最後のアカボシゴマダラというのは 初めて拝見しました。都内にもいるのでしょうか???
奄美にいるチョウが何故? ですよね~
私もチョウと花との絡み 何枚か撮りました。
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 (くろ)
2007-09-25 10:10:07
蝶ってゆらゆらと捕まえられそうな感じですが、やはり素手で捕まえるのは大人でも難しい。それを甥っ子が追いかけて、猫がやってきて、猫がぱっと捕まえてしまいます。
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pole pole さん (おーちゃん)
2007-09-25 11:51:39
チョウの種類によっても落ち着いているのと、すぐに他へ移るのとがいるようですね。
アカボシゴマダラは東京でも見られるかもしれません。
奄美のものとも少し違う大陸系の亜種らしいですが、もとの生態系にいなかった生物を持ち込むのは考え物です。
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くろ さん (おーちゃん)
2007-09-25 11:53:22
止まっているチョウでも捕まえようと手を伸ばすと、フっと逃げますね。
さすがに猫はすばやいものです。
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イチモンジセセリ (ごん魔女)
2007-09-25 12:41:34
これも蝶なんですか?私は蛾だと思っていました。
ラベンダーセージの花はアブも蝶も大好きらしく競って蜜を吸っています。
蝶くらい変身できればいいですね。
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ごん魔女 さん (おーちゃん)
2007-09-25 13:03:20
セセリチョウの仲間はガに近いように見えますね。
チョウとガの区別点は一応あるようですが、例外もあって迷うこともあります。
秋になると、虫たちが好きな花もだんだん少なくなりますね。
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蝶々たち (ポージィ)
2007-09-25 13:13:49
すてきすてき、よくこれだけお撮りになれましたね。
根気よく蝶にカメラを向けられたのですね。
蝶が飛ぶのを見ていると、ひらひらしているのでゆったり優雅かと
思いきや、どっこいかなりのスピードで飛んでいくので
驚くことがあります。

ツマグロヒョウモンの名前の由来についての文には笑えました。
おーちゃんの妻黒豹紋説になるほど~と信じかけていたら
次の行で本当の由来が明かされていて(^^)
確かに、ツマグロヒョウモンは昔こんなにしょっちゅう見た覚えが
ありません。なるほど、園芸のブームも関係しているのですね。

なんと、奄美諸島にだけ生息するというアカボシゴマダラなる蝶が
神奈川にも定着しているのですか。よく適応できましたね。
人が生態系に手を加えてしまった例なのですね…
私はまだ見かけたことが無いような気がしますが、実際はどうなのか不明です。
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秋を感じます! (ぷうさん)
2007-09-25 15:30:53
おーちゃん
こんにちは
いろいろな蝶と花を楽しませてもらいました。
こんな中に季節のうつろいを感じますね!

では、また
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蝶々は自然と共に生きる (あまもり)
2007-09-25 16:28:23
今日は蝶々図鑑ですね。素晴らしい!
キチョウとモンキチョウは違う。
スジグロシロチョウとモンシロチョウは違う。
ダイミョウセセリにも関西系がある。
イチモンジセセリは、パッと見、蛾に見えます。
(長居植物園にたくさんいました)
ベニシジミの幼虫がスイバやギシギシを食料とするなら、淀川にも沢山いるはずと。
ツマグロヒョウモンは、妻黒じゃなくて褄黒だったとは。
そして最後のアカボシゴマダラ。
リンクサイトに飛んで読ませていただきました。
なるほど、奄美とはまた違って大陸の亜種なんですか。
神奈川で定着したのもエノキの幼木が多いから。おまけに天敵も居ない。
最初は人為的に持ち込まれたのでしょうか。
箱根を越えて、こちらに渡ってくるには条件も必要ですね。
大阪にエノキは少ないと思うので、こちらにはやって来ないような気もします。
でも一度実物を見てみたい。
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横浜のおーちゃん、こんにちは (polo181)
2007-09-25 17:00:37
2年前にアゲハチョウの幼虫からサナギ、サナギから成虫へと育てたことがあります。とても可愛らしい生き物です。彼らは、柑橘類の葉っぱが好きだから、家にあった鉢植えのミカンの葉っぱが全滅で枯らしてしまいました。でも、二匹が成虫になって、私の手から空に向かって飛び去った。ある種の感動がありました。
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